第11話2名の刺客

 ダンとフララは,徒歩でいくことにした。ゴゲラート領主邸が見えなくなると,フララは,歩くのをやめた。この35kgにもなる超超爆乳では,歩きたくないからだ。乗り合い馬車では,男どもに,好奇の目で見られて,絶対にただではすなまない状況になる。見え見えだ。


 そこで,ダンがひとりで3,4kgほど歩いたら,フララに連絡する。フララは,標的魔法陣でダンの隣に転移していく,という方法だ。霊力は腐るほどあるので,遠慮なく使うことができる。


 ダンは,歩きながら,霊力の運用を訓練している。日々,少しでも進歩していないと,フララは,ダンに体を抱かせない。そのため,ダンは,一瞬の気を緩めることなく,日々精進しなくてはならない。フララの超超爆乳のおっぱいを抱くために,,,



 ご多分に漏れず,どこにも盗賊,夜盗はいるものだ。だいたい,12歳になったばかりの子供が,いくら男の子とはいえ,徒歩で歩くのは,少々常識外れだ。すくなくとも乗合馬車なら,護衛がつくので,安全なのだが。


 ゴゲラート領主邸を出発して,初日の夕刻。


 ダンの徒歩のスピードは速く,すでに20kgも移動していた。ダンは,この周辺に盗賊が通行料を徴収していることがわかると,フララに,どうすべきか相談した。


 一番いい方法は,ダンがひとりでそこを通過して通り抜けることだ。だが,万一のことがあっては困る。


 やはり,2人一緒に通過することにした。そうなると,フララの足取りは遅い。あたかも妊婦が歩いているかのように,ゆっくりと歩いていくことになる。


 ー 夜盗の関所 ー


 本来,関所は国の仕事なのだが,夜盗は適当な場所を陣取って通行料を取るのが確実な収入源となる。夜盗も大金を奪ってしまうと,通報されて討伐されるので,通常は,小銭程度を徴収する。銀貨1枚か,銅貨5枚が相場だ。この金額なら,わざわざ通報される可能性は低い。


 ダンとフララが,やっとのことで関所に来た。


 ダン「ここを通らしてください」


 門番「2名か。銀貨1枚かな。彼女は,妊娠しているのか?それとも,胸の病気か?」


 門番は,あまりの大きなおっぱいに,それを巨大なおっぱいとは認識せず,怪奇な病気ではないかと理解した。


 ダン「はい。お姉さんは,胸の病気になってしまい,これから,王都に向かう途中です。馬車に揺られることができないので,徒歩でゆっくりと行くところです」


 門番「なるほど。難儀な病気になったものだな。じゃあ,一度,われわれの頭領にあってみてはどうかな?頭領は回復魔法では一流だ。もしかすると,王都にいかなくても,ここで治るかもしれんぞ?」


 ダン「ありがたい話ですが,すでに,王都で約束しています。寄り道する時間がありません。それに,謝礼のお金もありません」

 

 門番「われわれ盗賊は,奪うだけが仕事じゃねえ。時には,人助けもするんだぜ。まあ,遠慮するな。ちょっと,その空き地で待ちなさい。すぐに頭領に連絡する」


 門番は,心底親切心から,頭領に連絡した。


 まったく,ダンとフララにとっては,ありがた迷惑な話だ。だが,門を通してくれそうもないので,空き地で待つことにした。


 ダン「フララ。頭領が来たら,どうしよう?まずいことにならないの?」

 フララ「成り行きに任せましょう。どのみち,こんな夜盗連中,束になってかかってきても,わたしの敵ではないわ」

 ダン「うん。わかった」


 しばらくして,頭領とその仲間たち4名がやってきた。頭領は,門番から状況を聞いてから,ダンとフララのところにやってきた。


 頭領は,フララの体を見た,,,,


 頭領は,感の鋭い人間だ。オーラは見ることはできないが,ひと一倍危険に対して鋭敏な人物だ。例のポスター事件があったときも,いち早く,ポスターに対して危険を感じて,仲間たちに一切触れさせることを禁止させたほどだ。そのため,仲間の損失がまったくない状況で,今日まで生き残ってきた。まさに,頭領というにふさわしい人物だ。


 頭領は,フララを見て,直感で危険人物だとわかった。その美貌,巨大なおっぱいという誘惑はあったものの,そんな低レベルの性欲などかき消してしまうほどの危機感だ。


 頭領は,フララに対して,丁寧な言葉使いで言った。


 頭領「お嬢さん。あなたは,見たことろ,病気ではないようです。私にはどうすることもできません。一刻も早く,この関所を抜けて,王都へ移動してください。通行料は,免除します」


 この言葉に,ダンはびっくりした。だが,フララは,頭領の危機意識の鋭さに関心した。


 フララ「痛み入ります。では,遠慮無く,通らせて頂きます。ダン,行くわよ」


 ダンとフララは,難なく関所を通り抜けることができた。


 彼らの後ろ姿を見ながら,門番は,頭領に言った。


 門番「頭領,どうして,何もしないで通らしたのですか?」

 頭領「あの女性は,やばい。絶対に,少しでも関わってはいけない女性だ。もう何人,いや何十人と殺している雰囲気だ。まったく,わわわれを恐れていない。あわよくば,われわれを全滅させるつもりだ」

 門番「でも,あの女性には魔力の波動なんて全然感じられませんよ?」

 頭領「もう議論は終わりだ。一切,彼女のことには触れるな。それが身のためだ」


 頭領は,そう言ってその場を後にした。


 だが,頭領と一緒に来ていた仲間たちは,そうではなかった。頭領が去ったあと,彼らは,示し合わせて,ダンとフララの行く道を塞ぐことにした。彼らにとって,あの超超爆乳を拝まないで素通りさせることはあり得ない。


 ダンとフララがしばらく歩いていると,フララは,ダンに言った。


 フララ「敵が襲ってきます。先ほどの頭領の仲間のようですね。S級魔法士レベルです。3名です。ダン様,彼らを殺しなさい。これが今日の課題です。寝る間も惜しんで,歩くときも,48式をしてきたあなたです。なによりも,ダン様は,あの神様である千雪様の孫弟子なのですよ。わずか,1週間とはいえ,その訓練の密度は,2ヵ月にも3ヶ月にも匹敵します。今日中に3倍速に達しないと抱かせてあげません!!かつ,敵を殺すときは,相手をゴキブリと思いなさい!それが千雪様の尊い教えです!!」


 ダンは,意を決した。フララを抱くため,敵を倒す。もうすぐ3倍速を達成する勢いだ。手刀の硬度は,8度をもうすぐ超える。なんといっても,フララが与える母乳の効果は抜群だった。すでに,ダンの体は,常人の何十倍もの強靱な体になっていた。さらに,つねに回復魔法が発動しているような状況だ。孫弟子の中でも,その成長速度は,飛び抜けて優秀だ。


 ダン「フララ!!わかった。全力で敵を倒す」


 ダンは,着ている服を脱いで自分の亜空間収納に収めた。霊力使いにとって,服は邪魔なだけだ。


 ダンは,方向転換して,敵が来るのを待った。フララは,ダンの後方5メートルのところにいて,ダンの戦いぶりを観ることにした。


 盗賊の幹部3名が,ダンの前方10メートル手前のところまで走ってきて,止まった。


 盗賊幹部A「ふふふ,,,わざわざ,待ち伏せしてくれていたとはな。それに,なんでお前は,裸なんだ?魔力の波動もない。もっとも,お前の年齢では,魔法が使えても基礎レベルだがな」


 盗賊幹部B「後ろの巨乳の女は,なんか高見の見物をしていますよ。少年がわれわれに勝つと思っているんでしょうかね?」


 その言葉を受けて,盗賊幹部Cが何かを言おうとした。


 バシューー!!


 だが,彼は,それを言うことができずに,首が胴体から飛んでしまった。


 ダンは,加速3倍に迫る速度で『ゴキブリ』に向かって駆けた。少年は,もともと足が速かった。100メートルを12秒で走ることが可能だ。今では5秒で走れる。10メートルなど,わずか0.5秒でいい。盗賊幹部Cは,話すことに気を取られて,少年の動向に対して,防御行動を取ることを忘れた。


 盗賊幹部AとBは,少年のその速度を見て,とっさに,後方に下がり,防御結界を構築した。さすがに,S級魔法士だ。その構築速度は,一瞬で行われた。


 霊力使いは,奇襲で効果を発揮する。距離を取られて,かつ防御をされては,手も足もでない。


 だが,フララから何度もシミュレーションをしてきたように,防御結界は長くは続かない。敵との距離を5メートルに狭めれば,わずか,0.25秒で敵に追いつく。その距離を維持さえしりれば,結界が消滅したときが,敵の死ぬ時だ。

 

 盗賊幹部AとBは,まさか,この少年が,S級剣士並の加速を使えるとは思ってもみなかった。今は,ダンに攻撃魔法をかける余力など,一切ない。全力で,防御魔法をかけ続けるしかない。それがS級魔法士の限界だった。こうなっては,彼らの負けは時間の問題だ。SS級魔法士なら,防御魔法を発動しながら,同時に重力魔法でダンの動きを止めて,さらに攻撃もできただろう。だが,S級の彼らではそれは無理だ。 


 盗賊幹部Aが,結界を解いた。いや,解かざる終えなかった。


 バシューー!!


 そのわずか0.25秒に,盗賊幹部Aの首が飛んだ。


 盗賊幹部Bは,それを見て,結界を持続させながら言った。


 盗賊幹部B「待て!!金ならいくらでもやる。手を引いてくれ!!」


 ダンは,返事をしなかった。ただ,結界の切れるのを待った。しかも,盗賊幹部Bとの距離は3メートルしかない。盗賊幹部Bがダンの速攻攻撃を躱す方法は皆無だ。


 バシューー!!


 盗賊幹部Bの結界が切れたと同時に,彼の首が飛んだ。


 その後,3名の胴体と頭は,徐々に老大化して,さらにミイラ化していった。フララが3名から精力と寿命エネルギーを吸収した。


 フララのおっぱいは,34kgに縮小するところだったが,満タンの35kgに戻ってしまった。


 ダンは,このミイラ化現象にびっくりした。


 ダン「フララさん,いえ,今後は,師匠と呼びます。師匠,このミイラ化現象は,師匠がしたのですか?」


 フララ「そうよ。私の最大奥義よ。でも,敵は,私の能力を知っているわ。充分に対策をとってくるはず。ダンがいつまでも弱いと致命傷になるのよ。今回は,相手がS級魔法士だったからよかったけど,SS級魔法士なら,防御しながら攻撃をしてくるわ。今のままのダンでは,SS級魔法士に勝てない。一刻も早く強くなりなさい。今日中に3倍速を達成しなさい!!」


 ダン「はい,師匠。頑張ります」


 ダンは,体についた返り血を土で拭い取って,液分をすべて取り除いてから服を着た。そして,何事もなかったかのように,歩きながら48式を修練していった。



 それから2日後に,ナメイラ村に到着した。その間,ダンは,加速的に強くなっていった。特に,加速技については,一日に,1倍ずつレベルアップしていくという,超厳しいノルマが課せられた。ダンは,5倍速を達成するに至った。


 フララは,加速のレベルのアップは諦めた。このおっぱいでは,加速など無理だからだ。そのかわり,霊力の展開範囲を日々拡張していく訓練をしていった。ダンと一緒に寝る間を惜しんで修練していった。いまでは,半径30メートルにまで展開が可能となり,一度に吸収できる人数も5名に達した。やはり,隣に死に物狂いで修練する弟子がいると,師匠であるフララも上達が早くなっていった。フララもダンも,いっさい食事をとらず,かつダンに,一日2リットル程度の母乳を与えていくので,一日経過するごとに,おっぱいの重さが0.5kgずつ減っていった。それでも,ナメイラ村に到着した時には,34kgにまで,ちょっぴり減少した。


 フララとダンは,やっと旅館を探し当てて,そこで泊まることにした。


 ダンは,旅館の受付に,空いている部屋があるかを尋ねた。


 受付嬢「はい,ございます。一泊,銀貨4枚です。2階の一番奥の部屋です。鍵をどうぞ」


 ダンはお金を支払って,鍵を受け取った。


 ダン「フララ,2階の奥だって。行くよ」


 ダンは,フララを連れて,2階の階段を上っていった。彼らが去った後,ロビーにいたフード姿の男は,受付嬢に金貨1枚を投げ与えて,その場から転移で消えた。


 ダンは,この時を待っていた。今日のノルマ,5倍速は達成した。だから,フララの超超爆乳を抱けるのだ。


 ダンはすぐにベッドに走っていって,そこで横たわり,フララに言った。


 ダン「フララ,速く来て!!」


 だが,ダンのその願いは,この場では叶えられなかった。


 ヒューーー!!


 ベッドに超速の転移魔法陣が出現して,ダンが消えてしまったのだ。その,見事な転移魔法陣は,明らかにSS級を超えるレベルの転移魔法陣だ。敵は,国家レベルの敵,ということになる。


 フララは,ダンが消えたベッドを睨み付けた。これから,本格的に戦いが始まるのだ。


 ボァーー!!


 ベッドの上に,紙が一枚,転送されてきた。


 その紙には,以下の文言が記載されていた。


 『フララ様


 ダン様を転送させていただきました。無事に返してほしければ,以下の場所に来てください。歩いても,20分程度で着くと思います。30分以上,遅れた場合は,不本意ながら,ダン様を処刑させていただきます。』


 そして,地図が記載されていた。


 フララは,その場所に行かざるをえなかった。この状況では,戦ってもまず勝てる可能性はほとんどないこともわかっていた。それでも,フララには,勝つ自信があった。


 フララは,25歳になる化粧を解いて,素の雪生の顔に戻した。そして,かつ,少し化粧を施した。これこそ,フララの必勝の裏技,『お色気作戦』だ。


 果たして,この作戦がどこまで通じるのか疑問だが,今は,これに頼るしかない。


 フララは,部屋を出て,階段をゆっくりと降りた。ロビーでたむろしていた男どもは,「ヒューー」と口笛を拭いた。


 だが,今のフララは,彼らを構っている暇はない。その地図を受付嬢に示して,指定された場所へのルートを確認した。


 その受付嬢は,懇切丁寧に,その道順を示してあげた。


 口笛を吹いた男どもは,なぜか声をかけることはできなかった。もし,声をかえれば,即,死が待っている,そんな余寒さえ覚えた。


 30分後,ぎりぎりだが,フララは,なんとか時間通りに指定の場所に来た。ダンは,両手と両足に,鋼鉄の鎖で繋がれていた。かつ,その鎖は,重さ100kgにもなる鋼鉄のボールが繋がっていた。彼から5メートルほど離れたところに,魔法士部隊が10名が並んでいて,ボスらしき人物が,フララを待っていた。


 そのボスとは,モゴルダだ。魔法剣士だ。剣技はSS級を超えて,10倍速が可能だ。さらに,SS級を超える火炎を展開でき,その火炎に耐えることのできる『炎躍剣』を持っている。


 モゴルダは,終始,フララから放出されるであろう霊力の流れに注視していた。これは,眼の眼底に魔力を流すので,5分間が限界だ。その5分間で,霊力を封じる必要がある。


 モゴルダ「フララ!そこで止まれ!!今から,宣誓契約をする。今後,私と私の仲間に対して,いっさいの傷害,殺人行為をしないと誓いなさい。私も,ダンの安全を保障しよう。3秒で,判断しなさい!」


 フララ「わかりました。宣誓契約します」


 モゴルダは,この内容で,フララと宣誓契約を行った。これで,安心したモゴルダは,霊力を視る必要がないと判断して,霊力を視ることを中止した。


 モゴルダ「さて,ダンの安全は保障する。だが,ダンを解放するかどうかは別だ。その意味は,わかるかな?フララさん?」


 フララ「いいえ。わかりません」


 モゴルダ「フララさんの顔は,それが地顔だな?やはり,雪生だったのだな。さすがに美人だ。その体には呪詛があることもわかっている。呪詛を発動させないで,俺たちにお前を抱かせろ。一生,俺たちの性奴隷となれ。そうすれば,ダンは,解放する」


 フララ「先に,ダンを解放してください。それなら,同意しましょう」


 モゴルダ「ほほう,意外と物わかりがいいな。では,詳細な宣誓契約文の作成といこう」


 モゴルダは,当初考えていた宣誓契約文をフララに渡した。


 フララは,その宣誓契約を見た。かなり長い文章だった。


 フララ「長い文章ですね。よく理解するのに,時間がかかります。10分ほど時間をください」


 モゴルダ「ああ,別にかまわんさ。お前の一生を左右する契約だ。しっかりと理解しなさい」


 フララは,その場で,あぐら座りをして,その文章をよく読んだ。いや,よく読む振りをした。


 今,この場にいる敵は,皆,SS級かそれ以上の魔法士だ。フララは,彼らの体の中に,霊力を流して,彼らの魔力を抑えようとした。幸い,霊力は,膨大にあるので,有り余る霊力を、順次,魔法士たちに流していき,彼らの魔力を封じていった。1人1分ほどかけて,SS級の10倍のUS級レベルさえも封印することができるほどの霊力を流し込んでいった。


 フララは,10名の魔法士とボスのモゴルダに,魔力を完全に封じた。そして,読む振りを止めて,契約書をその場で破りすてた。


 モゴルダは,その動作を見てびっくりした。フララは気でも触れたのかと思った。


 モゴルダ「フララ,気でも触れたのか?ダンが死んでもいいのか?」


 フララは,なにも言わなかった。ただ,長く伸びた霊力の刃を振るうだけだった。その長さは,充分に魔法士たちにも届いた。


 パシューー!!パシューー!!パシューー!!パシューー!!パシューー!!パシューー!!パシューー!!パシューー!!パシューー!!パシューー!!


 まず,10名の魔法士の首を一太刀で刎ねた。


 モゴルダ「何?本気で気でも狂ったのか??」


 パシューー!!


 モゴルダの首が飛んだ。


 フララの体の返り血が飛んだが,霊力の防御で,その血は,フララの体に付着することなく,地に落ちた。


 フララは,11名の胴体と頭から,のんびりと時間をかけて精気と寿命エネルギーを奪い取っていった。外傷で死んだ場合,その直後なら,ある程度の精気と寿命エネルギーを奪うことができるのだ。


 フララのおっぱいは,また大きくなってしまい,40kgの重さに逆戻りしてしまった。


 ダンは,ミイラ化した死体のポケットにある鍵を取り出して,自分を拘束している鎖を解除していった。


 自由を取り戻したダンは,フララのもとに走り寄ってきた。


 ダン「師匠!!彼らを殺してしまって,宣誓契約違反にならないのですか??!!」

 

 フララ「一般人が契約したのならなるけど,私は例外よ。私は,もともと肉体がないから,私にとって,死とか,加害するという意味は,霊体としての死であり,霊体としての加害行為を意味するのよ。だから,宣誓契約の文言が曖昧なのがすべてもの誤りね。死や加害行為という定義さえも,違うのよ」


 ダン「うわーーー!!カッコイイです!!師匠!!見直しました。でも,彼ら,よくおとなしく殺されましたね。霊力が見えなくても,彼らくらいのレベルの強者なら,危険をいち早く察知して,防御結界ぐらい,すぐに展開できるはずなのに??」


 フララ「契約書を読んでいる時間に,彼らの魔力をすべて封じてやったわ。10分もかかったけどね。霊力にはステルス機能があるのよ。相手に察知されないのよ。もともと,霊力を感知するには,それなりの訓練を必要とするから,しょうがないけどね」


 ダン「師匠,気がついていると思うけど,この戦いは,ビデオカメラで録画されました。もう,このような姑息な手は通用しません」


 フララ「なんで姑息なのよ!!ちゃんとしたお色気作戦なのよ。見て,この顔!!雪生の素の顔にしたのよ。この体を抱きたくなるようにしたのよ!!」


 ダン「なるほど,,,お色気作戦ですか,,,そんなことしなくても,結果は同じような感じだと思うけど,,,」

 

 フララ「まあいいわ。でも,ダンは,なんで簡単に捕まってしまったの?」


 ダン「それが,,,まったく,反撃の余地がありませんでした。転送された地点で,重力魔法が起動されていて,動きが封じられました。そして,すぐに転移防止結界が構築されました。宣誓契約も強要されて,一切の攻撃することを封じられました。でも,この経験は,私にとって勉強になりました。転移を防止する結界で,長時間有効なものはないのですか?」


 フララ「あるらしいけど,私は教えてもらっていないわ。ごめんね,バカな師匠で」


 ダン「いえいえ,そんなことありません。こんな状況でも切り抜けられるのですから,すごいと思います」


 フララ「まあ,いいわ。反省会は後にしましょう。戻りますよ。一足さきに戻ってちょうだい。あとで,追いつくわ」


 ダン「わかりました」


 ダンは,フララからこの場所の地図を受け取って,だいたいの道順を教えてもらって,旅館に戻った。そして,フララは標的魔法陣で,ダンのそばに転移した。


 それから,2人で反省会をした後,ベッドで一汗かいた後,お湯を持ってきてもらって,体を洗った。その後,彼らは,霊力の修行を行った。翌日は,移動をせず,連泊して修行を継続した。今,彼らができることは,レベルアップしかない。できるうちに徹底してレベルをあげていくのが,生への道だ。


 そんな時,北部防衛前線にいるケンから,気球の原理について教えてもらった。この原理を使えば,空中浮遊も可能かもしれないと。


 フララは,この気球の原理に飛びついた。今のフララのレベルなら,それは可能かもしれなと思った。それができれば,フララは,空中に浮遊して,ダンに引っ張ってもらえばいいのだ。もしくは,ダンの体にひもを繋げるだけでもいい。


 フララは,この空中浮遊技術を丸2日間かけて,なんとかマスターすることができた。フララの頭上に,霊力でドーム状の形を構築して,火炎魔法で熱をつくっていく。なにせ,少しでも体が浮けばいいのだ。あとは,ひもでダンに引っ張ってもらうだけだ。重さがないから,ダンにとっても,負担にならないし,フララとダンの距離もさほど離れていないから,お互い寂しくもない。戦闘には役立つものではないかもしれないが,それなりに実用性のある能力だ。この能力は,ケンもすでに修得したと報告があった。しかもケンは,ある程度,方向を変えるところまで進化したらしい。その改良については,おいおいしていくことにした。


 ゴゲラート領主邸を出発してから6日目の朝,ナメイラ村の旅館を出発した。


 フララは,自分の体を50cmほど浮かばせて,ケンに引っ張ってもらうことにした。その過程で,ドーム状の形状をいろいろ変更してみて,どもような形状が有効なのか,思考錯誤していった。


 ナメイラ村から出発すると,次の目的地は50kmほど離れているユムダラ村だ。彼らがナメイラ村を出発してから,一日半で,中継地のユムダラ村まで,あと5kmというというところまで来た。


 ダン「師匠,中継地のユムダラ村まで,あと5kmほどですよ。調子よく距離を稼いでいますよ」


 フララ「そうね。私のおっぱいがいくら重たくても,この浮遊方法なら,なんら負担にならないわ。それに,おっぱいの重さも,数kg減ったみたいだしね」


 このとき,フララのおっぱいは,37kgにまで減少していた。この調子で減少していけば,最終目的地のアカデミーに着くころには,30kgくらいになるだろうと期待していた。


 そんなどうでもいいことを考えていたフララだったが,前方にある人物が現れた。


 

 メランブラ女王から派遣された2番手の刺客,ゾベルダだ。その横には,ビキニ姿で,おっぱいがかなり大きい若い美人女性がいた。彼女の胸はGカップはある。フララからすれば,見劣りが激しいが,おっぱいの美しさという点では,この若い美人女性の圧勝だ。


 ダンもフララも,一目でゾベルダが尋常でじゃない強さであることは分かった。ダンは,今では,8倍速まで使える。だが,そのダンにしても,足が少し震えてきた。それに,ゾベルダは,常に,隣の女性のおっぱいを触っている。


 その意味するところは,ダンもフララもすぐにわかった。フララを,性の対象として見るのではなく,確実に殺す対象とすることだ。おっぱいの大きい女性を抱きたいなら,フララではなく,隣の女性を抱けということだ。


 ゾベルダは,女王に無理を言って,おっぱいの大きい性奴隷をひとり手配してもらった。


 さらに,驚くべきは,周囲にビデオカメラの記録係はいるものの,魔法士などが誰もいないのだ。相手は,ゾベルダひとりだ。


 ゾベルダは,フララに言った。


 ゾベルダ「フララよ。私は,お前を殺しに来た。申し訳ないが,おとなしく死んでくれ。ダンには,危害を加えたくない。さっさと,どかに隠れなさい」


 フララは,ダンに,そのように行動するように言った。ダンも,それに従った。とても,ダンが対抗できるようなレベルでないことは確かだ。


 フララは,先ほどから,霊力を相手側に流していたが,防御結界で防がれた。ゾベルダも霊力を見ることができる。しかも,かなり長時間見ることが可能だ。というのも,ゾベルダの体は魔体だ。その魔体にありあまるほども魔力を収納することができる。S級の1000倍以上のパワーを有するTU級の魔法士だ。


 フララは,透明の手刀を伸ばして,ゾベルダを襲った。


 ガッ!!


 だが,霊体の動きを見ることができるゾベルダにとっては,それを防ぐのは容易だ。


 フララには,もう攻撃の手段がなかった。色仕掛けは封じられている。フララも魔法を使おうとすれば,S級の火炎魔法くらいは使える。だが,それは,ゾベルダにとっては,何の脅威にもならない。


 フララは,ゾベルダに言った。


 フララ「私をあなたの性奴隷にしてください。命だけは,お助けください」


 フララは,無駄だとしりつつも,命乞いをしてみた。


 ゾベルダ「無駄だ。フララが,1番手のモゴルダを殺した以上,お前に生きる道は絶たれた。残念だが,その場で,死になさい」


 ゾベルダは,S級の100倍にもなるUS級の爆裂魔法を連発で発射した。



 ダーン!!ダーーン!!ダーーン!!ダーン!!ダーーン!!ダーーン!!


 その連発攻撃は,ことごとくフララの構築した霊力の防御層を破壊していった。だが,破壊されても,フララの霊力の防御層はすぐに構築されて,次の爆裂弾に備えた。


 ゾベルダの爆裂弾は,狭範囲への爆裂弾だ。だが,その破壊力は,S級の100倍のパワーに違わず,フララの最高レベルの霊力の防御層を確実に破壊していった。


 ゾベルダは,勝機ありと見て,S級の1000倍にもなるTU級の火炎弾攻撃に切り替えた。この技は,ゾベルダの最も得意とするところだ。かつ,逃げれないように,転移防止結界と,重力魔法の3重同時魔法攻撃だ!!


 ゴゴゴゴゴゴーーー---ン!!(火炎弾攻撃の音)

 ダーーーン!!(重力魔法5倍)

 ヒューン!ヒューン!(転移防止結界)


 重力魔法のせいで,フララは,跪いて埋まり,そこに,S級の1000倍にもなるTU級の火炎弾攻撃が襲った。その火炎がフララの防御をことごとく燃やし尽くしていった。フララは,何重にも霊力の層を構築していったが,それが,間に合わない状況に陥っていった。


 ダンは,燃えさかるフララの様子を見て,まずいと感じた。このまま焼き殺されてしまう状況だ。事実,徐々にフララの姿が小さくなっていき,とうとう消えてしまった。


 その状況を見て,ダンは,藪から飛び出してきて,重力魔法のところに駆け寄った。そこには,灰になったカスが残っていた。


 ダン「フララーーー!!フララーーー!!わーーーん!!」


 ゾベルダ「ダンよ。弱者は,死ぬのみだ。お前も王族なら,よく覚えておけ」


 ゾベルダは,少し離れていた巨乳の女性をおびき寄せて,おっぱいを揉みながら,この場を去った。


 巨乳女性「あの女性は,死んでしまったのですか?」

 ゾベルダ「ああ,そうだな。爆裂弾の連続攻撃を防御し続けたのには,少しびびったが,さすがに,TU級の火炎弾攻撃までは,防御できなかったようだな。これで,任務完了だ」

 巨乳女性「魔法で相手を倒せなかった場合は,剣とか匕首で相手を倒すこともあるのですか?」

 ゾベルダ「匕首は,いつでも太ももに2丁,左腕に1丁備えている」

 巨乳女性「その匕首って,特別な匕首なのですか?魔力を宿しているとか,霊力を宿しているとか?」


 ゾベルダ「・・・・」


 ダーン!!


 ゾベルダは,巨乳女性を突き飛ばした。突き飛ばされた巨乳女性は,尻餅をついて倒れた。


 巨乳女性「何をなさるのですか?」


 ゾベルダ「お前は誰だ!!『霊力』という言葉は,一般人が知りえるものではない!!正直に言え!!」


 巨乳女性「・・・,そうでした。私って,ほんとうにバカですね。これでは世界征服なんて,できませんね,,,」

 

 ゾベルダ「???何,言っているんだ?」

 巨乳女性「・・・,まず,あなたのお名前を教えてください。そうしたら,私の名前も答えましょう」

 ゾベルダ「俺は,ゾベルダだ。お前は誰だ!!」

 巨乳女性「私は,,,あなたが殺したフララです!!」


 ゾベルダ「何????ま,まさか!!」


 巨乳女性「そうですのよ。幸い,この体の持ち主の霊体は,まだ,しっかりと霊体格納魔法陣に固定されていなかったようなので,ちょっと,よけてもらいました。ふふふ」

 ゾベルダ「なーにー?格納魔法陣の形状は,魔法因子で決まってしまうはずだ。好き勝手に入り込めるわけがない!!」


 巨乳女性「ふふふ。私の特異能力ですのよ。私を殺したつけは高くつきます。さきほど,あなたの体には,標的魔法陣を植え付けました。これは,私の霊体とあなたの体に見えない糸を繋ぐものです。あなたのその魔体は,もう,私の支配下です。私はあなたの魔体をいつでも破壊できます。この巨乳美女の体は,それなりに魔法が使えるようです。上級魔法くらいは使えるようですね。それに,あなたは,私に,この巨乳美女に,魔法攻撃をすることはできないはず。契約のしばりがあるのでしょう?」


 ゾベルダ「・・・・」


 巨乳女性「でも,私は,あなたに魔法攻撃をすることはできます。なんせ,私は,フララですから!!もっとも,あなたも防御はできるでしょう,でも,残念ながら,標的魔法陣を植え付けられたあなたに,防御は不可能です」


 ゾベルダ「ま,待ってくれ,この肉体を破壊するのは待ってくれ。ここで破壊されたら,おれは,俺の霊体は,浄化されてしまう。破壊するなら,霊媒師のいるところでないと,別の肉体に移ることができない!!」


 巨乳女性「まあ,一般人のあなたは,そうでしょうね。死んで,苦しい目に遭ったことがないのでしょうね,,,霊体としての苦悩,憂悶,怒りを経験していないのでしょう?まあ,当然かもしれませんね。でも,あなたは,ここで,浄化しなさい。転生して,また,人生をやり直すのもいいでしょう」


 巨乳女性を支配したフララは,この体の魔力を使って,標的魔法陣を植え付けたゾベルダの背中に,上級レベルの爆裂火炎魔法を発動させた。皮膚の中から,火炎魔法が発動したので,体内から火炎が発生したような状況となった。


 ゴゴゴゴゴゴアアアアーーー!!


 ゾベルダの魔体は,一瞬にして,炎のダルマになってしまった。


 巨乳女性は,フララが消滅した場所に移動した。ダンは,まだ,その場所で泣いていた。


 巨乳女性を支配したフララは,ダンに声をかけた。


 巨乳女性「ダン,私は,フララです。この巨乳美女の体を支配しました。泣かなくていいですよ」


 ダン「え?フララ?ほんと?ほんとうなの?」


 巨乳女性「そうです。あの火炎攻撃は,さすがに長時間耐えることはできませんでした。ですが,なんとか,肉体を亜空間収納に隠すことができました。あとは,収納指輪が熱で溶けないように,全力の霊体防御で,指輪を守りました。果たして,本当に収納指輪が,残っているでしょうか?」


 巨乳女性は,灰をどけていって指輪を探した。灰に埋もれて,指輪が出てきた。


 巨乳女性「あった,あった。無事だったわ。命拾いしたわ」


 巨乳女性を支配したフララは,その収納指輪から,霊力の肉体を取り出した。そして,巨乳女性の肉体から抜け出て,この霊力の肉体に戻った。


 もとの霊力の肉体を支配したフララは,ゆっくりと起き上がった。巨乳女性の肉体は,もとの持ち主の霊体に返した。


 フララは,その巨乳女性に言った。


 フララ「あなた,名前は?」


 巨乳女性「エバルダといいます」


 フララ「じゃあ,エバルダさん。これからは,どうするのですか?」


 エバルダ「私は,ゾベルダ様に,一生,性奴隷として仕えるという条件で,この魔体を得ることができました。ですが,すでにゾベルダ様は,もういません。私は,どうすればいいのでしょう?フララ様,私を奴隷として仕えさせてください。ゾベルダ様がいない以上,ゾベルダ様を倒した方に仕えるのが私の使命だと思います」


 フララは,なんとか断る言い訳を考えた。


 フララ「でも,魔体の維持には,膨大な魔力が必要になるのでしょう?わたし,金欠なので,魔法石を買うお金はないのですよ」


 エバルダ「それは,大丈夫です。すでに,女王様のはからいで,10年分の魔体維持に必要なお金はあります。この隣国でも銀行にいけば,いつでもお金が手に入ります。フララ様は,私をそばにおいていただくだけでいいのです。私になんでも命じてくれるだけでいいのです。お茶汲みでも,料理でも,娼婦となって客を取れと命じいただいてもかまいません」


 フララ「そうね,,,私も,2回ほど刺客にあって,たぶん,今度,刺客にあったら,もう助からないと思うわ。こんなラッキーが2回も続くとは思えないわ,,,」


 フララは,しばらくどうするか考えた。そして,方針が決まった。


 フララは,エバルダに命じた。


 フララ「わかりました。今から,エバルダは,私の奴隷です。いいですね?」

 エバルダは,喜んだ。人に依存しないと生きていけない彼女にとって,最高の言葉だ。

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 フララ「では,今から,その儀式を行います。私の額に,エバルダの額をつけてちょうだい」

 エバルダは,言われた通りにした。


 フララの霊体がエバルダの霊体のところに移動して,霊体と霊体が接触した。


 ヒューーーン!! ヒューーーン!!


 実際には,そのような音はしなかったのだが,そのような音がしたような気がした。


 そして,フララとエバルダは,わずかな接触時間で,お互いの記憶,体験を取り込むことができた。


 フララの霊体は,ゆっくりと離れて,もとも霊体の肉体に戻った。


 フララ「エバルダ,もう,あなたは,私の記憶をすべて受け取ったわ。これからは,ダンと一緒に,霊力を修行していきなさい」


 フララはそう言って,エバルダの体内に,霊力を注入していった。充分量の注入が終わると,フララの37kgにもなるおっぱいは,35kgに縮小していった。


 フララ「あら?おっぱいが少し,小さくなったわね。いい傾向ね」


 エバルダ「フララ様。では,これから,私は,この記憶をたよりに,霊力の修行をしていくのですか?」

 フララ「そうよ。ダンと一緒に修行していきなさい。もし,ダンがレベルアップしていったら,ダンに30分間,あなたを抱かせてあげなさい。でも,決して,それ以上は,抱かせないこと!!約束よ!」

 エバルダ「わかりました。ご安心ください」


 ダン「師匠はこれからどうするの?」

 フララ「私は,ひとりで隣国の王都に行くわ。王都を火の海にしてあげる!!奇襲なら,私でもできるしね。もう,刺客を待つのは終わりよ。あ,そうそう,そのペンダントを私に渡してちょうだい。敵を私にひきつけるわ。私ひとりなら,いくらでも逃げれるし,王都が火の海になってしまえば,私のことなど,構ってられないと思うわ」

って

 ダンは,コクッと頷いて,ペンダントをフララに渡した。フララは,それを首にかけた。


 フララ「あ,そうそう,毎朝,母乳は転送陣で送ってあげるわ。エバルダは,わるいけど,その母乳を飲む必要はないわ。エバルダは魔体だからね。それよりも,私の記憶をしっかりと追体験しなさい。私の悪霊大魔王としての経験は,あなたに有益なはずよ」

 

 エバルダ「わかりました。しっかりと追体験していきます」


 フララは,エバルダの体にも標的魔法陣を植えた。フララは,王都に向けて出発することにした。王都の場所は,エバルダの記憶を確認すれば,すぐにわかることだ。


 フララは,ダンとエバルダに別れの言葉を残して,ゆっくりと空中に舞い上がり,そして,風魔法を使って王都の方へ向かっていった。


 エバルダは,上空に消えていくフララを見て,一言言った。


 エバルダ「フララ様,ご武運をお祈りいたします」

 それを聞いたダンも,同じく言葉を発した。


 ダン「師匠!!王都を豪快に火の海にしてください!!師匠をここまで追い詰めた,その償いを何倍にも返してください!!」


 エバルダとダンは,お互いニコッと笑って,旅を続けた。ダンは,今度はエバルダを抱くために,これまでと同じく寝る間も惜しんで修行に励むことになる。

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