Part3
昼頃、王の間についた彼女らは、王にひれ伏した。
「私たちは、必ず魔王を倒します」
「そうか。頑張れよ」
「ここで顔を少し右にずらすと、王が眠くなるから、短縮できます」
ペットボトルは小声で言いながら、顔をずらした。どこに顔があんのか知らんけど。
「ふぁぁぁぁぁぁあまぁぁぁ、眠い!わしはもう寝る」
「では、私共はこれで」
「ほらな」
街を出た彼女らは、早速魔王城へ向かう。
「道中にモンスターが出るから気をつけて」
「いいえ誰も出てきません。安心してください!!!!!!」
彼の乱数調整によってどうやらモンスターが出てこないようだ。
道を歩いている最中、ペットボトルだけ不審な動きをした。
「……何してるの?」
「乱数調整です。ここをこうやって歩くとモンスターが出てきません。あくまでも、今日中に魔王を倒すつもりですからね」
ペットボトルは逆さになりながら、ジャンプすると、コロコロ転がり始めた。
「乱数調整?なにそれ」
「世界を自由自在に操る能力です」
「ええ⁉︎あなた以外とすごいわね」
「RTA走者なら当然のことでsいやなんでもありません!!!!!!」
しかし何故か大蛇が出てきた。
「モンスター出てきたじゃない!」
「ここは確定で出ます。けど相手の行動はこちらの動きに合わせて行動するパターンですので、パターン化することができます。ここは任せてください」
ペットボトルが前に出た。
大蛇は彼に向かって突進してきた。
「最初は絶対に突進きます。次から毒吐きだけです。見ててください」
本当に大蛇は毒を吐いた。その後も、その後も、その後も、毒を吐き続けた。
「え、嘘」
「いいえ本当です」
ペットボトルは攻撃をかわすと、水を噴射した。
「蛇はチャージ砲1回、水鉄砲50回で倒せます。ここはチャージに時間がかかりますが、水鉄砲よりすぐ終わるチャージ砲でいきます」
ブシャアアアアアアアアア
ズドォォォォォォオン
本当に大蛇は倒れた。
「この次に巨大なゴリラが出てきます。任せてください」
本当にゴリラが出てきた。
「このクソゴリラはパンチと押し潰しをしてきます。完全にランダムですし、何より1発1発の当たり判定が大きいです。動きも速いです。体力が1しかない私にとっては強敵ですよ。押し潰しこいよ押し潰し!!!!!!」
ゴリラはパンチしてきた。
「本当このクソゴリラは!!!!!!今度こそ押し潰しこいよ。避けやすいし、隙が大きいので」
またパンチだ。
「ったくよ、次押し潰しがこなかったらリセットです。これ以上のタイムロスはダメ」
残念ながらパンチだった。
「はいリセットします。今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。チャンネル登録、高評価よろしくお願いします。Twitterもやってますので、フォローよろしくお願いします」
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