｢･････へ？｣

俺は固まったままそう答えるので精一杯だった。

｢｢･･････｣｣

重い沈黙が家のリビングに漂う。

いや、まじで意味が分からない。

なぜって思いあたる節がない

俺はフォルテになぜ浮気を疑ったのかを聞こうとしたが、先に沈黙を破ったのはフォルテだった。

｢私知ってるんだよ高松くんか浮気したこと｣

フォルテに高松くんと名字で呼ばれるのはいつぶりだろうか

いや、今はそんなことよりフォルテの誤解を解くことが先決だ

｢何を言っているんだ？フォルテ

誤解だよ俺は今までもこれからもフォルテ一筋だ。なんでそんな誤解をしているんだ？｣

｢!?････まだシラを切るつもりなの･････！｣

｢？、シラを切るも何も俺は浮気なんかしていない本当になんでそんな誤解をしているんだ？｣

フォルテが怒っているなんて2年ぶりだろう。たしかあのときも第三者の異性が絡んでいたな････

いやいまは忘れよう。

｢･････そこまでシラを切り通すつもりなら証拠を見せてあげるよほら｣

そう言ってフォルテは1つの茶封筒から1枚の紙と複数枚の写真をとりだしてみせた。その写真に写っていたのは―――――

昨日、俺と夏姫が出かけたショッピングモールでの写真だった

なるほどフォルテは夏姫の顔を見たことがなかったから夏姫のことを俺の浮気相手と誤認させてしまったのだろう。

なら誤解を解くことに最も適しているのは夏姫が俺の身内であることを証明することだ。

その為にはどうすれば･･･あ･･･

俺はポケットからスマホを取り出しL〇NEの家族グループから夏姫のアイコンとステータスメッセージを表示しフォルテに見せる

･natsuki0926

･尊兄(そんけい)

フォルテは画面に見入ったまま動かなくなった。

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