第8話

迷宮の第1階層は昨日探索したばかりなのですんなり最深部に到達できた。

階層を移動するサイコロの目は先見の明を駆使する事で対処する。

手のひらに乗せる時サイコロの目を何回か変えてその度メガネをかけ直す。

そうすることで確実に2の目が出せる様になったはずだ。


俺は少し緊張しながらサイコロを振った。

見事に2の目を出すことに成功した。


第2階層では様々なアイテムを駆使して探索して行った。

そしてついに第3階層の古い宝箱から宝の部屋の鍵と思われるものを得ることに成功する。


「やっと迷宮踏破の第一条件はクリアしたね。後は・・・」


「後はLEVELを100以上に上げる事だね。きっと青龍、黒龍を倒せばLEVEL100に届くはずだ。」


「ねぇパシリ屋、このまま第4階層に上がると青龍を倒すアイテムが無いよね。ここは第5階層に上がって黒龍を火龍の剣で倒すのはどう? 」


「いい案だと思う。黒龍を倒した後その剣で青龍を倒す。いいね、この方法で迷宮の踏破を目指そう。」


俺達は第5階層に上がり黒龍と戦った。

黒龍は動きが速く苦戦したが回復薬等も使ってなんとか勝利する事が出来た。


最後は第3の龍、青龍との対決だ。

青龍は俺達を水たまりに引っ張り込もうとしたが地龍の剣が青龍の水を全て吸い取って行った。

なんとか俺達は青龍を倒すことに成功する。


LEVELも100を超え俺達は意気揚々と第6階層に上がって行った。

これで宝の部屋に入るだけだと思っていたら赤龍がなんと復活していて俺はビックリした。

慌ててスプリンクラーアイテムを探してしまったが水龍の剣があるのを思い出し、なんとか赤龍を打ち破る事が出来た。

俺達は宝の部屋に入って賞金を獲得する事が出来た。


「やっと終わったね。」


「そうだね、やっと・・・」


「もうミーシャンと会うことは出来ないのかな? 俺、ミーシャンとずっと一緒に居たいんだ。だめかな? 」


「私も・・・ パシリ屋の彼女になってあげてもいいよ。」


「ありがとう。今日は一生の思い出に残る記念日だよ。次はいつ会えるかな? 」


「またすぐ会えるよ。すぐに・・・」






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