第2話 小雪登場
そんな頃だった。
国境付近で,以前リスベルが次元転移した時と同じ場所に閃光が走った。
ピカーーーーー!
その閃光は強烈だったため,ゴブリン女王国側は,もとより,敵側の騎竜ゴブリン国側からも,調査兵を派遣した。
閃光を発したところには誰もいなかった。そこで,周囲に異常がないか探ったところ,近くの池のほとりで水を飲んでる少女を発見した。
その少女は,絶世の美女だった。千雪とまったくうり二つの女性だ。それは,千雪に霊体の肉体を与えられた小雪だった。
小雪のもとに,最初に来たのは,5名の機動力に優れた騎竜ゴブリン国の調査兵隊だった。彼らは小雪を見た。小雪は武装をしていないので、非戦闘員の女性だと推定した。しかも彼らの信仰する創造主,『女神』と同じ姿をしていた。
調査兵隊のひとりが小雪に近づた。彼は,騎竜ゴブリン国の言語で話した。
「おまえは誰だ?女神か?」
だが,小雪には通じなかった。小雪は,魔界語で話した。
小雪「わたし,ここの言語,理解できません。あなたの霊体と接触させてください。あなたの知識や言語を理解したいです」
調査兵隊たちは,小雪が何を言っているのか理解できなかった。小雪も自分の言葉が通じないことと知った。
小雪は,なんとか相手に近づきたかった。そこで,小雪は服を脱ぐことにした。調査兵団に自分の体を餌にするためだ。もし,優しく体に触るだけなら殺さずに,彼らの霊体と接触ができるかもしれない。でも,犯そうとするなら,相手を殺すことになる。千雪様からリスベルに抱かれるために預かった大事な体だ。この体をみすみす彼らに犯させるつもりはまったくはない。
小雪は,ゆっくりと服を脱いだ。服といっても,かわいいピンク色のTシャツと,フリルのついた短パンだ。Tシャツの胸が当たる部分には,厚手のガーゼが貼りつけてあって,乳首の突出部分がわからないようになっている。
小雪の美しい裸体が姿を露わになった。
調査兵隊たちは躊躇った。だって,彼女の姿は彼らの信仰する創造神『女神』と同じ姿をしていた。ただ,違うところと言えば,『女神』はIカップのかなりの巨乳なのに対し,小雪はBカップの胸だ。
調査兵隊たちは,この状況をどうすればいいかわからなかった。
「おい,これはいったい?『女神』様とそっくりだぞ。胸が小さいだけだ。女神様が降臨されたのか?」
「でも,女神様なら,言葉が理解できるはずだ。少なくとも,女神様ではないと思う。女神様の姉妹か,親戚かもしれん」
「それに,彼女は,武器はもっていない。全裸だ」
「でも,魔法攻撃をするかもしれん。危険だ」
「そうだけど,,,おれ,下半身立ってきた」
彼らは,内輪で議論するばかりで,一向に行動に出なかった。
小雪は,彼らが警戒していると思ったので,自慰を始めた。
小雪はBカップの胸を触って自分の体を愛撫した。
この体で自慰するのは初めてだ。
小雪『これが,愛撫による刺激?すごーーい!この体!!』
小雪は,千雪様から提供されたこの霊力の体に感動した。小雪は,草むらに横になって,さらに自慰を続けた。
小雪は,自分のおっぱいを刺激しているうちに,胸を大きくする方法を見つけた。この体を創った千雪様は,小雪に何の説明もしなかったが,胸の内部構造を理解してしまうと,どうすればいいかがすぐにわかった。
胸部分には,何十枚もの閉じた袋状のもので覆われていた。お尻にも同様の構造だった。子宮内に十分量,蓄えられている素の霊力を微量取り出して,水と混合させることで,体積を千倍程度に増やして,柔らかいゼリーのような状態にして,最上層部にある閉じた袋に注入させればいい。その水は,先ほど池の水を大量に飲んだので,充分にあった。
小雪は,霊力の扱いが慣れていないとはいえ,1ヶ月間も霊力の修行に励んできた。それなりに霊力を扱うことができた。
プププーーーー(ゼリー状物質が胸の中の袋に侵入する音)
ゼリー状物質がどんどんと閉じた袋の中に侵入していった。
Bカップだったおっぱいは,Cカップ,Dカップへと徐々に大きくなっていった。そしてGカップにまで大きくなった。だが,それ以上,大きくならなかった。1枚の袋状のものでは,片方で1kgになる乳房に変えた。でも,そこまでだった。
小雪は1枚の袋で1kgほど大きくすることができることを知った。胸の内側には100枚もの袋があった。小雪は,なんでこんなにも多くあるのかと不思議に思った。
この変化を目の辺りにした騎竜ゴブリン国の調査兵隊は,彼らの性欲を抑えるのが限界だった。彼らは,小さい頃より,絵画で描かれている裸体の『女神』を見てきた。その女神が,今,目の前に自慰して誘っているのだ!!
罠でもいい!ここで死んでもいい!今,この女神を抱かないで,いつ抱くのか!
騎竜ゴブリン国の調査兵隊たちは,上半身が裸で,下半身は,簡単なふんどしのような布きれで覆っている。その布きれを外した。
彼らの身長は,1m40cm程度と,やや小ぶりだ。
ワオーーー!!
ウォーーー!!
ギャオーー!!
などなど,それぞれ好き勝手に雄叫びをあげて,小雪に向かって駆けた。
小雪は,自分の両手首と両足首を2人の調査兵隊によって拘束されてしまった。
調査兵隊のボスは,小雪の胸を強く握っても,小雪が何ら反抗的行動に出ない事をみて,安心して次の行動に移ろうとした。しかし,そのとき,,,
シュパーーー!
小雪は,唯一できる1メートルほどの長さの霊力の刃を繰り出して,ボスの首を刈った。
シュパーーー! シュパーー-! シュパーー-! シュパーー-!
間髪を入れず,小雪は他の4名の兵隊の首を刈った。
小雪「ごめんさいね。あなたたちには罪はないの。でも,この体は,リスベル様のためにあるの。あなたたちのためではないのよ。体を触るだけだったら,こんなことにならなかったのに」
小雪はボスの頭を拾って自分の額につけた。小雪の霊体がボスの頭の中にある霊体と接触した。そして,ボスが経験した体験,記憶のすべてを吸収した。
これこそ,悪魔大魔王が獲得した能力のひとつだ。その能力はもちろん小雪も受け継がれている。
ーーー
小雪は,この大陸の知識と騎竜ゴブリン族の言語を理解した。その内容は,以下のようなものだった。
★★★
この大陸は,通称ゴブリン大陸と呼ばれている。彼らは,騎竜ゴブリン国の兵士だ。ここ数年,その国の出生率が極端に低くなってきた。そのため,隣国のゴブリン女王国の女性ゴブリンに目をつけた。騎竜ゴブリン国の兵士たちは,ゴブリン女王国の村々を焼き討ちして,ゴブリンの女性たちを奪った。
これが,騎竜ゴブリン国とゴブリン女王国とが,小さな小競り合いのきっかけとなった。だが,全面戦争には至っていない。お互い,相手を攻め滅ぼすほどの圧倒的な戦力を持っていないためだ。
女性の出生率が極端に低くなった理由ははっきりしない。ただ,昔と比べて,住環境の温度が5度も上がった。それが出生率の低下ではないかと推測されている。それに温度の低い山岳部に住む竜騎ゴブリン族では出生率の低下はない。
騎竜ゴブリン国の戦闘力は,火炎魔法が基本だ。でも,火炎魔法に特化しているので,威力は強烈だ。魔界のランクでいうと,大将クラスはSS級の魔法士クラスにも達する。兵卒は中級から上級で,分隊長クラスはS級レベルだ。
騎竜ゴブリン国の部隊数は,総勢1000名程度だ。でも,300名が空を飛ぶドラゴンに乗り,残りの700名は,地上を走るドラゴンに乗っている。ドラゴンは,生来魔法耐性があるらしく,攻撃魔法が効かない。
一方,ゴブリン女王国の戦闘力も,火炎魔法が基本で,部隊数は3000名程度だ。人数的には多いのだが,ドラゴンを使っていないので,この人数でぎりぎり対抗してきた。でも,最近になって,未知の魔法陣を構築できる魔法士が現れてきて,ゴブリン女王国が少し優位な立場になりつつある。
転移魔法が使えるのは,ゴブリン女王国のハーフの子供のみだ。それも年齢が100歳以上で,かつ,SS級魔法士だけだ。ゴブリン女王国のハーフの中でも,5名程度しかできない。この転移魔法は,純血のゴブリン族に伝わってきた失われた魔法を蘇らせたものだ。他に,重力魔法も蘇らせたが,その魔法陣は,騎竜ゴブリン国の兵隊に奪われたことがある。
★★★
小雪は,これらの情報から,新規の魔法が増えたのは,もしかしたらリスベルの要因ではないかと推測した。つまり,ゴブリン女王国側にリスベルがいるにちがいないと推測した。
小雪は,全身血まみれだった。小雪は,池に入って水浴びをして血のりを流した。
そうこうするうちに,今度は,ゴブリン女王国側の調査兵隊たちが閃光した場所に到着して付近を探索した。彼らは,近くに主人を失った地上走行型ドラゴンを発見した。そして,首をハネられた敵側の兵隊も発見した。
「おい,敵の兵隊が死んでいるぞ!」
「ほんとだ。無抵抗で殺されたようだな」
「ふふふ。下半身が丸出しだ。女を犯しているときに,不意打ちされたかもしれん」
「ともかく,慎重に付近を偵察しよう」
バチャ!バチャ!バチャ! (水しぶきがたつ音)
水しぶきの音がしたので,彼らは,身を隠しつつ,音のした方向に移動した。そしこで池を発見した。池の中には,水浴びをしている彼らの女王と同種族と思われる女性の人間がいた。
「おい,見ろよ。女王と同じ種族のようだ。どうする?」
「敵の兵隊を殺したのは,彼女かもしれん。強者である可能性もある。慎重に行動しよう」
「でも,どうやって近づけばいい?」
「いや,われわれは,監視だけだ。至急に,隊長に連絡しよう」
6名の偵察部隊のうち,2名が辺境防衛本部に戻った。この辺境防衛本部のトップは,女王の4番目のハーフの子供で,辺境防衛隊の隊長,三郎だ。ちなみに,3番目は一姫だ。
報告を受けた三郎は,ことの重大性をすぐに理解し,女王に報告した。このゴブリン大陸では,通信網は未発達だ。でも,三郎は,月本語が得意だ。報告を受けた内容を木の板を紙代わりにして,炭で内容を記載して,それを転送魔法で女王のもとに送った。
報告を受けた女王は,同じ人間のリスベルに対応を依頼した。かつ,リスベルの護衛に颯太と次郎をつけた。最強の布陣だ。
池の中の小雪は,周囲にゴブリンが潜んでいるのを感じた。そこで,彼らをおびき出すため,池から出て全裸のまま草むらの上で自慰行為を始めた。せっかくGカップにしたので,両手でおっぱいを愛撫した。
小雪「あっ,ああーー,いいーー,うぅーー!」
小雪は,わざと,大声で感じる声をあげた。だが,付近に隠れて偵察しているゴブリン女王国の偵察部隊は,じっとて,動く気配はなかった。
小雪『おかしいわね。まったく誘いに乗ってことないわ。胸が小さいのかしら?』
小雪は,胸が小さいからだと思い,さらに大きくすることにした。また,池から水を大量の飲んで,微量の素の霊力と混合してゼリー状にし,2枚目の袋にそれを注入していった。
プププーー!
小雪の胸は,どんどんと膨れていき,Gカップのおっぱいから,片方で2kgにもなるIカップの胸に巨大化した。
小雪のIカップの巨乳の愛撫は,だんだんとエスカレートしていった。
この強烈な誘惑に,偵察隊員たちは下半身が反応してしまった。
小雪は,なんで自慰しているのか,当初の目的を忘れしまい,断続的な快楽に身を任せた。
しばらくして,リスベルたちが到着した。リスベルは,池のほとりにいる少女が『千雪』だとすぐにわかった。顔を見なくても,あの異様な巨乳だけで,千雪と判断できた。
リスベル「ち,千雪か?どうやって,ここに来たんだ?もしかして,精霊の指輪か?」
リスベルは,月本語で話した。でも,この千雪は,聞き取れなかった。この千雪は,千雪ではなく小雪だった。小雪は,魔界語で話した。
小雪「わたしを知るあなたは,誰ですか?もしかして,リスベルさんですか?」
小雪は,リスベルの顔を覚えていなかった。リスベルも魔界語で話した。
リスベル「わたしはリスベルだが,お前は千雪ではないのか?」
小雪「よかった,,,やっと会えました」
小雪は,脱ぎ捨てた服を拾いながら話を続けた。
小雪「わたし,魔界でリスベルさんに殺された女性です。小雪といいます。肉体は滅んだのですが,霊体が千雪様に捕まってしまいました。このほど,この世界に来るにあたって,千雪様が,わたしにこの体を与えてくれました」
リスベル「そうか,,,小雪というのか,,,では,わざわざ,私に復讐しにきたのか?」
小雪「いえ,そうではありません。リスベルさんには,もう恨みはありません。復讐したいとも思っていません。わたしは,千雪様の代わりにここに来ました。千雪様の代わりですので,リスベル様に会えば,わたしは,リスベル様の奴隷身分です。なんでもいいつけください。ですが,千雪様より,リスベル様を月本国に連れて帰るという任務を与えられました」
小雪は,左手にしている指輪を見せた。
小雪「これは精霊の指輪です。あと3ヶ月で効果がなくなるそうです。それまでに,わたしと一緒に月本国に行ってください。よろしくお願いします」
小雪は,やっと,一番大事なことをリスベルに言うことができた。小雪は拾い上げた服を着ようとしたが,胸がでかすぎて着れなかった。やむなく,霊力の刃を出して,ハサミ状にして,服を帯状にして,サラシのような形状にした。
リスベル「月本国?」
小雪「はい。千雪様が会いたがっています」
この言葉はウソだとリスベルは思った。でも,千雪に会うのはともかく,月本国に行くのも悪くないと思った。リスベルが月本語を修得したのも,いずれ月本国で生活するためだからだ。でも,一姫と二姫を捨てていくのも気が引けた。
リスベル「月本国にいくかどうかはおいおい考えるとしても,今すぐに行くのは無理だ」
千雪「はい,それで結構です。わたしも,折角この体を得たのですから,しばらくは,この世界で生活したいと思っています」
リスベル「小雪とかいったな。まずは,この国の女王に会わせよう」
小雪「ゴブリン女王国の女王様ですね?はい,よろしくお願いします」
リスベル「え?よくこの国の名前を知っているな」
小雪「はい。さきほど,騎竜ゴブリン国の兵士から記憶を読み取りました」
リスベル「記憶を読み取る?」
小雪「はい。わたしの特異能力です。あまり,気にしないでください」
リスベル「・・・」
記憶を読み取る能力,,,あまりに凄すぎる能力だとリスベルは思った。
小雪は,じぶんの胸をサラシで巻いた。パンティは問題なく穿けた。まだお尻を大きくしていない。スカートは,血のりで汚れてしまったため,穿くのをやめた。
小雪が出発する準備ができたので,リスベルたちは,小雪をつれて女王のところに来た。
ー ゴブリン女王国,王宮の女王執務室 ー
小雪に会った女王は,リスベルに話した内容の話を小雪にもした。現在,国境付近でいざこざが生じていることも伝えた。
小雪「そうですか。月本人の女性がたった一人で,この国を創ってきたのですね。すごいですね。尊敬します。わたし,今はぜんぜん強くないですけど,もし,霊力をうまく扱えるようになったら,少しは戦力になるかもしれません。それまでは,ここにいさせてよろしいでしょうか?」
女王「リスベルのお知り合いの方でしたら,いつまでもここにいてかまいせんよ」
小雪「ありがとうございます。それと,この国で一番強い戦士の記憶を読み取りたいのですか,よろしいでしょうか?それによって,わたしの能力をアップさせることができると思いますので」
女王「まあ,そんなことができるのですか?」
小雪「はい。わたしの特異能力です」
女王「では,のちほど,あなたに準備した部屋に行っていただきましょう」
小雪「ありがとうございます」
ーーーー
小雪は,個室を与えられた。小雪の世話のため,三姫と四姫があてがわれた。
しばらくして,颯太が小雪の部屋にやってきた。
颯太「小雪様,女王に言われて,わたしの記憶を提供しに参りました」
小雪「颯太さんが,一番強い戦士だったのですね?」
颯太「戦士ではありませんが,親衛隊長を務めさせていただいております」
小雪「そうですか。では,あなたの記憶を読み取らせていただきます」
小雪は,自分の額を颯太の額に接触させた。10分が経過した。小雪は,戦闘に役立つ記憶のみを選別して読み取った。颯太はSS級魔法師で,小雪は霊力使いだ。でも,霊力を魔法に変換することで魔力を放出することができる。小雪は,颯太の記憶を得て,SS級魔法師になった。
颯太は,体術も達者だ。千雪は颯太が経験した内容を何百倍もの速さで追体験することにより,霊力の修行に活かしていった。
ーーー
小雪の体は,リスベルに抱かれるために造られた。そのため,呪詛などは施されていない。リスベルのために創られた霊力使いのラブドール,それが小雪だ。
小雪が部屋を与えられてから,数日が経過した。
小雪は,リスベルの奴隷だ。その責任を果たしにリスベルのいる部屋をノックした。
コンコン!
「どうぞ。入っていいですよ」
こんな夜更けにドアをノックするのは,小雪だろうと類推した。他のものなら,ドア越しに要件を言うからだ。
小雪はドアを開けて部屋の中に入った。リスベルは,相変わらず一姫と二姫の大きな胸を触ったまま横になっていた。
一姫と二姫は,もともとDカップだったが,子供を産んでからは,Fカップの大きさになった。
小雪は,ベッドに近づいてリスベルに言った。
小雪「リスベル様,わたしはリスベル様の奴隷です。リスベル様に抱かれるためにこの世界に来ました。このIカップのおっぱいも,この体すべてリスベル様のものです」
小雪は,一姫と二姫のお腹部分を見た。かすかにお腹が膨らんでいた。
小雪「一姫さんや二姫さんは,もう,次の子供を妊娠しているのでしょう?あまり,リスベル様と肌を合わせるのは,胎児に影響を与えてしまうかもしれません」
一姫と二姫は,顔を見合わせた。小雪の要望が何かをすぐに理解した。
一姫「そうね,,,リスベル様,毎日,ここに来なくていいですよ。一日おきくらいに来てくれればいいですよ。今日は,小雪さんの相手をしてあげてください」
一姫は,リスベルを小雪に譲った。
リスベルは,もう動きたくなかったし,抱きたくもなかった。でも,せっかく,小雪がわざわざ来たのだ。その面子を立てなければならないと感じた。
リスベル「そうか,,,では,今日は小雪の部屋に泊まる」
リスベルはガウンを着て,小雪を連れて彼女の部屋に移動した。
ー 小雪の部屋 ー
リスベルは,眠たかったし,もう何もする気にもならなかった。
リスベル「小雪,お前の能力は何だ?」
小雪「胸を大きくするだけなら,いくらでも大きくできます。それとお尻も大きくなります。この体には,その機構が組み込まれています」
リスベル「そうか。では,もっと胸を大きくしろ。お尻もだ。いいというまで大きくしろ。それと,小さくもできるのか?」
小雪「できると思いますが,霊力を廃棄することになます。わたしは,霊力の補充ができません。霊力を失ったら,たぶん,死にます。もっとも,すでに死んでいるのですけど,,,」
小雪は,霊力の補充ができないのが悲しかった。いくら豊富にあるとはいえ,残量がどれだけなのかも,自分でもわからない。まだ,未完成な霊力の体だった。
リスベル「そうか。見ててやるから,胸を大きくしていけ。お尻もだ」
小雪「わかりました」
小雪は,汲み置きの水をガブガブと飲んでいった。そして,微量の素の霊力と混ぜることで,ゼリー状にしていき,乳房の下層にある3枚目の袋に注入していった。ひと袋に注入すると,1kgほど大きくなる。片方の乳房で3kgになるKカップに変化した。
小雪「見てください。Kカップにしました」
リスベル「ふん!そんなものか。ぜんぜんダメだな。まあいい。お尻は?」
小雪は,お尻周りも100cmほどになるほどに大きくしていった。だが,リスベルは,まったく不満だった。そんなもん,千雪のあの超ウルトラ巨乳に比べたら,屁でもない!
リスベルは,ベッドで横になって,小雪に胸とお尻をさらに大きくするように命じた。
小雪の胸は,片方のおっぱいを1kgずつ大きくしていった。とうとう10kgに達した。Zカップだ。でも,リスベルは,続けさせた。小雪は,さらに水をどんどんと飲み,とうとう,片方で20kg,両方で40kgにもなるZZZカップの超超ウルトラ爆乳になった。
だが,リスベルは,満足しなかった。
リスベル「ふん,そんなの,せいぜい両方で40kg程度だろ。ぜんぜんだめだ!その倍くらいの大きさにしなさい」
この命令に,さすがに小雪は抵抗した。
小雪「あの,,,これ以上,大きくなると,もう歩けなくなります。それに,お尻も大きくしないといけないし,,,」
リスベル「お前は,おれの奴隷なのだろう?俺の命令は,絶対だ。さっさと大きくしていけ」
小雪「わかりました。でも,もう桶の水がありません。水がないと大きくできません」
もう夜も更けているので,女中役のゴブリンはもういない。
リスベルは,やむなく,ここまでとした。
リスベルが完全に寝入ったのを確認すると,自分も重たい40kgもある胸をなんとか,安定させて,寝ることにした。
翌日,リスベルは,女中に水を豊富に準備させた。その水の量を見て,ニヤニヤと笑った。リスベルは,起きた小雪に命じた。
リスベル「水は充分に補給した。昨日の続きをしなさい。胸はその倍の大きさ,お尻まわりは,そうだな,,,まずは160cmくらいかな?」
その大きさだと,胸は,片方で40kg,両方で80kg。お尻の重さは24kgにもなる。トータルで100kg以上にも重たくなる!
でも,リスベルの命令は絶対だ。小雪は,その命令に従った。だが,リスベルの興味は長く続かなかった。1週間もすると,その異質な体に飽きてしまい,しかも,小雪の体に虐待拷問できないとあっては,興味も半減してしまった。それ以降,小雪は,リルベルに相手にされることはなくなってしまった。
何もすることがなくなった小雪は,終日,霊力の修行に励むことにした。巨乳や巨尻にしたゼリー状のものをすべて体外に排出して,もとのスリムな体に戻した。修行の邪魔になるからだ。
小雪は,この1週間でもリスベルの奴隷としての役割を終えたものと理解した。あとは,折を見て,リスベルを月本国に連れて帰るだけだ。
だが,事態はそれを許さなかった。
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