第11話 逸話集そのニ ご飯の食べ方

戦国時代、関東は北条氏という一族が支配していました。宗家のお父さんは北条氏康、息子は北条氏政という人です。

ある日、父と子揃ってご飯を食べていました。氏政はご飯をお茶漬けにしようとしてご飯にお茶を注ぎました。(出汁だったかもしれません。まあ枝葉末節だからお茶にします)一度お茶を注いで食べ始めたものの、暫くしてからお茶が足りなかったのでもう一度お茶を注いだそうです。それを見たお父さん(氏康)が

「飯に注ぐ茶の量も測れないとは。北条はもう終わりじゃ」

と言って嘆いたそうです。事実、名門北条氏は

氏政の代で秀吉によって滅ぼされます。ちなみに秀吉軍が迫ってくる時、小田原城(北条氏の城)で降伏か、抗戦かを議論していたものの、全く結論が出ないことから「小田原評定」という言葉が生まれました。

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