No11ー名前はー

「じゃあ帰ろう」

「どこにだよ」

駅員室うちだよ」

「はぁ?」

「本当、人手不足だから助かったわ〜」

「、、、おっさん一人なの?」

相棒ショウコがいるんだけど、もうすぐ終わる、

ま、そしたら二人じゃキツいし、三人目探すつもりだけど」

こいつを安心させないとな。

「おっさんはいつ終わるの?」

私はまた一人になるのだろうか。

「終わらない」

「えっっ、、、?」

「俺の罰は永遠だから」

消えたいと、思わないのだろうか。

前を歩いていたおっさんが振り返る。

「そういえば名前は?」

「、、、ルナ」

「ルナ、よろしく。俺は殺屋ヒットマン

ありえない、バカじゃないの、殺屋ヒットマンなんているわけないじゃない。

怖い。

怖い。

でも、

「じゃあ『おっさん』て呼ぶね」

肩がピクリとした気がしたけれど、

後ろからでは殺屋おっさんの表情は分からなかった。

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