小学校の修学旅行

「そろそろ時間よ、おきなさい」

 お母さんの声で僕は目を覚ましました。

「今日は天気が悪いなー」

 戸を開けて外を見てつぶやきます。

「この天気じゃディズニーランドだめかも」と僕の隣でお兄ちゃんが言いました。

 着替えてご飯を食べていたらお母さんが忘れ物がないか確認してくれました。

「ありがとう」

 と言ったらお母さんが、

「先生に迷惑をかけないようにね」

 と言われて僕は、

「うん」

 と答えました。

 持ち物を持ったか確認して家を出ました。

「おはよう」

 とこうきくんが話しかけてくれました。

「金木犀、かぜはもういいのか」

 とか、

「金木犀が来てくれてうれしいよ」

 とか言ってくれてうれしかったです。

「これから出発の会をはじめます」

 と言う声で心が高鳴りました。とってもはしゃぎたいけど気持ちをおさえて聞いていました。

 けれどすぐに井口君と「東京タワーでなにを買う」とか「動物園どこみる」とか話してしまって先生に怒られてしまいました。

「ドキドキするね」

 と井口君が言ったので僕も「うん」とうなずきました。

 出発の会が終わってバスに行ったらバスガイドさんがいました。

 そのバスガイドさんに藤井君が、「あっそこの美人のおねえちゃん一緒にお茶しない」とナンパしていました。バスガイドさんはあぜんとしていました。

 そんな藤井くんの話をしていたら、また藤井君が「ガイドさんきれいだなー」と言っていました。バスガイドさんは、「私に近寄らないようにしてくださいね」と藤井君をあっさりふりました。それでも藤井君は「ガイドさんとってもきれいだなあ」とまだ言っていました。

 そして高速道路に入って裕太郎君と僕は話しました。

「なんかドキドキしてきたよ」

「大丈夫大丈夫」

 と裕太郎君が言ってくれたので僕は思わず笑ってしまいました。

 楽しく笑っているとパーキングエリアに着きました。

 先生が「トイレに行きたい人はいっておいで」と言われ僕も一応トイレに行ってバスに戻ったら、「先生、2組もうおかし食べちゃったってよ」と言う声が聞こえました。

 それで先生が「ええっ」とさけんだあと「じゃあ福島君がいいと言ったらいいよ」と言いました。

 福島君は「じゃあいいよ」と言ったのでみんなおかしを食べ始めました。

「じゃあぼくたちも食べようか」と僕が言ったら「うん」と裕太郎君が言いました。それで食べ始めたら裕太郎君が「それって本当に五百円?」と驚いていました。僕もリュックを見たら、ぎょっとしました。何とうまい棒が5本、カールにカラムーチョ、カリリが入っていました。

 それで裕太郎くんが「おかしいよそれで五百円なんて」と言われ確かにと僕は思いました。だからあまり食べないようにしようと思いました。だけど裕太郎君が、「良かったらぼくの食べれば」と言って分けてくれました。僕が「ありがとう」と言ったら裕太郎くんが「ううん別に」と言ってきて「優しいね」と言ったら「何言ってんの」と言われました。

 僕は心の底までやさしいなーと思いました。

 お茶を飲みながら外を見て、「そろそろ東京だなー」と言ったら裕太郎君が「結構山があるね」と言ったので「割ときれいな所だね」と言いました。東京に来たのにと見回してみると結構知らない事がいっぱいでとっても興味がわいてきましたが、まだ東京に来た感じはしません。

「なんか東京に着いたって感じじゃないね」

 と言ったら、

「大丈夫大丈夫」

 と裕太郎くんが言ったので僕はまた笑ってしまいました。首都高速道路に入るとガイドさんがはりきっていました。

「国立運動場です」

 とかはりきってあっちいったりこっちいったり大変そうでした。

 首都高速道路を下りると警視庁に向かう事になっていましたが、まだ予定の時間より早かったらしく、東京を回ることになりました。

 皇居とか、国会とか、議事堂とかを見て回って、僕はかえって興味がすごくわいてきました。

「早く警視庁にいきたいなー」

 と言ったら裕太郎君が「すぐに行けるよ」と言ってくれました。

 するとすぐに警視庁に着きました。

「わー大きい」

 これが初めて警視庁に着いたときの僕の気持ちです。

「ここが警視庁。なんか怖いなー」

 警視庁に近づくにつれてドキドキします。

「なんかドキドキしてきたよ」

 と井口君に言ったら、

「おれも」

 と言って、僕が「やっと東京に来たって感じ」と言いました。それで警視庁の中に入って並びながら「なんかすごいって感じ」と言いました。

「シー」と井口君に言われてしまいました。それで警視庁の人に2階に案内されて大きいテレビがおいてある所に着きました。

 イスにすわると、3つのボタンがありました。それで僕は、

「なんかクイズでもあるのかな」

 と言ったら井口君が「そうかもね」と言ったので「何のクイズかな」と言ったら井口君には「わかんない」と言われてしまいました。そしてビデオみたいなのが始まって警視庁の人が改めてあいさつした後、ピーポー君というキャラが出てきました。

「もう僕のことを忘れないでよ」

 とピーポー君は警視庁の人を怒りました。警視庁の人は「ごめんなさい」と言ったあと「あっ紹介します。ピーポー君です」と言いました。

 ピーポー君が「よろしく」とあいさつしました。

 その後にビデオが改めて始まりました。

 一見平和そうな所でも実は犯罪が起きている事。クイズが出てきたり、時々今までのおさらいみたいなのが流れました。色んなことをこのビデオでわかりました。僕は4問中3問答えられたのでうれしかったです。

 その後、ピーポー君の意味を教えてくれました。

 今まで僕はパトカーが現場に急行するときのピーポーから来ていると思っていましたが、違って、親しまれ信頼される警視庁をテーマにしたシンボルマスコットで、人々のピープルと警視のポリスの頭文字をとってピーポー君と名付けられたということがわかってますますきょうみ深くなってきました。

 警視庁の人が「このマイクに向かって話してみて」と言うから、「バイバイ」と言ったらピーポー君は「バイバイ」と言い返してくれました。このマイクで話すとピーポー君がなんでも話すことがわかって僕は思わず「すごいなー!」と呟きました。するとみんなに「うるさい」と怒られてしまいました。

 でも僕はすごくとくした気分でした。

 それから通信司令部に案内してくれました。

 案内してくれる人がどこかに連絡して扉が開くとみんなが、

「パスワードだ」

 とか、

「おもしろいね」

 とか色んなことを話していました。みんな通信司令部の仕事ぶりを見ていました。みんなが見たなーと思ったタイミングで案内してくれている人が、「黄緑色がついているときは110番してきたということ。赤色に変わったら重大なことになりつつあるという意味になります」

 と詳しく説明してくれました。

 通信司令部を出てエレベーターでまた2階に戻ると資料室に着きました。

 みんなちらばって見ていたら僕の横で藤井君が「これで本当に人を殺したんだ」と言われ僕は「そういうこと言うなよ怖くなるじゃん」と言いました。

「でも本当に人を殺したんでしょ」

「そうだけどさ」

 と僕は小さな声で言いました。その後殺した人の顔とかを見て回ると、もう一度「なんか怖くなってきた」と僕は思わず呟きました。拳銃とか昔の警察の服装などを見て回ったあと、案内している人がクイズを出してきました。

「警視総かんの星のマークがありますが、さてどこに着けるでしょうか」

 みんなが、

「むねのあたり」

 とか、

「ぼうし」

 とか、

「せ中」

 と言うと案内している人は「答えはかたにつけるんですねー」と自分の肩を指して「かたに両方つけるんですよ」と詳しく話してくださいました。

 その後子供向けコーナーに向かいました。

 先生が記念写真をとっていたので、僕も入ろうと思いました。だけど「さあ、入って入って」と言われるとさすがに照れくさくなってしまいます。

「いい」

 と答えてしまいました。

「なんで。入りなよ」と先生が言ってくれたから僕は照れくさくなくなりました。

「うんわかった」と答えて写真を撮ってもらいました。

 僕はちょっと目をつむってしまったけどとてもうれしかったです。

 僕はその子供向けコーナーにおいてあるパソコンをいじったんだけどどうやってやるかわからなくて、

「クソッ」

 とか、

「ダメだ」

 とか、

「どうして」

「なんで」

「こんなはずないのに」

 とか、

「できる」

 とか友達に聞いても無視されるだけで困ってしまいました。僕は「しょうがない」とあきらめてみんなが集まっている場所に戻りました。運がよくみんなが帰るところでよかったです。

「ふいー楽しかったね」

「うん」

 と井口君もうなずいていました。そして警視庁の一階におりてロビーで少し2組を待ちます。2組がくると「ありがとうございました」とあいさつをしてバスに乗り皇居に向かいます。僕はバスから見た警視庁を見て、

「なんかすごいな」

「なにが」

「なんかすごいんだよ」

「だからなにが」

「なんか伝統というか何かすごいなーというか歴史の重さというか何かわからないけどすごいなーと思ったんだよ」

「ふーん。わかんないや」

 と裕太郎君が言ったので。

「僕もよくわかんない」

「なんでやねん」

「いやーだから」

 僕は恥ずかしくなりました。でも思いきって、

「感じたままにいったから」と言うと、

「ふーん」と裕太郎君は少し考えて言いました。

「ふーん。すごいね」

 と言ってくれました。僕はとても裕太郎君は優しいなーと思いました。

 皇居に着いたら、雨のせいで皇居に座って食べられないそうです。しょうがなくバスの中で皇居をみながらみんなで食事をとることにしました。弁当の中身はとっても豪かでとってもおいしかったです。僕は皇居をながめて、

「ここにまさ子さまがいるんだな」

 とか、

「きれいだね」

 とか独り言を言いました。その他にも「おだやかだなー」とか思いました。それで食事が終わりトイレに行きました。トイレに行って最初に思ったのが「くさい」です。思わず鼻をつまんでしまいました。ニ番目に思って口にして言ってしまったのが「きたねえな」でした。僕は東京ってトイレきたないなーと思いました。そしてバスに乗ったら「バスに置いていかれそうになった」と後ろから聞こえてきました。そして僕は裕太郎君に「井口君がバスにおいていかれそうになったって」と言いました。

「本当に」

 と裕太郎君が言ったから、

「本当だよ」と言った後、

「後ろで井口君が言ってた」と言ったら、

「なんでだろうね」と言ってきました。

「おくれてトイレにいったからじゃない」

 と僕が言ったら、

「そんなわけないでしょうが」と言われてしまいました。

「バスの運転手さんが忘れてたとか」

「それもちがう。きっと井口君がトイレ長びいていたからおくれたんじゃない」

 と言ったので僕も「うんそうだね」と僕は納得しました。「バカだなぼく」と言ったら「何いってるんだ」と言われてしまいました。それで国会議事堂に着いて僕は「いよいよだね」と言ったら井口君に「はあ」と言われてしまいました。

「あっごめんちょっと今感動しているからちょっと気持ち悪いかも」

「うん気持ち悪い」

「っていうか感動っていうよりみんなでいけてよかったなーと思って」

「そうなの」

「でも雨降ってるから楽しさも半分でしかも服ぬれちゃうしね」

「でも十分楽しいよ」

「そうだね」

「よし国会議事堂しっかり見学すみずみまでするぞ」

「おう」

 僕が国会議事堂に入って最初に見たのが赤いじゅうたんです。その次に階段でしたが、それがとっても長かったです。

「つかれた」

「なにいってるの」

「でも階段がとてもすごく長いんだもの」

「そうだね」

「体力ねーなお前」と藤井君が言ってきました。

「うるせー」

「なに怒っているの」

「怒ってねーよ」

「うるさい」

 と最後は中条さんが止めてくれました。僕はその後色々な所に行き、最後は小泉総理大臣とかいろいろな人が決戦の場としている衆議会議場をのぞきました。ここは二階のカメラをとる人の席でみました。僕は真ん中を見て歴史みたいな、こう、戦った人の血と汗を思わず感じてしまいました。僕は思わず、

「すごい」

「なにが」

「なんか迫力が伝わってくる」

「そうだね」

「でも意外とせまいね」

「うん」

「でもさあ、もっと国会議事堂のこと調べたいよね」

「そうだね」

「じゃ総理大臣にでもなるか」

「できるか」

 と井口君に突っ込まれてしまいました。お話が終わって外に出たらまた長い階段を下りなければなりませんでした。さらに長い行列ができておりしばらく待たなければりませんでした。やっと外に出れたと思ったらみんながかさを開いて走っていきます。僕もかさをひらいて走ろうと思ったらなかなかかさが開きません。

「くそっ開け」

「どうしてなんだろう」

「開けゴマ」

 とか言ってみました。ゆっくりやってみるとれいせいにかさが開きました。

「ふーつかれた」

 と思わず呟いてしまいました。

 するとまた藤井くんが「お前は体力ねーな」と言われてしまいました。それで僕は怒って「うるせーな」と言いました。

「あっごめんあつくなっちゃった」

「なにが。なんにも気にしてねーよ」

 と言ってくれて助かりました。しばらく外で待っていると先生が生えている木を指差して言いました。

「長野の木はなんていう木だ」

 と質問してきました。みんなが、

「しらかば」

 と言ったら先生が、

「じゃあ東京の木は」と言いました。

 みんなで、

「イチョウの木」と言うと、先生が、

「長野の木と東京の木を探してみてあったら知らせて」

 と言いました。

「イチョウの木があった」と誰かが言ったら、「ちゃんと見てきたな」と先生が言いました。だから僕はちゃんと見ました。

「あれ長野の木がないぞ。だれか見つけた」

 と言ったから、

「しらかばはそこにあるよ」

 と言ったら、

「どこ」

 と言われてしまいました。

「あそこ」と言ったらみんながしらかばをみました。

「あれ後ろのほうにかくれてるじゃん」

 と先生が言ったから、

「さっきからあったよ」と僕は言いました。

「えー本当に。これがしらかばだよ」

 と驚いていました。

 それから国会議事堂をバックにして写真をとりました。僕は「かったりーな」としぶしぶうつりました。

「ハイとりますよ」

 カシャッ。

「もう一回」

 カシャッ。

「じゃもう一回」

 カシャッ。

 三回やっと終わりました。そしてこれからバス乗り場に向かいます。おうだん歩道をわたってやっと着きました。それでバスガイドさんが「トイレにいきたい人はすましといて」と言われたのでずっと我慢していたのが急にもれそうになりました。すぐにトイレに向かってもうダッシュしました。そしてトイレをすましていよいよはく物館に向かって出発します。

 僕は胸がドキドキして早く着いてくれと言う気持ちでした。

 博物館に着くと最初に目についたのは、現在地球上に生息する中で最大の動物。全長30メートルの巨体で海面から潜行する姿を再現したシロナガスクジラでした。

「すごいなー」

「うん」

「でかいよねー」

「そうだね」

「本当にこの巨体で現在の地球上で海面を泳いでいるなんてちょっとというかかなり信じられないなー」

「でも本当に泳いでいるんだから驚きだよね」

「うん」

 僕たちはささやかに言いました。

 それでどんどん歩いていくと、しばらくして集合場所を確認してついに色んなところを見て回ることになりました。僕の心の中はわくわくでいっぱいです。まずげんかんにすぐに置いてあった恐竜を見ました。その後にあっちいったりこっちいったりして大変でした。

 最後は結局ガイドさんが話してくれたハチ公を見て集合場所に集まりました。

 そして1日のシメと言ってもいい上野動物園に行くのかと思ったらまた記念写真をとりました。

 いよいよ上野動物園に歩いて向かいます。

 でも相変わらず雨は降っていました。

 ぜいたくは言えないので行けただけでがまんしたいと思いました。

 ようやく上野動物園に着きました。

 そして始めに見たのがパンダです。ジャイアントパンダや色んなパンダを見てその後コビトカバをみようと歩いていると、途中でぞうがいる場所がありました。見てみると中には一頭もいません。おそらく雨のせいでしょう。

 僕は「ぞういないね」と言いました。

「そうだな」

「雨のバカヤロー」

「なに怒ってんだ」

「ぞうなんかみなくてもいいじゃん」

「そうだな」

 僕はつまらないなーと思いましたが別にぞうをみたいわけじゃないので気にしませんでした。そしてコビトカバを見ようとしたら何とコビトカバもいません。

 しょうがなくちかくの人にもうすぐで小動物を見ていい時間が終わるかもしれないから先に小動物を見にいこうと言いました。やまあらしなどの小動物の出口に着いて僕はワニをみたいと思いました。でも思うようにはいきませんでした。フラミンゴの前で写真をとった後ワニ・は虫類などのとこをみようと思ったら閉館していたのです。僕は思わず、

「閉館いたしましたとかいってちょーショックだし」と言いました。

「むかつく」

「たくこの機会だったのによ」

 とみんなで言いました。

「まどから館内が見えるぞ」

「本当に」

「動物見える」

「くそ、見えねえ」

 僕は結局見えませんでした。

 その後、カメのせ中で写真をとったりしてがまんしました。

「ワニ見たかったな」

「うん」

「でもしょうがないよ」

 とみんながまんしました。でも僕たちは大変なことをわすれていました。

「いれいひみたっけ」

「見てねー」

「しまったー」

 ともうダッシュでいれいひのあるところにいきました。とても道がすべるんだけどぼくのせいでなかなかいれいひにつきません。やっとのことで着いたら、今度は集合時間に遅れそうになっていたのでまたもうダッシュしました。でも、

「いって」

「どうした」

 ころんでしまいました。また僕があしでまといになりました。

「みんなごめん先にいってて」

「後から来るんだぞ」

「うん」

 僕は立ち上がり、もうダッシュしました。そしてなんとかおくれずにすみました。

 バスに乗っていよいよ「ホテル海洋」です。どんな所だろうとみんな期待していました。

「どんなところだろうね」

「うん」

 と話し合いました。東京駅を通っていよいよホテルです。

「すげー高きゅうだなー」とみんなでいいました。そして話やいろいろして十階に着いてそれぞれ自分の班といっしょに部屋にいきます。そしてカードキーを差し込んで自分のへやについてみんなくつろぎました。お風呂をさがしたり、いろいろしてると、しばらくして食堂に行きました。

「うわーすげえ豪かだなー」

 テーブルに着いて豪かな食事をしていたときにだれかが「せいやいるぞ」と言いました。

「えっ本当かよ」

 せいや君とは昔金木犀小学校にいて転校していった人です。食事が終わってせいや君が待っていました。みんななつかしそうにしていました。僕もせいや君に、「僕のことおぼえてる」と話しかけてみました。

「おぼえてるよ。えーと金木犀でしょ」

 とかえってきました。

 一時中断して1日の反省や感想などを書く会議などを終えた後、またせいや君のところに行きました。

「せいやあっちにいっても野球やってた」

「うんときどき」

 と話しました。

 自分の部屋にいってしばらく10時半まで起きて寝ました。

 そして朝になって5時50分ごろに起きてふとんをしまって朝食を食べてバスに乗るといよいよクライマックスだなあと思いました。

 なんせ一番楽しみにしていたディズニーランドです。

 とってもわくわくしていました。

 レインボーブリッジをわたっていよいよディズニーランドです。ディズニーランドの前でまず写真をとってそれぞれの班で開店を待って、10分ぐらいだったでしょうか。ついに開きました。

 でも平日で雨といってもすごい人気です。

 すごい行列です。

 やっと中に入ったら次はダッシュでホーンデットマンションに行きましたがまだ開いていませんでした。しょうがなく予ていを繰り上げてトゥモローランドのスペースマウンテンへまたダッシュしました。でもスペースマウンテンもすごい人の列になっていたらから無理だとふんでスターツアーズにいくことにしました。そしたら人がすいていたから乗れました。とてもおもしろかったです。

 ただ田辺くんが、

「うわー」とか、

「すげー」とか、

「おもしれー」とかいろいろうるさくてはずかしかったです。終わってすぐにダッシュでホーンデットマンションへいくことにしました。そしたら空いているものの行列ができていました。僕たちは並ぶことにしました。

「まだかなー」

 やっと入ると何やらぶきみな声がしてきました。

 ホーンデットマンションが終わったらカリブの海賊やジャングルクルーズやウエスタンリバー鉄道など色々乗りました。

 残りわずかな時間をスターツアーズに使おうとしたけど、店員さんに聞いたら「今乗ったら集合時間には間に合わないかもしれないよ。いいところでも五分前ぐらいかな。でもほとんど乗ったら無理なんじゃないかな」と言われたので、残り少ない時間をおみやげ屋さんですごすことにしました。

 そしたら田辺くんが本当はおみやげを買っちゃいけないのにおみやげをいっぱい買っていました。

「おい田辺買っちゃいけないんだぞ」

「お母さんに買ってこいって言われたんだもん」

 と言いました。

「おいこのことは内しょだぞ」

 でも後で折井先生と教頭先生にみつかってしまいました。

 だけど、ふたりは内しょにしてくれました。よかったです。

 昼ご飯を食べてついに東京タワーのてんぼう台に行きました。

 そこでお楽しみのおみやげを買うことになりました。

「何買おうかな」

 と独り言を言いました。それで東京タワーのキーホルダーや色んなキーホルダーを買いました。そして自分用にビーダマンを買いました。なんと1200円でした。おみやげを買う時間が終わってバスに乗ります。僕たちはもう一度東京タワーを見ました。

「バスだと結構みにくいなー」

「でも下から見るとよく見えるよ」

「本当だー」

 首都高速道路に入って東京タワーで買ってきた自分のおみやげを見ました。そしたらちょー損な気分になりました。

「なんだよこれで1200円かよ。ちょー損した気分だぜ」

 と言ったら裕太郎君が、

「だいたいそんなの買うなよ」

 と呆れていました。

「あー損した」

 その後、ドラえもんのび太の恐竜を見ながらついに岡田小学校に着きました。終わりの会をへて、家にすぐ帰りました。

 お母さんが言いました。

「どうだった」

「とってもおもしろかったよ」

「でもつかれたでしょ」

「全然つかれてないよ。僕は6年生最後の楽しみ一生忘れないよ」






※怒ってんだがなぜか恐ってんだになっていた。

※今はもうなにも思い出せない。全体的にこんな会話があったかは甚だ疑問ではある。所詮は小学生。考えもなしに脚色しているんだろう。

※本当に6年生の思考なんだろうか。やっぱ同年代よりだいぶ幼い思考だったのかも。

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