第3話 どれだけ働けば良いんだ?

「早くして!納期に間に合わないよ!」


時間が無い!


いつも急いでいて、一瞬たりとも気が抜けない。

作業も深夜までしている。

なのに、どんなに頑張っても怒られる。


もう嫌だ!


おまけに会社が外資に買収されて、今日本社の偉い人が仕事場を見に来ることになっている。

それでまた、遅いと言って怒られそうだ。


それか急ぐばかりで品質や安全面が疎かになっている、と言って叱られるのかもしれない。


いよいよ本社の人が来た。

そして、我々の仕事を見るなり血相を変え怒鳴った。


「そんなに激しい動きを、一日中続けられるわけがない!周りに誰もいなければサボっていて、人が見てる時だけ仕事をしているのは分かってんだよ!」

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