第13話 ドンはドンでも最初は壁のドンからが良かった。

 更新を2日も休んですみません。この後の流れなどの構築するのと実生活の疲れで大分時間がかかりました。今日からまた毎日更新を再開するので読んでくださると嬉しいです。


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 クラスの奴らから注がれる視線。視線。視線。視線。視線。

 その圧力たるや、あのブラック上司の無◯様のパワハラに匹敵するレベルである。

 俺、下弦の鬼でもなんでもないのにパワハラ会議にかけられてるわけ?

 でも、俺はこんな圧力には屈しない。


 普段の夏樹ならまだ良かったのかもしれない。どうせ、お互いに嫌い同士だからなんにも考えることなく遊園地で遊べる。

 夏樹と極力話さなければいいし、夏樹もよっぽど俺に話しかけてこないだろう。


 しかし、最近の夏樹は完全におかしい。

 俺はもしかして、世にも奇妙な世◯的ななにかに巻き込まれているのではないかと思うほど行動が異常である。しかも、俺にめっちゃ話しかけてくるし!


 だから、そんな夏樹が行く遊園地に行くというのは______。


「新田……もしかして私が……嫌なの?」

「えっ!?」

「「「「「「おおおっっ!!!」」」」」」


 俺が断りの返事をなんとか考えていると、俺の手が夏樹に握られ潤んだ瞳をした夏樹が俺を見つめていた。

 上目遣いで涙目とかなんたる破壊力。不覚にも、あの夏樹を一瞬可愛いと思ってしまった。……多分、本人に自覚がないから尚更くるものがある。

 あと、クラスメイトの奴らの好奇の視線が痛い。

 って、そうじゃなくて!!


「ちょ、ちょ、ちょ近すぎだって」

「……私と一緒じゃ嫌なの?」

「話聞いてる!?」

「おぉ、夏樹大分攻めるなぁ」



 異様なほど近いのだ。あと、少しでも近くになると夏樹の大きく成長したがあたりそうな距離。

 少なくとも普通の付き合ってもいない男女が迫ってはいけない距離である。

 あと、駿太! ニヤニヤしてないで助けてくれ!


「ねぇ、駄目……かな?」

「いや、駄目とかじゃなくてとりあえず離れて……」

「私、頑張るから! いっぱいオシャレして可愛くなって行くから……だから……一緒に来て欲しい」



 そう言うと更にグイッと近寄ってくる夏樹。って、今までので大分危なかったのにそんなに近寄ったら……。


 ムニュン。


「ちょ、触れてるって」

「下がらないで、お願い返事をして欲しい」

「いや、そういうことじゃ……ってウワッ!?」


 俺が一歩引こうとすると夏樹に手を掴まれ更に近寄られてしまう。それで焦ったのが悪かったのだろうか? 慌てた俺は前に出していた左足に右足を引っ掛けてしまい前へと体勢を崩していく。


「新田!?」


 目の前には、夏樹の焦った顔。危ない。夏樹に当たってしまう。

 なんとか避けないと……しかし、そんな思いもむなしく俺は夏樹にぶつかり。


「痛っ!」

「痛っ!」


 お互いに頭で激突して夏樹も体勢を崩してしまいお互いに俺は前へ夏樹は後ろへと倒れこんでしまう。しかし、何もしないままでいると俺が倒れた夏樹に激突することになる。

 俺はなんとかしようと手を出して最悪の事故を防いだ。

 しかし、かなりの衝撃だった為、すぐに目を開けられず数秒ほどした後、お互いに目を開ける。


「ごめん……大丈夫か______うん?」

「いや、私が悪かったから大丈夫______うん?」


 俺の前にはドアップの夏樹の顔がある。

 いや、さっきまでもそうだった。だが、問題は別の所にある。

 今、夏樹は床に仰向けで倒れている状態である。そんな夏樹の顔が目の前にあるのだ。


 もう一度言おう。


 仰向けで寝ている夏樹の顔が俺の目の前にあるのだ。

 ……すなわち、俺は夏樹にいわゆる床ドンをしているかのような体勢なのだ。


「へぇぇぇぇ////!!!?」

「ご、ご、ご、ごめん!!!!」


 夏樹との距離はおよそ3センチほど……少しでも近寄ったらお互いの唇が触れてしまうような距離であった。




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 まさかの壁ドンしてないのに床ドン。

 本当なら前回の話にここまで入れたかったんですよねぇ。

 でも書いてたら思ったより文字数食ったんで分けさせてもらいました。


 次回 床ドン状態の主人公と夏樹さん。どうなる?


 最後に……星をくだせぇ。(いつもの)

 マジで励みになってます。少し更新が早くなるかもです。

 追伸 いつもご評価くださりありがとうございます。ラブコメの週間最高62位までいってました。本当にありがとうございます。



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