第2話 暗黒時代のプロ野球観戦

 2016年。僕は優勝争いから遠いプロ野球チームを応援する人は、どういう気持ちなのかと思った。

 優勝どころか、クライマックスシリーズへの進出すら、8月には危うくなったチームを応援するのはどんなモチベーションなのだろう。

 ええ、最近良くわかりました。

 プロ野球は勝ち負けだけでは無いのですね。

 ひいきのチームがあり、応援できる。

 それだけで幸せな事なんです。

 ここ数年の日本ハムファイターズは、僕にそれを教えてくれた。

 2017年以降、53555。

 つまり3位が一度あるだけで、あとは5位が4回。

 そして今年はダントツの最下位。

 今日(9/18)にも最下位が決まる。

 僕は何でそれでも札幌ドームに来ているのだろう。

 自分でも不思議である。

 しかも今日はほぼ満員だ。

 皆さん、プロ野球が好きなんですね。

 そう、プロ野球は面白いのだ。

 例え負けが多くてもたまに勝つと嬉しい。

 一度、ソフトバンクホークスのファンになれれば、毎年優勝争いをして楽しいかと思い、努力してみたが、無駄だった。どうやらそういうものではないらしい。

 例え弱くても、暗黒時代の真っ只中でも、若手があまり育たなくても、外国人選手が活躍しなくても、監督の采配が理解できなくても心の底では日ハムを、応援してしまうのだ。

 まあ好きなプロ野球チームがあることは幸せな事なんでしょう。

 そう思うことにしよう。


(追伸)

 今日の試合は九回表まで1点差で勝っていたのに、最後4点取られて、めでたく最下位が確定しましたとさ。

 

 

 

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