第5話 因縁、悪霊とりおの転生
りおが転生してくるまでの間。
俺はロビンの懐にいた。
奴らがしきりに俺を探している。
実は、俺とロビンは今回初めての対面ではない。
勿論、過去世で何度か対峙してはいるが、本当は違う。
本来、俺とロビンはかなりの絆により結ばれている。
理由は、今は話さないが、ロビンは理由あり今、この世界に居て、俺もまた理由ありこの世界に送られてきた。
表面上は、自分から落ちてやって来た事だが、実は全く違う理由もあり、
俺も、ロビンもこの世界にいる。
そして、この世界の周りには、父さん達、仲間達が取り囲んでいるのを俺もロビンもわかっていた。
いよいよ、始まる。
最後のチャンスとも言える取り組みが。
「ロビン、あやつを貴様が、隠しているだろ!出さぬか!
我々はわかっているのだ!」
ロビン「なんの話だ?」
「貴様!知らぬ存ぜぬか!」
ロビン「知らぬものは知らぬ。」
そこへ、誰かが、かなり慌ただしく報告に来た。
「た、た、大変です!
あ、あの娘が来ます!!権現様!」
権現「何を騒ぐ、娘だと?・・・
な、なに!?、、、あの娘か、、!」
俺とロビンは意識を重ねた。
始まる!
いよいよ!!
りお。。。必ず、お前を守る。。。
りおの母親はまだ、この家系に来る前に既にりおを身ごもっていた。
お腹の中にりおがいる。眠っているようだ。
母親は悪因縁達である権現達の、邪魔により、すんなりと、父親との婚姻とはいかないようだった。
婚姻に反対をされて、それでも、りおの存在が両家を結んだ。
りおは、胎児ですくすくと出来上がる肉体に囲まれ未だ眠っている。
ほとんど、肉体も出来上がり、あともう少しで安全に生まれて来るはずのところ。
アイツらは、りおの命を奪う為に、りおを逆さにし、安産なはずが、とんでもないようなお産になるように仕向けた。
そうして、かなりの難産により、
りおは仮死状態になる。
アイツらがりおを取りに行く、その瞬間、すかさず、俺はりおを抱きかかえる。
「絶対に渡さねぇ!!」
連中を睨みつけ、りおを抱きかかえた。
権現「き、きさま!どこから!
ま、ま、まさか!わざと来たのか!!」
権現がワナワナと怒りの表情へ変わる。
権現「ゆるさん!許さんぞ!!
この私を舐めおって!!」
権現からの凄まじいエネルギーを浴びせられた俺は、身動きがとれない。
りおを安全に戻すのがやっとだ。
こうして、俺はこの悪因縁、悪霊達の手下とさせられたのだ。
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