第14話 難しいです(創作論って……)
ここは創作論と論評の図書室。あまり広くありません。作品も多くはないです。
「初心者や人気者のフィールドとは別に、カテゴリー別の図書室があるんだ。献本された小説はカテゴリーごとに図書室に収められるんだ。だから、この種類って見たかったら図書室を目指すのもいいね。人気の本は手前にあるから参考にするといいよ」
モコりんは、そう説明した。怪しくても仕事はこなすクマ。有能なのです。
「ここは、食べ物じゃないのね」
「そうだよ。図書館では飲食禁止だからね」
そう言われればそうかと納得したひな。目の前のランキング1位の本を読みました。
「なにこれ、難しすぎて分からない」
ひなが読んだのは、紙の本を読むときと、ネットの活字で読むときと、使用する脳の箇所と働きが違うという、とても専門的な創作論でした。
「こんなに難しいことやらないと書けないの⁉」
「ひなにはまだ早い本じゃないのかな? 他のも読んでみたら?」
しかたがないので、2位の本に変えてみました。
「なにこれ、かくよむ国ステキ、スゴイってしか書いてない」
創作論カテには、たまにそんなのもあります。
「他のにしなよ」
「書くのに辛くなったあなたを応援します? うん。元気が出る! でも書き方わからないよ!」
ひなは困りました。「創作論って何? わけ分かんないよ!」
その後も、『コンテストでの失敗』とか、『創作論に振り回されるな!』とか、『アニメ業界の裏話』とか、様々読みましたがやっぱり分からないのでした。
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