第14話 (仮)駅員の日常6
6日目。
本日は電車の運行日だった。朝駅舎に行くと。既にカピバラさんとペンギンさんが発車準備をしていた。
そして発車の際はみんなでお見送りが決まりらしいが。駅長(柴犬)が駅舎にて包帯ぐるぐる巻きで拘束されていたため。カピバラさんとペンギンさんのお見送りを俺と汐ノ宮さんだけでした後は、とくにすることがないということで、完全フリー。休日になった。
まあ駅舎の見張りは必要ないだろうし。ちゃんとぐるぐる巻きに拘束された駅長(柴犬)が居るからな。問題ないということで、俺と汐ノ宮さんはともにまったりと寝台車の周辺で過ごした。雑談しつつ。お昼ご飯食べて。また雑談しつつののんびり。指令がないため。することがなかった2人だったとさ。
俺もここにきて約1週間。かなり馴染んだというか。そうそう話している時に汐ノ宮さんに言われたが。
「烏森さん。慣れるの早かったですよね。すぐに落ち着いているというか。ずっと居るみたいな感じでしたよね」
などと言われたのだった。いやまあ、確かに既にこの生活も悪くはないと思っているが。ってか。ここに来てからか身体が日に日に軽くなっているんだよな。今までは、毎日なんか重たい感じがしていたが。今はすごく身体が軽く。何でもできる感じがしていた。もしかしてここでの生活の方が俺は合っているのだろうか?ってか、ここに来てから規則正しい生活をなんやかんやでしている気がする。駅長(柴犬)がうるさいし。ってか、この日はここにきて初めて、静かで平和な1日だった。汐ノ宮さんものんびりしていたからな。
あと、まさか寝顔が見れるとは思わなかったが――いや、昼寝というか。駅長(柴犬)が縛られて動け居ないことを知っているからか。安心したんだろうな。ってか、俺。男が隣に居る事も忘れてほしくなかったが――でもまあ、せっかく気持ちよさそうに寝ていたのでしばらくそのままにしてあげたのだった。
とにかく今日は本当に平和。何もなくのんびりとした時間が流れたのだった。
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