悲しいお話でした。

 自ら死に向かう個体は子孫を作る前に死んでしまうことが多い為にそういう形質は受け継がれにくいんだと思います。つまり生きようという意志が強い個体のほうが生き残りやすいから、「生きていたい、死ぬのは怖い」と思う個体が生まれやすく淘汰されていったのだと思います。でも確率が低くなっただけで、生育環境に関わらず「生きていたいとは思わない、死ぬのは怖くない」と思う個体が生まれることも自然だと思います。お姉さんはそういう個体だったのかなと思います。同じように、増えようとする個体が生き残ってきた社会だから「自殺したくない。身内に自殺して欲しくない。自殺はよくない」と思う人が多いだけで、本当は、死ぬことはなんにも悪いことではないのだろうなと思います。
 死ぬことが悪いことではないとしても、やっぱり別れは悲しいです。これも遺伝によるものなのかもしれませんが、死別に関わらず、別れって悲しいです。