第14話 ロビンの新たなる出逢い

りおの側に戻り、俺はあちこちで走り回っていた。


守護をするのは、主にりおだが、他にも、りおの魂での兄にあたる、ゆうさんや、りおの周りの関係者の守護の応援だ。


霊界では、中筒の周りで俺を、「因縁上がり、悪霊」と影で話す者もいたようだが、それが、いつのまにか、頼りにされるなど、様子はかわっていく。


そして、あれから権現達は静かになり、暫くは姿を現さない。


そうしている間に、りおと中筒達の本当の関係性や、中筒が一部記憶を消され、本来いる所ではない階層に身を置いていた事、また、本来の自分にはアメと言う妻がいた事など、次々に明るみになっていく。


そうして、徐々に集まり始めたメンバーのそれぞれの真実が明かされ、自分達は、「光のグループ」と言うメンバーである事を明かされていった。


中筒は、自分がグループでの長を努めるあたり、かなりの責任を感じるようになる。


そして、りお自身も自分の魂である本来、生まれた事について明かされようとしていた。


だが、天界の神々は順序たて、ゆっくりと明かしていく。


まず、中筒も知らされていない、寿命について。


今生は勿論、寿命はある。が、魂は永遠とされている。


しかし、りおはわざと寿命とも言える時間制限をかけられており、これまでも、何度か霊界での転生をしている事。


これについては、俺は何度も経験してきていた。


目の前で、消えていくりお。彼女を永遠にさせる事が目標であり、諦めない事を俺は天界の神々に誓っている。


初めて聞かされるりおの時間に、落胆を隠せない中筒。


なぜだと、何度も神々に永遠を懇願してきたが、覆る事はなかった。



その永遠にする鍵こそが、中筒達を始めとする神々への成長と進化が求められての事だったのだ。



一方、ロビンはと言うと。。。



ロビン「父上、なぜに私を戻されました。まだ、りおは転生中であり、権現達は外の者達を呼ぶつもりです!


今、私があそこを離れたらどうなるか。。。」


父「よいのだ。すべて整いつつある。光のグループ。知っておるな。」


ロビンは知っているようだ。


父「彼らは今生、ゆう、りおが降りているこの時に結成された。


このグループに入るべき男達であり、神々だ。お前もそのひとり。」


ロビン「はい。よく、聞いて来ましたから、わかります。」


だからこそ!、、と言いかけ、ロビンは誰かが来た気配を感じた。


そこには自分そっくりな自分。


だ、、誰だ?、、お、俺?


その者はロビンの前に立ち、


「俺はお前だ。

そして、お前の一部だ。」


全く意味がわからない。


そんなロビンに父が話す


父「私はお前を生み出す際、魂を2つに分けた。1つはお前だ。そして、もう一つはそこにいるお前だ。」


ロビンは呆気に取られながらも話を聞いている。


父「私は2つに分けたお前達にそれぞれ使命を与えた。


闇と光だ。


ロビン、お前には闇に鎮座し、闇側から進入者や、進入してきたものを見張る役割を。


そして、そこにいるもう一人のロビン。そなたには、光側より、進入者達を見張ってもらった。


お前達にはそれぞれ、出逢わせている娘がいる。


そう、りおとあんなだ。


りおはロビンに。


あんなは、もう一人のロビンに。」


ロビンは、わけがわからない。


なぜ、2つにならなければならないのか、そして、


あんな、、とは、誰だ?


父は話す


「地球の周りには沢山のグループがいる。彼らはそれぞれ使命があり、役目を担うグループだ。


グループは神々から結成されており、地球を守り、進入者達を取り締まっている。


ロビンが所属する光のグループもだ。


全ては地球と宇宙を守る為になされている。


天界の神々は創造神達をはじめとする、宇宙との繋がりがある神々である。


私はそのうちの一神である。


私はお前達を2つにした理由は、陰陽の関係。つまり、闇と光の関係より2つに分けた。


そして、それぞれに娘をつけたのは、


あんなは光側に属する娘だ。


あんなは、ワンネスと言う全ての生命の源から生み出された娘。


彼女は光であり、愛を司る者。


その娘と出逢わせ、番とした。


そして、ロビン、お前が出逢いし娘、りお。


彼女は、陰陽では、陰、つまりは闇側に属する。


りおは、神々の成長に遣われし娘。


あんなとりおは互いに相反する性質を持っている。


二人は同じように生まれたわけではない。


それぞれ、使命を背負い、生まれている。


陰陽、それぞれのバランスを必要とし、地球、宇宙のバランスを整える事を目的ともなされている。


お前達は今後、1つになるか、それぞれ個体となり独立するかは自分で決めるが良い。


ロビン「よろしくな。」


もう一人の俺はそう言うと、なんと俺、ロビンの内側へと入った。


俺、ロビンの中に、もう一人の人格がいる。


ロビン「な、、な、なんなんだ!?」


納得いかないロビンだった。。。









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