第24話 みちのさん、ありがとうございました!(第一部 完)
屋台が出来上がりました。喜んでいるひなを見て、みちのが言いました。
「じゃあ、最初のお客は私でいい? りんご飴もらうね」
ひなはりんご飴を手に取ってみちのに渡しました。
「うん。おいしい。若さにあふれた新鮮な味がするわ。雑な所もあるけど、そこも個性ね。よくできました」
そう言うと、♡を赤く塗りました。💖
「ありがとうございます!」
ひながそう言うとみちのはこう言いました。
「星も付けてもいいけど、最初の星は私じゃなくて純粋な読者につけてもらうべきね。その方が感動が違うから。そうね、星が7個集まったら私も星を入れてあげる。がんばってね」
そして、みちのはひなに別れを告げました。
「いい、ひなちゃん。ここからは自分で頑張るのよ。いつまでも私に頼ってはだめ。私もカクヨムコンに参加したいから、これから長編を書くの。ひなちゃんに付き合う時間がないわ。いつでも見てるけど、モコりんとがんばるのよ。大丈夫、ひなちゃんならできるわ。まずはギルドに向かうといいわ。がんばってね」
ひなは、今までの感謝をこめて言いました。
「みちのさん。ありがとうございました。みちのさんのおかげで、おいしいりんご飴を作ることが出来ました。また会えますよね」
「うん。いつでも会えるわ。そのための相互フォローだもの。私の作品も読んでね」
「もちろんです! 絶対読みます」
「ありがとう。お互い執筆頑張ろうね。じゃあ、私からひなちゃんに大切な言葉を贈るわ。迷ったら思い出してね」
「なんですか?」
「自分がして欲しいことは人もして欲しいこと。自分がして欲しくないことは人もして欲しくないこと。当たり前だけど、みんな忘れている事よ」
「自分がして欲しいこと。して欲しくないこと」
「そう。上手くいっていない時はすぐに忘れてしまう大切なこと。それを忘れなければ人として、執筆者として間違えることはないわ」
「はい! 忘れません。みちのさんの言葉心に刻みます。ありがとうございました」
二人は抱き合った後、笑顔で別れました。
ひなは少し泣きながらでしたが……。
ひなのお仕事は、ここからが本番です。
りんご飴を売り💖と🌟を集めて、ひなは無事にお家に帰れるのでしょうか。
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