第6話 毎日毎日ほくらはテッパンの♪
ギャグですべってェ〜嫌んなっちゃうよォ〜
あれ~? この連載の内容はおろか存在までをも忘れちゃったって~? これまでの経過記録をカーデックスも開かずにゆっちゃうの~?
もう、そんなコは――うふ♪ 全身にはちみつとバニラエッセンスを塗ったくったのち、無数のイケオジに舐められまくるやや健全な店舗宛に風営法のガイドブックごとスマキにして送致するわよ~?
アハハ☆彡 もぅ、本気にしないの!
だからここで……そう! 火あぶりについて一席かますわよ! 瞬き禁止! 陰謀のセオリーよろしくまぶたテープで固定されたい子以外はね!
さて火あぶり(火刑、焚刑とも)は人間の考案した中でもっとも原始的でもっとも残虐な刑であるとされ、その苦痛に悶えるさまを見た第三者も――いまでいうところのトラウマになる(=見せしめ効果が高い)のよ。
それを最大限に活用したのが魔女裁判。時の権力者は「はははっ! テキトーに火で焼けば皆大人しくなるわ! 費用対効果パネェ!」と思ったそうで(要出典)
焼死は火災はもちろん、武力衝突や過激派、デモ隊の焼身自殺などなど、火とともに生き、火によって動物と分かたれて定義された我々人間にとり、火を利用するというアイデアにはなんら苦労もなく到達した死に方だけど、
焼死体って、かなり焼くか、焼いてかなり放置しないとできない。100%熱傷であってもそうそう人間かんたんに死んだりしない。想像を絶するほど苦しんでから死ぬ。III度熱傷(DB:deep burn、ほか、IV度、V度を設ける見方もある)で100%イったって、死なない。III度なら痛覚は燃え尽きているとされるが、II度熱傷、そのうちいわゆる「浅いII度」(SDB:superficial dermal burn)なら痛い。灼熱感というのだが、まさに火が消えてもまだ焼かれている感覚が残るのだ。もっと焼いて「深いII度」(DDB:deep dermal burn)では痛覚は完全に灼けてる。
SDBみたいに浅いと神経が生きてるのでそれはもう、ね。戦争や内紛で、引火した燃料なり爆炎でのたうちまわる友軍兵士への銃弾は、時として慈悲となったとかなんとか。
じゃなんで火傷で死ぬんかっていうと、その後の全身的な機能不全であったり、医療システムが整備されていたら、すこし長らえてから低タンパク血症とか、併発した肺炎とか。
だいたい、焼かれる過程がすごいもんなー。
うん。
焼身自殺は自殺の中でもっとも苦しくて苦しくて苦しい、最低最悪のナンセンス極まりない自殺法だし、自分で頑張って息止めて死ぬほうがまだ現実的だし、とかなんとかそんな馬鹿なこというくらい、焼身は愚の骨頂だと、ね。
そんなスゴイ面白い話のあとで心苦しいのだけど、さして面白くない話するよ。
看護学校に潜入24時しちゃったんだよねーおれー。おっさんだけどさー。現浪比はそれはそれはほぼ全て現役という大学。もうパねーあははーおっさん年齢上は二浪してることになるのにさー……。
単科や3年制でもない、複数の学部のある私立四大なんだけど。
なんかね、
熱傷再建術で入院した経験からの、っていうかO医師とN看護師への憧憬のままに、って感じで、学力と簡単な書類で入ったんだ。つまり小論も面接もなし。志望理由書すらなく、「志望理由? なにそれウマい?」とか、頭ん中でも整理できてないまま(だから就職のとき、志望理由書を書くに当たりめちゃくちゃ苦労した。書いたことないんだもん……初めてだもん……)。
でもね、意外と全身大やけどの人へも偏見なかったよ、十代のかれらは。「うわっ」とか「きしょっ」とか、全然いわれない。
だいたいが単位とかお金とか恋愛とかで忙しいし、べつにおっさんひとりがやけどした肌であっても気にも留めないよ、実際。
世間はあなたが思うほどあなたを見ていない。これはほぼすべてに共通していえることであるよ、な。
まーその大学も心労でパッパラパーになり中退としたのだけど、大学自体はよいところであったよ。平然と痴話喧嘩が学食前で展開されてたり、過呼吸で毎日講義室を途中で出たり、部活ではパワハラモラハラが日常茶飯事であったり。
痴話喧嘩で、
「待てよ、話聞けって!」
「あんたは右手が恋人だろ!」
「……ッ!」
とか。
(いやキミ右手が恋人ってとこは完全否定しようよ、って思ったけど)
さらに月日は経過して(いろいろ端折って)わたしは介護の道を歩むのだが、稿を譲って筆を休める。
…………ッッツッハァーイ☆
ジャンケンバトルの時間だよ! 勝った子から先に帰れるよ! なおAIのアルゴリズムによりあなたたちは先手とし、お姉さんは後手を打ちます。
それでは!
ジャーン! ケーン!
…………(その教室は焦土と化し、AIは先手を打つ者をただ頬笑んで待つのみだった)
ではでは〜? 来週まで生きて帰ってきてね♪
来週も! 猖獗☆猖獗!
げへ……えっひひへへ……
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