第16話 りおの生まれた家系とは。
りおは、奥深く能力を使いながら、自分の生まれた家系を探る。
そこには、黒装束の集団がいる。
広い座敷に座り、何やら、お経?なのか呪文みたいなものが聞こえてくる。
なんなんだろう。。
この集団は。。。
りおからは、拝み屋のようで。
「おっちゃん、これは?何をしているん?」
りおが尋ねてきた。
だが、俺はそれに返事ができない。
なぜなら、、、姿を現していたからだ。
権現達の背後にいた、この因縁、悪霊の集団の元凶とも言える。
この家系の道を間違った際の黒幕。
「金神様。
お戻り下さいませ。。。」
高い声の気味の悪い女の声がする。
りおも察知しているようだ。
りおは、この女が巫女だと感覚で解る。そして、俺に不安そうに尋ねてきた。
「この人、過去世の私?、、、じゃないよね?」
即座に「違う!」と応える俺。
くそ、この女、取り返しに来やがった!
ロビン!!!
ロビンは、至って冷静だ。
何食わぬ表情のロビン。
ひょっとして、、、あっちのロビンか?!
そう、表に出ているロビンは、キッツい方のロビン。
ど、どうするつもりだ?!
女は、ロビンに近づき話す。
「我らが金神様。。私とお戻り下さいませ。一族が待っております。」
ロビン「へぇ。。一族ねぇ、、
俺を、おとしめた一族だろう。
お前はその一族を率いる、巫女の成りした邪悪な種族。」
後ろから権現が出てくる。
権現「な、何を言う、この方は我ら一族の長であり、この星を良くしようと闘ってきた仲間ぞ!」
ロビンは、不敵な笑みを浮かべる。
そして・・・
「お前は、罪を犯しすぎた。俺が、許すとでも?」
その言葉に女は見る見る形相を変え、何やら能力を使おうとした瞬間!
ロビンはその女の動きを止めた。
「もう、終わりだ。。。
こちらには勝てん。。。」
いつものロビンに変わるや否や
女を一撃で仕留め消し去り、葬った。
それに、激怒したのが権現達一族だった。
一斉にりおを目掛けて襲ってくる。
父さんと俺で、光の結界を張り、りおの周りを光で覆う。
りおの安全を確認しながら、俺達、グループの闘う神々が権現達を消し去り葬っていく。
権現は、ロビンが最後に
「最期まで哀れな奴だ。。」
そう言い、葬った。。。
気配が静かになった事をりおには解り、事の真相を知りたがった。。
いったい、この家系は?、、なんなのかを。
ロビンが静かに、話し始める。
「遥か昔、この家系は初代から神々に祈祷しながら、災難、災いなどを除ける家業をしてきた。相手は平民から、位の高い家までだ。その、能力たる祈祷すれば、良くなると評判になるなど、上の偉い方にもその家業を通し、霊的な者から守護頂いてきた。
しかし、巫女をしていたこの家系のものは、神々は願いを聞いてくださり、自由になると考え出す。
そして、事もあろうか、神々はその巫女に操られるかのようになっていく。
そうして、神々は自分自身を失い、神の座から落ちることに。
落とされた怒った神々は、家系に関わる者達を次々に襲い、命までも奪うように。。。
わし、金神は、父より、この家系の怒りを抑える為にわざと、この世界へと落とされたのだ。」
りお「そうだったん。。。なんて、事を。。。神様をそんな。。。」
昔の人々だからな、今の現代人とは、神仏に対する想い入れが違う。
りおは、なぜ、ご先祖様の気配がないのかを理解し、納得したのだった。。
これを持って、りおの今生での役目は、終わりを告げた。。。
それから、りおは霊的な障害も少なくなり、楽に生活も送れるまでに回復していく。
そして、そろそろ寿命を迎えようと、差し掛かっていた。
中筒は勿論りおをこちらに帰したい。
りおの寿命の分岐点はすぎており、一度延命している。
これから、伸ばすと言うわけには。。
神々は何度も話し合われた。
だが、そんなに簡単に事は進まないのだ。。。
表向きには今すぐにでも、帰すとした事が話し合われながら、裏では、もう一つの使命、役目が待っていたのだ。
この役目が終わるか、否か、寿命の時間は限られてはいるが、何とか食込ませたいと、天界の神々は考えていたのだった。。。
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