あいつ

No3ー後ろ姿ー

「境界をふらふらしてる男がいる。素質があるみたい」

「行ってくるよ」

「気を付けてね。、、、まあ大丈夫か。。」

彼の後ろ姿を見送る。

どこか懐かしい、彼の背中を眺める。

いたって普通の中年男性おじさん

だけど、だけど彼は、

彼には名前がない。


『何それ、名乗るほどでもないって?おじさん、いい歳して厨二病?』

『名乗るほどでもない、なんて言ってない。名前は捨てたんだ』

『いや、充分厨二だよ。あとね、私は、、、』

『俺は殺屋ヒットマン。てきとーに呼んでくれ。ヒットでもお前でもおい!でもいい

どうせ、意識がはっきりしてる人間なんてそんないないいんだから。』

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