第11話 来訪者

コハク騒動から一夜が明けた。

今日は俺・・・・高松雄大にはうれしい一日だ。え?どんな日かって?

誕生日?いや違う。記念日?いや

そうでもない。実は、、、

「大学が休みでバイトのシフトも入って無いぞー!!」

「・・・・・・」

「はあ、朝から何やっているんだ俺。もう1度寝よ―――――」

「ピンポーン」

家の軽快なチャイムがなった。

宅配便だったら置き配にしてあるし、回覧板だったらポストに入れておいてくれるだろう

俺はチャイムを無視し二度寝を決め込もうと―――――

「ピピピピピピピピピピンポーン」

「だぁぁぁぁ!!うるせえよチャイム壊れるだろうが!!夏姫!!」

「ニヒヒ」

この小悪魔笑顔を向けているチャイム壊しの達人、もといこいつは

高松夏姫。高校2年生で俺の二つ下の妹だ。

「夏姫、朝早くからチャイムを鳴らすな。常識というのがないのか?」

「え?今11時半だけど?この時間を朝早くとほざいてる非常識人はどっちかにゃ?」

「・・・・・・」

ぐ、ぐうの音もでない!

「まあ非常識人のお兄ちゃんは置いといて、早く中いれてよ。まだ春といえど肌寒いんだからさ」

「あ、ああ」

そう言われれば寒いな早く中に入れてあげよう。そう思い中に入れたが・・・・

「あ!ちょ、ちょっと待て!」

まずい!部屋をかたしていなかった!あの部屋を妹がみたら―――

「お兄ちゃん!」

「は、はい!」

夏姫が顔をニヤニヤさせながら俺に一歩一歩近づいてくる。

「もうお兄ちゃんったらシ・ス・コ・ン♪私に部屋を片付けてほしくて汚くしてたの~?まあいいや!お兄ちゃんの気持ちを見透かす出来ちゃう妹ちゃんは何も言わずに行動に移すのさ!任せて!」

有言実行その言葉の通りすぐさま妹は行動に移した。

俺の部屋を片付ける妹を一言で言い表すならば野生動物

まるで踊っているようだ。・・・・

俺のパンツをかぶって、、、

「こいつ重いブラコンから変態に成り下がってない?」

そう俺の妹、高松夏姫は重度のブラコン兼変態である。

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