第2話

仕事もサッサと片付けて・・・

いつもだったらパチンコ店に一直線に向かうのだが今日は珍しく自宅に帰った。


「ゲームなんてやった事ないけど大丈夫だろうか? 」


俺は少し不安になりながらゲームアプリを起動した。

起動画面は乙女チックなモノだ。

暫く待たされ設定画面が開く。


〈先ずはアナタのパートナーを選ぶので50問の質問に答えてください。〉


「えっ、パートナーって・・・? まぁいいや質問に答えればいいんだな? 」


①アナタは男性ですか? 

➁アナタは独身ですか?

➂アナタはバーナーと協力してゲームを進めて      いく事が出来ますか?

④アナタは自分の感覚でゲームを進めていくタイプですか?

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

㊿コレはアナタの人生ゲームのシミュレーションです。バーナーの事を理解しようと努力する事が出来ますか?



なんで50問もの質問が最初に有るのか分からなかったが俺はアンケートには答え慣れているので、別に苦にはならなかった。

俺は50問の質問に当たり障りない様に答える事に努めた。


〈次にアバターを選んでください。〉

アバターか・・・

俺はウケを狙ってパンツ一枚で坊主でサングラスのアバターを選んでみる。

ハンドルネームはにしてみた。


仕事が運送業であちこち走り回っているし、俺自身ドライブが好きだから・・・

たが仕事では会社の事務員の宇月美穂につめたく扱われている。

まるでの様にだ。

ハンドルネームはそんな俺自身の事を踏まえて決めた。


〈これからアナタのパートナーを決めるルーレットを回します。そのルーレットが止まった方とダンジョン攻略のチームを組みますので慎重に回してください。〉

>>>スタート>>>

俺は祈るおもいでボタンを押す。


ルーレットはというハンドルネームの人の所で止まった。

・・・いったいどんな女の人なんだろう?

まさか美人局やNPC(ゲーム内のAIの様なもの、ノンプレイヤーキャラクター)じゃないだろうな?

少し頭の中に不安が広がっていった。


〈最後に決算用のアナタ専用ウォレットを用意しました。そこに1EHT(イーサリアム)を入れておいてください。では、ゲームスタートとなります。〉


「えっ、もう始まるの? 心の準備が・・・」

俺はゲームがスタートした後から怖気づくチキンな男だった。

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