第20話 光のチームの思惑と天界の創造神
中筒(なんとしても、切り離さねば。。。)
中筒からのこの言葉は、仲間達、チームに行き渡る。
ひかり(こっちの世界で、何とかならないものなの?簡単に切り離したらいいじゃない!)
ひかりの言う事もわかる。確かに切り離すのは、容易いかもしれない。表向きには。だが、この不動明王一族と、中筒達、住吉三神、天界の創造神もだが、かなり古くからの繫がりがあり、彼らは、神々が出来ない事を変わりに力になり、やってきた種族だった。
いわば、お世話になってきたと言うわけだ。何に対してか?
それは、ゆう達の転生の際、必ず無事に戻れるように、力を借り。
ゆうや、りおだけではなく、ゆうがお世話になっている竹内様の学びの園に来ている者達の転生する際も、必ず一族に守護されてきたのだ。
言うなれば、そちらで言うところの、癒着である。
これを切り離すべくならば、まずは、悪は悪と、暴かねばならない。
完全な悪は見ての通りだが、その者達を表に出すのも、この不動明王が立ちはだかるように見えていた。
いや、あえて、彼はやつらの思うまま、立ちはだかる事をしているかのようにも見えたのだ。
中筒(このまま、霊界にて、処理しようものならば、一番幼い、りおをはじめとする、ひかりや、あんな、ミュレすらも、陰で人質に取られかねない。
あえて下に転生している事で、動きが見やすくはなるはずだ。
何としても、時間内に型をつけたい。)
中筒からのこの想いは、皆に伝わる。。。
確かに一番幼く、大事な子供がやられる事は目にみえる。
では、どうするか。。。?
チームは今こそ一丸となり、事をなし得なければ、ならなかった。
中筒「さて・・・如何にいたすか。。。」
中筒は、(こんな時にこそ、ゆうが自分の側に居たならば。)と思わずには居られない。転生中で、りおを通し話しはできるものの、帰ってゆうを危険な状況に晒されては。。
中筒は頭を悩ます。。。
俺達、ジャンをはじめとする地球の外側にいる神々はかなりの情報を入手していた。
ゼウス達グループと、ヴィシュヌグループは勿論だが、エジプトの神々である、ラー、オシリス、イシス夫妻。
そして、かつて昔、りおを育てた経緯があるセト。
宇宙側からのポリスとも言わん者達は、端からこの種族に、目をつけてきた。
この不動明王一族は、かつては、星星の救済にあたってきた一族。
1つの仕事が終わると次へ応援へ。
その仕事ぶりが、認められ、地球の創造神は許可する。
だが、これこそが、はじめからの、間違いだとは、その時にはわからずだったようだ。
ウィル達、宇宙の者達が調べ上げた事を聞けば、彼らは落ち着く場所がほしかった。地球は、彼らには、打ってつけな星だと。
一族の長は、皆をこの地球に住まわせ、安泰な地位により、暮らしたいと願う。しかし、地球にくれば、安泰などなく、人々と、外からの外敵と戦わねばならない。
長は、自分の部下だった、不動明王を先に移り住まわせ、確たる地位を築くよう、要求した。
それが、日本の国であり、日本の神。
なぜ、日本なのかは、弱小にて、他国よりも目立たなく、自分達の希望が通りやすい事にあった。
不動明王は、始めは良き事と考えていたに違いはなく、長の言うままに動いてきた。
彼の働きぶりは、評価され、やがて、中筒達の上の神々との交流を掴む。
また、中筒達も不動明王を頼りにするようにもなっていった。
そうした頃に、不動明王は、地球の外側の仲間を地球へと、創造神達に打診する。
しかし、それには、許しが出なかったのだ。
仕方なく、それを伝えると、長は違うルートより、入り込む事を考え、不動明王に協力させた。
創造神の許可ではなく、不動明王としての仲間より、地球に入り込んできたというわけだ。
創造神達が知らない訳はなく。如何にして、追放するように手を尽くしてきたが、彼らは、表ではなく、裏側へと逃げた。そう、あの権現達がいた世界にひっそりと。
ならば、俺の出番だと動く事をしてきた。が、彼らは、匿われていた。
よりによって、権現達にだ。
彼らは権現と、手を結び、居場所を作らんとしたわけだ。
さて、不動明王だが、彼らを止めるべく動いてきた事もあったが、権現と繋がった事で、不動明王の力は及ばなくなっていく。
そればかりか、不動明王にとっての大事な者達は、まだ一族の中にいたのだ。
まぁ、人質みたいなものだな。
不動明王「我々の事は構わない。皆様の仰せの通りに。」
これが、口癖のようになり、今に至る。
権現達もいなくなり、丸裸となりし、一族は、あらゆる手を使い、りお達と、転生中の一族を争わせ、不動明王を無き者にし、それに纏わる者をそちら側へと送らんとしている。
不動明王は、まず、転生中の一族を守る為に、縁ある神々に願い出て、守護をお願いしていた。
そして、りおの相手には自分が。としているようだった。
彼の真意さえ、はっきりとし、不動明王が明らかになれば、事は進むと、中筒は考えているようだった。。。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。