第22話 アリオスの気持ち
アリオスは、泣いている。
アリオス「頼むから、もう返してくれよ。。。りおを。。」
「何でだよ!、、、お不動様。。。」
アリオスの胸中は、悔しさと、哀しみと、りおを最後まで守り抜く己の決意。
アリオスにとっては、この不動明王は、師匠にあたる。
アリオスは、元はヒンズーのシヴァ神より、御霊わけされた男。
仏教は、ヒンズーに繋がる事から、アリオスは、父である、シヴァより、日本へと来た。そして、中筒に預けられ、又、不動明王の元、仏の道を歩んでいたのだ。
彼は、やがて不動明王になり、そして如来にまで上りつめた。
師匠の不動明王からしてみれば、自慢の弟子と言えるだろう。
アリオスは、不動明王の時分より、りおが転生する際、りおを守護する者とし、今のように、霊能を通して、人々の役に立ちに努めていた過去世もあった。
アリオス「ちくしょう!!
お不動様、、、な、なんでなんだ!!」
すると、重い口を今まで、開かなかった不動明王が、アリオスに向けて話す。
不動明王「私は罪をおかした。。。」
アリオス「罪って、、、罪ってなんだよ!りおを散々痛めつけて、利用した事かよ!?」
不動明王「それだけではない。
許しもなく、一族をこの地球に入れた事だ。。。そもそも、間違っていたのだ。良かれとした事が、私は仲間の一族に騙され、利用されたのだ。
その罪からは、逃れられぬ。」
アリオス「この後、どうすんだよ!罪なき者を残して、何の改心もさせないつもりかよ!
無になり、消されてそれで、罪が消えるのかよ!!
最後まで、正すように、責任とれよ!!」
不動明王「アリオス、ありがとう。
もう、何も言う事はない。
皆様にはりおを、、すまないことを致しました。。。
ジャン様、どうか、私を葬り下され。」
怒りを顕に、ロビンが不動明王をどついた!
ロビン「ふざけるな!!消されたら終わりだと?・・・そんな甘いもんじゃない! お前がしでかした事は、因縁を作り上げる手ほどきをしてきたも同じだ!」
須佐之男命「ロビン、やめろ。。。
とにかく、ジャンが捕まえ、牢屋に入れるらしいから。
それからだ。。。」
ジャン「中筒。。。。」
中筒は、自分の責任だと考えているに違いない。
自分がもっと早くに気がついていれば。。。
そう、思わずには居られない。。。と。
とりあえず、お不動様は、りおから離し、侍達も俺、ジャンが預かる事に。
さて、どうにも、ならん連中は、俺、ジャンが葬り去るとして、、問題は、、
やはり、不動明王を如何にするかだな。。
中筒。。。
そして、
アリオスは、なんとも言えない気持ちのまま、不動明王を見送るのだった。。。
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