第6話 悪因縁、悪霊達の狙い

りおが生まれてから、下に妹弟が生まれてくる。


この家系にいる悪因縁達は、権現をボスにかなりの大所帯なグループだ。


ボスは権現であり、その周りを怒り狂った元神仏達がおり、その下には人間でありながら、怨みにかられた連中がわんさかいる。そして、その怨み、憎しみの連中に、命を奪われ帰るべき所に帰れず、この世界の連中に手となり足となりで操られた者達で溢れかえっていた。



権現「忌々しい、、、!あの娘!

生まれ落ちた時に奪えたものを!」


手下「権現様、これから如何にしていきましょう。」


権現「決まっている。

あの娘、、、五体満足など、、、許さん!、、よいか、何が何でも、身体のどこでも良い!負傷させろ!


そして、空きあれば奪うのだ。


なに、あの男にさせてやる!」



こんな、権現の思惑通り、連中はしきりにりおに狙いを定め、ことある毎に仕掛けてきた。


りおは、なすがままに誘導され、幼い頃から、怪我や、入院、手術など身体のあちらこちらに縫い傷ばかりだった。


勿論、俺はこのやつらの仕掛けた罠に操られ、ことある毎にあの権現から


「あの娘をやれ!」


と言わんばかりに、手を俺自身が掛けてしまう。


自分では、抵抗が出来ず、やった瞬間に手を差し出し、たすけたり。


間に合わずな時には後ろからロビンがこっそりと手を貸してくれていた。


もちろん、りおを守護している父さん達が救けたりもだ。


りおが本格的に霊能を開くまでの間、この権現達の攻撃はなくならない。


勿論、りおにとどまらず、母親にも手を掛け、命を狙う。


父親は格好の餌食だった。


それもそのはず、父親は、権現が過去世で命を奪った魂を転生させ、自由に使っていたからだ。


父親の家庭での姿はボロボロだった。


りお達に暴言は当たり前、働いた収入すらも入れようとはしない、暴君の父親だった。


そんな家庭の中で育てられ、自然と、りおが母親を助けるような役割ができていく。


家庭の中もかなりの厳しいものだった。それでも、先で霊能を開くにあたり、りおの直属の神々は着々とその道をりおには歩かせた。


権現達は益々、勢力を強め、りお一家を襲わせた。


だが、尽く外側から守護する神仏達に大難を小難にさせられ、事が上手く運ばない。


権現は、次々に策をこうじる。


全くの無縁な家系すらも利用しようとしたり。。。


俺からは、執念なようなものが垣間見えるようだった。。。

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