終活
終活
女1「私、終活始めようと思うんだ」
女2「もう、大学4年にもなるのにまだ始めてなかったの?」
女1「死ぬことにまだ未練があってさ。なんか怖いじゃん、死ぬのって」
女2「でも、大学を卒業したら、みんな死ぬんだから大丈夫だよ」
女1「うん、そうだよね。詩織は遺品整理はもう終わった?」
女2「終わったよ。3年生の時に大体はね」
女1「どうやって、死ぬかは……もう決めたの?」
女2「私は、凍死がいいかなぁって思ってる」
女1「えー、そうなんだ。終活生の半分は凍死がいいって言うよね」
女2「ほら、最期くらいはきれいに死にたいじゃん。七海はどうするの?」
女1「私は、失血死がいいなぁって思ってる」
女2「失血死?絶対、痛いって。やめときなよ」
女1「でも、血まみれで死ぬのが私の夢なんだ」
女2「そっか。じゃあ、止めはしないよ。2月になったら、二人で卒業旅行に行きたいから、その時までにはひと通り遺品整理は済ませておいてね」
女1「うん、わかった。でも、いろいろと物が多くて大変だから、詩織も手伝ってくれない?」
女2「いいよ。いつ手伝いに行けばいい?」
女1「明日の午前中って空いてる?」
女2「空いてるよ。じゃあ、明日の9時に七海の家に行くよ」
終活 @hanashiro_himeka
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