本作はほぼウィルマ視点のお話で彼女が主人公と言っていいと思いますが、同じDivine Worldシリーズの『緋き牙と碧き路』愛読者には、本作は後者の主人公マィソーマとデルトの背景を知れて貴重です。微笑ましい子供時代の2人の様子を読むにつけ、『緋き牙と碧き路』の2人を思い出し……(これ以上はネタバレ防止の口チャック!)
でもウィルマのボクっ娘も親切な性格もいい味を出してます。彼女のパートナーのルーブルもウィルマがベタぼれするのも無理もないほど頼りがいがあってかっこいい。前作『決死のタイムリープ』の最初の方ではちょっとヘタレ?と思ったのが申し訳ないくらい。実はできる男なんですね、ルーブルは。