Bite1:灰かぶり

 約束通り昨日と同じ場所で待っていると、モーガンは大きな欠伸をしながら刻限ぴったりに現れた。


「もう来てたの? 早いねぇ、リンデンバウムの旦那は早起きだ」


 昨日と似たような格好だったが、金色のくせ毛は寝ぐせのせいで更にくしゃくしゃっとしている。


「早起きって、今十一時ですよ?」


「日が昇ってるうちはいつでも早起きさ」


 そう言ってモーガンはカラカラと笑った。

 待ち合わせ場所から博物館までは徒歩十分程。臨時休業のせいか博物館へ近づくにつれて人通りはまばらになっていった。さっきまであんなに多かった通行人が今や片手で数えられる程度しか視界にいない。


「そんな心配そうな顔すんなって。ちゃんと案内してやるから」


「そうじゃなきゃ困りますし、信用していますから大丈夫です」


 無論口だけだ。人を見た目で判断してはいけないとは言うが、このモーガンが王宮博物館にコネがあるなんてにわかには信じられなかった。

 エグラス王宮博物館は国宝をはじめ、多くの貴重な展示物が保管及び展示されている場所。警備も警備員ではなく王宮護衛官が直々に担当する徹底ぶりだ。万が一モーガンが嘘をついていて侵入か何かを目論んでいるのだとしたら、バレた瞬間こちらの首も飛びかねない。それも物理的に。この様子だと流石にそんな強引な方法では無さそうではあるが。


「昨日も思ったんだけどさ。リンデンバウムさんっていっつもそのカッコなの?」


「といいますと?」


「いや、観光だっていう割にはスーツって。しかもチーフ付きスリーピース。堅苦しすぎない? 俺の方がよっぽど観光客っぽいぜ」


「伸縮性の高い布地ですから見た目よりはかなり動きやすいですよ。それに私はこの格好が基本なので」


 私の答えにモーガンは「ふーん?」と釈然としない様子で生返事をした。やはりこの格好だと観光だというのは少し無理があるのだろうか。かといって他に上手い言い訳も思いつかないのだから仕方がない。

 改めて街並みに目を向けると、何処も管理が行き届いているのだというのがよく分かる。人混みで気が付かなかったが、路地まで綺麗な街というのは観光地じゃなくともとても珍しい。


「ほら着いた。ここが王宮博物館だ」


「噂以上の貫禄ですね」


 目の前には大理石で作られた大きな宮殿のような建物。道から入口に上がる階段には黄色いテープで規制線が張られており、入口を鋭い眼光の護衛官が守っている。博物館から放たれる威厳というか一種の威圧感は流石と言うべきか。

 すると突然、モーガンが規制線をするりとくぐり抜けて行った。さも当然かのように自然にやってのけたので止める間もない。


「えっ、ちょっと!?」


「何だよ。博物館行くんだろ? 早く来いよ」


「早くって言われても……」


 案の定直ぐに入口の護衛官が凄い剣幕で叫びながらすっ飛んで来た。まさか考えなしにこのまま正面突破ということではないよな、と一抹の不安が頭をよぎる。


「何をしてるんだ貴様ら! 規制線が見えないのか!?」


 やや興奮気味の護衛官とは対照的に、モーガンは微塵も慌てないどころか酷く落ち着いていた。


「やあ、見ない顔だね。新人ちゃん?」


 胡散臭い笑顔を一切崩さずに、顔にかけていたサングラスをずり下げ直接護衛官の目を見る。


「俺はモーガンでこっちはダチのリンデンバウム。意味…… 分かるよな?」


 ただそれだけのことだった。だが、護衛官の顔は面白いぐらいに一瞬で青く染まった。 驚く程の勢いで行儀よく気をつけの姿勢をしたかと思えば、冷や汗をかきながら聞いているこちらが舌を噛みそうになる程の早口で謝罪を披露する。


「申し訳ありませんでしたモーガンさん! どど、どうぞごゆっくり!」


「他の奴が来ても入れちゃだめだよー」


「かしこまりました!」


 あまりのあっけなさに先程の威圧感は何だったのかと面食らってしまう。しかし一応、強行突破でも違法行為でも無さそうだし、首が飛ぶことは無いと考えて良さそうだ。

 色々と釈然としないが、とりあえずこうして護衛官の手によりいとも簡単に扉は開かれた。期せずして貸切状態となったのは私にとってとても都合が良い状況だ。こんな場所の人混みなんてとてもじゃないが耐えられない。


「さっきはダチなんて言って悪かったな」


「あの状況では仕方なかったですし、大丈夫ですよ」


 敢えてモーガンが所謂顔パスである理由については言及するのをやめた。気にはなるが私には関係の無いことだし、中には無事入れたのだからそれで十分だ。 旧貴族なんかの類だとは思えないし、関係者とかだろうか。


「展示会場はメインホールのところだ。他の展示物も見るかい?」


「いや大丈夫。目的は女王の靴だけです」


 正確に言えば“展示しているスペース”が目的だ、というのは言わずに呑み込む。

 メインホールは博物館中央に位置する一番大きな部屋。女王の靴を展示したケースがホール中央にあり、そのケースの周りを金のポールとポール同士を繋ぐ赤いロープが囲っている。そしてホールには女王の靴の他に大きなガラスケースがいくつも並んでいた。ネットの情報通りなら、あそこに並ぶのは関連のお宝達だろう。


「あれが女王の――― っ!」


 メインホールに一歩足を踏み入れた瞬間、あまりの空気の濃度に視界がぐにゃりと歪む。 すぐに出した足を引っ込め、私はそれ以上メインホールに入らなかった。違う。のだ。

 さっきから漏れ出ているもので察しはついていたが、予想を遥かに上回る圧倒的な《光》。それ故の強烈な吐き気に思わずハンカチで口元を抑える。


「大丈夫か?」


「え、ええ。問題ありません」


「観光にスーツ姿。展示会場には一歩入っただけ。まじでリンデンバウムさんって変わってんな」


「世の中は十人十色ですから。ガイド料はいくらですか?」


 恐らく今更あまり意味はないが、何とか取り繕ってモーガンにぎこちなくも笑顔を見せる。


「おいおい、マジで終わりかよ!? こっちとしては仕事が楽な方が助かるけどさ。あ、ちょっと待ってろな」


「えっ」


 言うが早いかモーガンは何処かに走っていってしまい、私は広いメインホール前に一人ぽつんと取り残されてしまった。漏れ出た空気が肌に刺さってチクチクする。久々の感覚に少し懐かしさを覚えると同時に視界がグラついていた。

 しばらくしてバタバタと騒々しい足音と共に帰ってきたモーガンは、うっすら額に汗をうかべながら私にペットボトルを差し出す。


「ほら水。流石にその感じはほっとけねぇって」


「……あなた、優しいんですね」


 今博物館内に水が買える場所は無いし、わざわざ近くの露天まで行ってきたのだろう。 驚きのあまり私はお礼より先に素直な感想を口走ってしまっていた。


「ははっ、最初に出る言葉がそれかよ! ま、俺だってチップ欲しいし? なーんて」


「ありがとうございます」


「そう素直に感謝されちまうと、なんか調子狂うな」


 喉を潤しながら、胡散臭いという最初の評価は見当違いだったなと少し反省した。

 ガイド料にチップを上乗せした額をその場でキャッシュで払い、モーガンとは博物館前で解散。一応名刺を渡されたのだが、きっと連絡を取ることはおろか二度と会うことも無いだろう。

 私は彼が男であることに心底安心していた。彼が男である限り、今回の件に巻き込まれることは無いのだから。


***


 休憩がてら珈琲を飲みながら、ペラペラともう何代目か分からない手帳をめくる。黒い表紙のメモ帳は“こっち”の仕事用の物で、何か情報を手に入れた時は常にここにメモをすることにしていた。無論、今日の昼に博物館で得た情報も既にメモしてある。

 通しナンバーは六十四。その頭部の独特な形状からつけた、『ジャック・オー・ランタン』という名前が数字の横に並ぶ。 昨日の被害者への聞き込みで判明したのは姿だけではなく、仕事がかなり進めやすくなる大きな収穫と言えた。


「やはり内容を考えると、生存者が一人いただけマシ…… か」


 珈琲の缶をゴミ箱に入れると、缶同士がぶつかる鈍い金属音が深夜の道に響いた。

 こうしてやみくもに人気のない道をまわるのがあまりに非効率的なのは分かっている。しかし、情報が少なすぎて次の場所の推理をしようにも不可能だ。出現時間を午前零時過ぎに確定させられただけでもラッキーな方だろう。

 すると突然、深夜の静寂を聞き覚えのある叫び声と何かが崩れるような大きな物音が乱暴に引き裂いた。


「はあっ!?」


 一本先の路地から現れた人物を見て思わず目を丸くする。何とその人物は他でもない、二度と会わないと思っていたモーガンだったのだ。しかもばっちりと女装をした。

 丈の長いワンピースから覗く足は、ストッキングがビリビリに破け脛から血が出ている。逃げている途中に脱ぎ捨てたのか脱がされたのか靴も履いていない。


「リンデンバウムさん!?」


 こちらに気づいたモーガンが驚いた声を上げた瞬間、モーガンの来た方から例のバイターが姿を現した。百八十くらいはあるであろうモーガンの背丈の軽く倍はある。


「チッ、面倒なことを!」


 バイター用の発煙筒を取り出し、モーガンに走り寄りながらバイターの方へと投げる。


「こっちです!」


 あの発煙筒は水晶の粉末が入っているとはいえバイターを倒せる程の威力は無い。出来てせいぜい少し長めの時間稼ぎがいいところだ。

 酷い煙の中モーガンの手を取り必死に逃げる。ボロボロのワンピースを着た人を連れて深夜の街を走る私は、旗目から見ればまるで花嫁を奪ってきた間男だろう。博物館とは真逆の方向でなるべく遠くへと走り続け、やがてモーガンの体力が尽きてきて自然に足が止まっていった。


「何なんだよあれ……」


 息を切らしたモーガンがぼそりと呟く。


「何なんだよあれ! イカれたサイコキラー野郎だと思ったら、とんでもねぇ化け物じゃんか! てか、何でリンデンバウムさんが居るの!」


「それはこっちのセリフですよ。あなた何だって女装までして」


 バイターがどういう基準で判断しているかは不明だが、一度会って話していなければ私も女性と間違えただろう。その技術があるなら、是非ともこんな命知らずの馬鹿なまねではなく別のことに活かして欲しかった。


「女性しか襲わない犯人だから、誘き出すにはこれしかないと思ったんだよ。俺だってあんなやばい奴だって分かってたらこんな無茶なまねしなかった! もっと、ほら、方法とか考えたよっ」


「あなたの言うその“イカれたサイコキラー野郎”だとしても無茶ですよ。まったく、自分の身は大事にしてください」


 二度と会うことはない、などと考えるから会ったのだろうか。女装姿を見てまさかとは思ったが本当におとり捜査紛いのことをしようとしていたとは。 ひとまずモーガンが大丈夫そうでよかった。


「てかそれより! なんか訳知りって感じじゃねえか。あそこにいた理由含めて説明してもらおうか」


「説明、ですか」


「俺も今や被害者だからな。知る権利があると思うぜ?」


「飛び込み営業式の被害者なんて初めて見ましたよ」


 応急処置としてモーガンの足にハンカチを巻きながら、どう答えるべきか悩んだ末に観念して真実を告げることにした。アレに会ってしまった後ではもう誤魔化しようがない。


「──── いいでしょう。さっきのあれは『バイター』です」


「へ? バイターって、あの都市伝説の? 黒いスライムみたいな姿で人を食べるってのは聞いたことがあるが、ありゃそんな生易しいもんじゃないぜ!?」


ならこちらとしてもありがたいんですがね。あれは端的に言ってしまえば、人々の希望などから生まれる《光》によって生まれた《影》。《光》を喰い尽して世界を闇で包まんとする化け物です」


 巻いたハンカチにじんわりと血が滲む。


「な、なるほど?」


「そういった表と裏のような関係上、バイターの姿や性質は元になる《光》にとても影響を受けるんです。今回は元があの有名な灰かぶりですから……」


「頭はかぼちゃで、つま先踵切り落とすし目玉もくり抜くってか!?」


「そういうことです」


「ははっ、イカれてやがんな」


 私の言葉にモーガンは顔を青ざめさせ、へなへなと崩れて道の脇のポストに寄りかかった。 自分だって被害者になりかけたわけだし信じるしかないだろうが、こんな非現実的な話を聞けば誰だって混乱する。あっさり信じるのは余程信心深い奴か馬鹿だけだ。同義のようなものだが。


「助けてくれてありがとな。その勇気に感謝しなきゃ」


「勇気の有無は関係なく、あの状況なら私でなくとも助けます。むしろ勇気があるのはあなたの方ですよ。向こう見ずとも言えますが」


「俺が勇気ある若者なんて、かっこよくてありがたいね」


 モーガンがため息をつき、付けていた綺麗なウィッグをするりと脱いで地面に落とす。静かな深夜の街ではその僅かな音さえもはっきりと耳に届いた。


「実は、死んだ親父がこの国のこと大好きでね。周りにクソ野郎だって言われてても、俺にとっては一番大事な人だった。だから親父の国でイカれた犯罪をする奴はこの手で捕まえようって。そしたらこのザマさ」


「……お父様がどんな方は存じ上げませんが、モーガンさんが無茶をして命を危険にさらすのは望んでいないと思いますよ」


「返す言葉がねえや。親父は家族だったから、親父が悲しむかなあって思ったら自然に体が動いちまってたんだよ」


「あなたに何かある方が悲しみますよ。普通、親とはそういうものです 」


「確かにな」


 少し寂しそうなその笑顔を見ていると、苦い記憶が勝手に息を吹き返す気がして、思わず目を逸らした。


「リンデンバウムさんはどうしてにここに?」


「え?」


「だって昨日のことを考えりゃ、ただのたまたま居合わせた観光客ってわけじゃ無いだろ? リンデンバウムさん、あんた一体」


 モーガンが言い切るより先に、ふっと街の灯りが消えた。

街は月明かりにのみ照らされた薄暗闇となり、私達が来た方向からは。塗りつぶしていくように真黒に染まっていく景色を見て身構える。


「なになに!? まさかさっきの!?」


「話の続きは後のようですね」


さっと黒手袋を装着し、持っていた鞄をモーガンに投げ渡した。


「鞄、頼みましたよ」


 私の右手には拳銃。目の前には暗闇からずるりと姿を現したバイターがいた。


「いやっ、え!? アレにそれで挑むつもりか!? なんかこう、別のないわけ!?」


「超能力の類が使えるとでも? だとしたらフィクションの読み過ぎですよ。死にたくなかったらそこ、動かないように」


 地面を震わせるバイターの悍ましい咆哮に乗せられた殺気がビリビリと肌に刺さる。だが、私にとってはあの展示会場の《光》のほうが余程毒だ。こんな些細な殺気程度、むしろ良い刺激にしかならなかった。

 頭はどデカいジャック・オー・ランタンで体はガタイのいい真っ黒い人型。一見仮装した陽気な人間にも思えるが、明らかにサイズが大きすぎる。指が鋭く尖っており、あれで被害者達の目をくり抜く様が容易に想像できた。まるで幼児が作ったかのような顔のくり抜きが不気味に笑う。

 幸いなことに、被害者の証言からこのバイターはつま先・踵・目玉の順で攻撃することが分かっている。そしてバイターは決まった行動パターンがある場合、機械のようにそれを絶対遵守する。つまり。


「つま先が切られるまでは余裕がある」


 迫ってくるジャック・オー・ランタンの頭部に銃弾をぶち込む。一瞬怯んだものの、とても効いているように思えなかった。右上が大きく欠けるも黒いもやが漏れ出るだけで、頭部の中身は闇を閉じ込めたように何も見えなかった。大きく変形しこちらに凄いスピードで伸びてくる片腕へ一発。腕が弾け飛び、辺りにタール状の黒い液体が飛散する。すかさず伸びてくるもう片方の腕も弾き飛ばし、そのまま胸へ二発。二発目の弾丸が胸に風穴を開けた瞬間、その傷口が僅かに光ったのを見逃さなかった。


「もらったッ!」


 銃を放り、腕や胸の風穴の再生速度より早く、間合いを一気に詰めて飛びかかる。そして二発目に開けた風穴に手を直接突っ込み、ウニに似た黒い棘の塊を力ずくで引きずり出した。


──── グア゙ア゙ア゙ア゙アッ!


 そのウニもどきを地面に叩きつけて砕くとバイターは一瞬で全身が液体に変わり、地面に黒い大きなシミを作った。


「お、終わったのか?」


 ピンクのワンピースを所々黒く汚し、半ば放心状態のモーガンが口を開く。


「ええ。これでひとまず解決です」


 乱れた髪とネクタイを直し、放ってしまった銃を拾う。モーガンは自分の手や服にかかってしまった黒い液体を理解が出来ないといった様子で見つめていた。


「そう。解決したならよかった」


 そして平静を装っていても若干声が裏返っていた。

 地面で転がるウニもどきはぼんやりと怪しげな黒い光を纏っている。こんな不気味なものが後に貴重な宝石になるというのだから驚きだ。合わせれば林檎ほどの大きさになるその破片を中身の見えない密閉袋に丁寧に入れる。現地での滞在時間を思えば今回はとても割がいい案件だ。前回のように七面倒臭いことにならなくて本当に良かった。


「そのワンピースの黒いシミですが、水晶の粉を汚れた部分に満遍なくかければ綺麗に落ちます。恐らく持ってないでしょうしこれをどうぞ。それだけあれば足りるはずです」


 予備用の小さな粉袋を手渡すと、モーガンは「ありがと」と少し困惑気味に受け取った。

 私も早く宿に戻って綺麗な服に着替えたい。仕事の後はいつも服がべっとりと汚れてしまうのが嫌なのだ。早く取らないと浸食されて取りにくくなるところが非常に厄介である。


「いやまて! これにて一件落着感出してるとこ悪いが、説明してもらおうか。リンデンバウムさんが何者なのかも、あの化け物のことも」


 服はバイターのせいで汚れていて、これから宿に戻りながら核が今回はいくらで売れるか考える。そして鞄には少し減った弾薬と事後処理用の水晶玉。いつも通りの仕事終わりに見えるが、今回はいつもと少し違った。


「では答える代わりにひとつ、依頼を受けてくれませんか? 回答が報酬ということで」


 モーガンは私の回答になっていない回答に眉をひそめる。

 昨日博物館に入って思ったが、護衛官は別としてカメラやセンサーなどの警備システムは流石と言わざるを得なかった。確かにあれなら護衛官があんな調子でも問題無いのだろう。あそこに忍び込むのは骨が折れそうだし、普段の私らしくないが協力をしてもらった方が事後処理が楽に済む。利害の一致というやつだ。


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