第12話 魔王、毛玉スライムの有用性を語るのじゃ

「よぉリンドの嬢ちゃん」


 冒険者ギルドにやってくると、グランツが声をかけてきおった。


「おお、グラントか。何か用かの?」


「リンドの姐さん!」


 ついでにロレンツも一緒じゃったか……


「いやなに、仕事で遠出する前に礼を言っておこうと思ってな」


「例? 何の事じゃ?」


 はて、わらわは礼を言われるような事をした覚えはないのじゃが?


「こいつの挑戦を受けてくれた事だよ」


 と言いながらグラントはロレンツの首根っこを書き抱える。


「うわっ、止めてくれよ父さん!」


 とか言いつつ本気で嫌がってる感じはせんのぅ。


「ロレンツは筋は良いんだが、俺と一緒にいる所為で失敗を経験する事無くここまで来ちまった。おかげで他の同ランクの冒険者に比べて肝心の部分が未熟なのが心配の種だったんだよ」


 言わんとする事は分かる。

 なんというかロレンツは技術の高さと精神の幼さがチグハグなんじゃよな。

 恐らくは危険な場面に遭ってもいざとなれば父親が居ると言う無意識の甘えを抱いていたせいじゃろう。


「だがお前に負けた事でコイツの世界が広がった。だから感謝さ。命さえ無事ならいくらでも強くなれるからな」


「それもお主の経験談かの?」


「そんなカッコいいもんじゃないさ。冒険者は信用商売で何より依頼の失敗はその日のメシに影響するからな。次は同じ失敗をしない様に必死で覚えないといけないってだけだ」


「まぁ、それは分からんでもない」


 わらわも若い頃はよく失敗をしたもんじゃからのぅ。

 いや、今でも割とやっておるかもしれん。ヒルデガルドの裏切りとか。

 というかあやつ、わらわ達が遣らかした魔王国建国当初の失敗とか経験しておらんからちょっと心配じゃのう。


「まぁこちらとしてもこれ以上難癖をつけられなくなるんじゃから、問題ないわい」


「そう言ってくれるとこちらもありがたい」


 しかしロレンツの奴め、グラントに勝負の事を話しておったんじゃな。

 これも己の未熟を悟ったが故なのかのう?


「じゃ、ロレンツはこの町に置いておくからよろしく頼む」


「そうか……って何ぃ!?」


 はぁ!? どういう意味じゃ!?


「こんな状況だ。多少なりとも町に戦力はあった方が良いだろう。指名依頼が来たのも俺で合ってロレンツじゃないからな。コイツはまだまだ未熟だが少しは役に立つさ」


「任せてくださいリンデ姐さん!」


「待てや待て待て、なんかわらわに押し付けようとしておらぬか!?」


「なぁに、別に放っておいて構わんさ。たまには周りに頼らず一人でやる事も覚えないといけないからな」


 そりゃ助かるがそれはそれとして嫌な予感がするんじゃけどー!?


「リンド姐さん、よろしくお願いします!! 一緒に町を守りましょう!」


「全然よろしくないわーい!」


 ◆


「はー、面倒な目に遭ったのじゃ」


 あの後、ロレンツが同じ依頼を受けようと目を光らせておった為、わらわは依頼を受けることなく冒険者ギルドを飛び出した。

 そしてロレンツから逃れるべく街中を失踪し……


「ここどこじゃろ?」


 気が付けば見知らぬ場所におったのじゃった……迷子じゃないのじゃ!


「なぁに、こういう時は真っすぐ進んでいけば大通りか町のはずれにたどり着くはずじゃ」


 今頃ロレンツはわらわを探して町中とさ迷っておる筈じゃから、現在地が分かったらすぐさま冒険者ギルドに行って依頼を受けてくるのじゃ。


「まぁこれも町の地理を覚える一環と思えば問題は……む?」


 その時じゃった。わらわの耳に誰かの悲鳴が聞こえて来たのじゃ。


「……けてー……助けてー」


 やはり誰かが助けを求めておる。

 この声は子供か? それにしては妙に抑揚が無いような……しかし悪戯と言うには不思議と危機感を感じる声のような気も……


「とりあえず行ってみるか」


 わらわは声を頼りに路地を進む。

 そして声が近づいてくると共に、別の声も聞こえて来た。


「へへっ! 悪い魔物は俺が退治してやるぜ!」


「倒すのは俺だよ! 俺は戦士になるんだからさ!」


 これは子供の声か?


「僕の魔法で倒したいなー」


「お前この間、魔法失敗して家の壁燃やしてたじゃん」


「めっちゃ怒られてたよな」


 いやめっちゃアグレッシブな失敗しておるの。

 将来が怖いやら有望なのやら……


 状況がつかめないながらも曲がり角を越えると、そこには大きな毛玉を棒で叩く子供達の姿があった。


「助けて―」


「って、毛玉スライムか!!」


 なんと毛玉スライムが子供達に囲まれて虐められておるではないか。


「止めぬかお主等!」


 流石に見て見ぬ振りも出来ぬ故、わらわは子供達を止める。


「何だよお前? 俺達は魔物退治をしてるんだぞ!」


「そーだそーだ邪魔すんな!」


 成る程、冒険者ごっこをしてるつもりなのじゃな。

 じゃがそれを本物でやるのは見過ごせぬのう。


「どこが魔物退治じゃ。そもそもこの毛玉スライムが何かしたというのか?」


「べ、別に何もしてないけど魔物は悪い奴だろ!? だから冒険者が倒すんじゃん」


「そーだそーだ! 魔物は悪い奴なんだぞー」


 困ったもんじゃの。子供達が魔物に近づかぬように言った大人達の警告を素直に信じてしまったみたいじゃ。

 じゃが世の中そう単純ではない。


「そんあ訳あるかい。魔物はただの野生の生き物じゃ。良いも悪いもない」


「嘘付くなよー、それなら何で魔物を倒すんだよ」


「魔物を狩る事で肉や素材を得る事が出来るからじゃ。獣を狩るのと同じじゃよ」


「獣と同じなの? じゃあなんで魔物っていうの?」


 と、ついさっきまでわらわを疑って負ったにもかかわらず、純粋に疑問をぶつけてくる子供達。


「何じゃ、そんな事も教わっておらんのか。魔物とは会話が出来たり魔法や毒などの特殊なが使えたりする生き物の事じゃ」


「へー、そうなんだー」


「マジ!? 魔物って魔法を使えんの!?」


「じゃあこいつも魔法を使うの!?」


 抵抗できないと思っていた毛玉スライムに魔法で反撃されるかもしれないと知った途端、子供達の顔に怯えの色が混じる。


「いや、毛玉スライムは魔法は使えん」


「じゃあ魔物じゃないの?」


 ほっとしつつも子供達は毛玉スライムは獣なのかと問うてくる。


「分類としては魔物じゃな。普通の動物と比べると頭が良く、水を飲むだけで生きる事が出来る生き物なのじゃ」


「マジかよ!? ご飯いらないの!?」


「いいなー、ピーマン食べなくてもいいんだー」


 はははっ、子供らしいのう。


「でもさー、コイツホントに賢いの? さっきからずっとプルプルしてるだけだぜ?」


「そんな事はないぞ。さっきからわらわに助けを求めておる」


「は? 嘘つくなよ。何も言ってねぇじゃん」


 自分に聞こえぬのだから嘘だと負けん気の強い小僧が声を荒げる。


「一部の強い魔物以外の声は、素質のある者でないと聞こえんのじゃ。ほれ、魔物使いとかおるじゃろ? あ奴らは魔物の声を聞くことが出来るから言う事を聞かせる事が出来るんじゃよ。魔法使いが魔法を使うように、魔物使いは魔物と会話が出来るのじゃ」


「へー、そうなんだ」


「知らなかった」


 わらわの言葉を疑っておった小僧じゃが、魔物の声を聞くには才能が必要だと告げるとそういうものなのかとあっさり納得した。

 こういう時、子供は素直じゃのう。


「と言う訳でこ奴を虐めるのは止めるのじゃ。お主等に聞こえずともさっきからずっとわらわに助けを求めていたのじゃぞ」


「でもさ、魔物を放っておいたら数が増えて町が襲われるって冒険者の兄ちゃん達が言ってたぜ」


 まぁそれも間違いではない。


「それは獰猛な魔物の話じゃな。しかし実際にはこの毛玉スライムのように人を襲わない魔物もおるし、人の役に立つ魔物だっておるんじゃよ」


「じゃあこいつも何か役に立つの?」


「む? 毛玉スライムか? そ、そうじゃのぅ……」


 毛玉スライムの利点か……言われてみると困るのう……


「そうじゃ、毛がフワフワじゃぞ!」


「「「え?」」」


 わらわの言葉に子供達が目を丸くして首を傾げる。


「ほれ、触ってみい。ふわっふわじゃぞ」


 毛玉スライムの許可を得てから子供達の前に差し出すと、子供達はお互いに目配せしてお前が先にいけよと牽制しあう。

 結果、リーダー格らしい負けん気の強い小僧が漢を見せる為に毛玉スライムに触ることになった。


「……え、えい」


 ポフッと子供の手が毛玉スライムの毛に触れる。


「うわっ、ホントだ。スゲェフワフワ」


 本当にフワフワの感触だったことで、小僧の目がキラキラと輝く。


「マジ? 俺も触る」


「僕も」


 こうなると他の子供達も羨ましくなったのか、我先にと毛玉スライムに群がって来た。


「これこれ、優しくするのじゃ」


「おおー、確かにフワフワだぁ」


「わわっ、中がプニプニしてる」


 子供達は毛玉スライムの肌触りに恍惚となる。

 くくくっ、これでお主等は毛玉スライムの毛並みから逃れられなくなったのじゃ!


「どうじゃ? 大人しいモンじゃろ?」


「うん、向こうの爺ちゃん家で飼ってる犬より大人しい」


 ふぅ、なんとか毛玉スライムの危機を脱したようじゃの。

 あとは町の外に逃がせば……


「ショート、さっきから何騒いでるんだい!?」


 と、思ったら、突然機嫌の悪そうな女の声が聞こえて来たのじゃ。


「やべっ、かーちゃんだ!」


 どうやらリーダー小僧の母親らしいの。


「家の仕事も手伝わないで……なんだいそりゃ?」


 リーダーの母親は小僧達が撫でまわしている毛玉スライムを見て眉を潜める。


「毛玉スライムだよかーちゃん」


「毛玉……スライムゥ!?」


 スライムと聞いてビクリと体を震わせるリーダーの母親。


「キャァァァァァ! 魔物よー! 魔物が町に入りこんでるわよー!」


「ちょっ!? かーちゃん!?」


 突然母親が悲鳴を上げて動揺する小僧達。

 って言うかこれマズイのでは?

 案の定、悲鳴を聞いた町の住人達が駆けつけて来おった。


「魔物だって!?」


「誰か衛兵隊を呼んでこい!」


 いかん、このままでは毛玉スライム一匹で大事になってしまう!」


「待て待て、騒ぐほどの相手ではない。見よ、毛玉スライムじゃ」


 わらわが毛玉スライムを掲げると、男達は怪訝な顔しつつなんだ毛玉スライムかと肩を竦める。


「なんだいなんだい。魔物って言うからなんだと思ったら毛玉スライムじゃないか」


 どうやら町の男達は毛玉スライムに危険がない分かっておるらしいの。


「魔物なんでしょ!? お嬢ちゃん危ないからすぐに捨てな!」


「こりゃ参ったのう」


 どうやらこの母親、というか周囲の人間の反応を見る限り、男達はともかくおなご達は毛玉スライムを危険なものと思い込んでおるようじゃな。


「毛玉スライムは他の生き物を襲ったりはせんよ。水を飲めば生きていける故、畑や牧場を襲う事もない」


「そんな都合のいい生き物がいる訳無いだろ! いい加減な事を言ってないで早く捨てな!」


 うーん、パニックに陥っていて効く耳もたんのぅ。


「事実じゃよ。わらわは冒険者じゃからな。魔物の事は詳しいのじゃ」


「冒険者? 嬢ちゃんが?」


 それに反応したのはリーダーの母親ではなく男達だった。


「ほれ、わらわの冒険者カードじゃ。これでもブロンズランクじゃぞ」


「す、すっげー! お前ブロンズランクの冒険者だったのかよ!?」


 わらわがブロンズランクと知って小僧達が色めき立つ。


「ブ、ブロンズ? 知ってんのかい?」


 話題がズレた事で、母親が少しだけ冷静さを取り戻す。


「かーちゃんしらねーのかよ。ブロンズランクの冒険者は熟練の冒険者の証なんだぜ!」


「このお嬢ちゃんが熟練の冒険者……なのかい?」


「ファイヤーボール」


 リーダーの母親の疑念を晴らす為、わらわは空中に炎の球を産み出す。


「「「おおおっ!?」」」


 更に炎の球を無数の小さな球に分裂され、ぐるぐると円を描いて回転させたり、他の炎の球をギリギリ回避するスレスレの軌道を取らせたりしてみる。


「消えろ」


 そしてミナの注意が毛玉スライムから炎の球に完全に映った事を確認してから、魔法を解除した。


「凄い! ファイヤーボールをあんなに自在に操れるなんて凄いよ!」


 一部始終を見ていた野次馬達は大道芸と勘違いしたのか拍手と一緒におひねりを投げてきた。あとで拾っておくかの。


「とまぁこんな感じじゃよ。信じて貰えたかの?」


「……本当に冒険者なんだね」


「うむ、その冒険者が言うのじゃ。毛玉スライムに危険はないぞ」


 じゃがそれでも町のおなご達は不安そうな眼差しを崩さなんだ。


「でもねぇ、危なくないって言っても魔物なんだろう?」


 まぁ長年魔物は全て危険と思っておった故、すぐには信じられないんじゃろうなぁ。


「なぁなぁ、毛玉スライムって他に何が出来るんだよ」


 と、そこで小僧が毛玉スライムの特技はもうないのかと尋ねてきた。


「ふむ、他の特技か……」


 ふむ、そうじゃのう。危険が無いと言っても納得して貰えぬのなら、いっそ有益なところを見せる方が良いか。


「と言っても何があったかのう」


 毛玉スライムは最弱の魔物じゃ。

 まず戦闘では何の役にも立たぬ。

 かといって生活の役にたつかと言うとこれと言った能力は……そうじゃ!


「毛玉スライムの能力じゃが、濡れた体を乾かしてくれるというものがある」


「乾かす?」


 乾かすと言われてもいまいちイメージが湧かないらしく、皆首を傾げる。


「見ておれ、ウォーターボール」


 わらわは宙に浮いた小さな水の球を自分の腕にぶつける。

 するとわらわの服の袖がびっしょりと濡れた。


「毛玉スライムよ、服に付いた水を吸ってくれぬか?」


「ご飯ー?」


「そうじゃ、ご飯じゃ」


「わーい、いただきまーす」


 わらわが許可を出すと、毛玉スライムは嬉しそうに塗れた袖の水分を吸収する。

 そしてあっという間に服の袖は乾いたの邪った。


「とまぁこんな感じじゃな。触ってみるがよい」


「すげー、ホントに乾いてる!」


「あらまホントだわ!」


「ナデナデ」


 誰じゃ今わらわの頭を撫でたのは!?


「スライムすげー!」


「この子が居たら洗濯物もすぐ乾くんじゃないの?」


「あらやだ、雨の日に便利じゃない!」


「冬場に濡れて帰って来た時にも便利だなこりゃ」


よしよし、町の者達が毛玉スライムの能力を知って好意的な反応になったわ。


「先ほども言ったが、毛玉スライムは人を襲わぬ。と言うより襲えるような力が無い。それはさっきまで毛玉スライムを虐めておったお主達が一番よく分かっておるじゃろ?」


「う……」


「ご、ごめん!」


「ごめんなさい!」


「ごめんね」


 毛玉スライムが助けを求めていたと聞いたのもあるのじゃろう。

 小僧達はバツの悪そうな顔をすると、素直に毛玉スライムに頭を下げた。


「いいよー」


「許すと言っておる」


 わらわが毛玉スライムの言葉を代弁すると、小僧達はほっと安堵の溜息をもらす。

 これでもう毛玉スライムが町に紛れ込んでも襲われることはないじゃろう。

 ……ふむ、少々試してみるか。


「のう、もしよかったら毛玉スライム達を町に住まわせてやってはくれぬか?」


「え? スライムを!?」


 わらわの提案に町の者達が驚きの声をあげる。


「うむ。毛玉スライムは弱い故に他の魔物に襲われる生き物じゃ。じゃから町で保護してもらえると毛玉スライム達も助かるのじゃ。なに、魔物故家に住まわせる必要もない。洗濯物の水気を吸わせるだけで良い」


 マッドリザードの事といい、毛玉スライム達が魔物の餌にならないようにした方がよいからのう。


「なぁ嬢ちゃん、なんでそんなにこのスライムによくするんだ?」


 けれどそこで町の者が、わらわが毛玉スライム達に親切にする理由が分からないと訪ねてきた。


「別に大したことではない。ただ、冒険者が弱い者いじめをしてもつまらん、それだけの事じゃ」


 本音を言うとこの土地の毛玉スライム達だけ見捨てるのは気分が悪いからなんじゃけどな。

とはいえ毛玉スライム達を保護してると馬鹿正直に教える必要もあるまいて。


「成る程な! 弱気を守り、強きに挑むって事か。粋じゃねぇか!」


「「「おおー」」」


「すげー! ねーちゃんカッコいい!」


 んん? 何か今、変な勘違いされた気がするが……まぁ良いか。

 

 その後、町では少しずつ毛玉スライムの数が増える事になった。

その際に衛兵達が毛玉スライム達を駆除しようと出動する騒ぎもあったが、町の住人達との話し合いの甲斐もあって監視しつつも放置することが決まった。


 その結果、毛玉スライム達は町中の奥様達から生乾きの救世主と呼ばれ絶大な支持を得る事となる。生乾きって何じゃろ?


 更に幼い子供がこぼした食事の処理や、わんぱくな子供がコケた時に受け止めてくれるお陰で生傷が減ったと喜ばれる事になるのじゃった。

 ……いや最後のヤツ、毛玉スライムを抱えて走ったからコケたんじゃないかの?

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