No4ー優等生ー

あれがその男か、素質がある、つまり、呪われた男。

どこか懐かしい背中。

なぜ、なぜ、

「なぜ、お前も境界にいるんだ、なぜ、呪われているんだ」

「!、、、よく分からないけど、会えて良かったよ。ねえ、僕はどうやったら死ねるの?」

「、、、もう死んでる」

呪いの濃度が上がり、可視化出来る。

こちらにやってくる。

凶器は持っていない、いや、もしくは、、、

「じゃあ一生のお願いだ、僕を消してくれ」

「ぐっっっ」

もしくは『手』

首を絞められる。

死んでいるのに、苦しい。

本当に苛立たしい体、世界、呪いだ。

「っっお前がなんで呪われてんのかは知らない、言わなくていい、だけどな、ただ消えて、逃げるなんてことは許されない、ぐっっ、ちゃんと生きろ」

「、、、僕に説教する為にわざと首絞められたの?変わってないね、優等生鬱陶しいなのは」

首を絞める手が止まる。

間合いが開く。

「俺は変わったよ、お前も変わる」

俺???

「僕は別に変わらなくてもいい。もういいんだ」

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