No10ー永遠ー

『意外と向き合えないもんなんだなぁ。お前に言われるまで気付かなかったよ。そうか、俺の大切なものはあいつだったんだなぁ』

呪いと向き合うことは、きっと一人では出来ない。

あなたは最高の死神相棒だった。

『申し訳ないなぁ。このまま消えちまうなんてズルいなぁ。本当申し訳ない、、、』

『ズルくなんかない。俺が背負う、生きる、償う』

『ハハは、永遠に永遠を足しても変わんないなぁ。じゃあ頼むわ。

消えるんじゃあ、ねえ、、ぞ、、、?』


「死神になろう」

「死神とか呪いとか意味わかんねぇんだよ!」

こんなことを言ったのは、寂しいからかもしれない。

「君はこのままだと50年間は地獄に行くことになる。

その50年を終える頃には、人間性をなくし、呪いが暴走するようになる、

そして君のような強い呪いの者は消される」

消される?

のはじゃない。文字通りに、跡形もなく消える」

それなら地獄行きも悪くない。

私なんて始めからいない方がいいのだ。

だけど、、、

「死神になればその50年間を境界ここで過ごすことも出来る。

50年を終えても消されることはない。好きな場所に行っていい」

熱心に聞いている自分がいる。

一人で消えるのは嫌だと叫ぶ自分がいる。

私にはまだやることがあると分かっている。


「私、死神になりたい」

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