第2章 かくよむ国のクマ
第5話 ここは私のおうちでしょうか?(充電大事)
目をあけると、そこは夜の平原。月明りでぼんやり周りが見えるのがありがたい。お祭りでもやっているのか、遠くに光の集まっている様子が見えます。
「この小屋にはいっていいのかな?」
ひなが小屋に入ってみると、すぐに電気のスイッチがありました。明かりをつけると、小屋というより小さな住まいができるきちんとした部屋みたいです。ベッド、机、イス。小さなユニットバスとささやかな調理スペースもあります。
「素敵なお部屋。一人暮らしにちょうどいいわ」
ひなは、ベッドに乗ったりお風呂を確かめたりしました。一通り確かめたところで、今日は寝ることにしました。
「いろいろあって疲れたから、今日はいいよね。明日から本格的に活動しましょ。でもその前に……」
ひなはノートパソコンを机に置き、スマホを充電しました。
「せっかくあっても、充電切れじゃつかえないものね」
そうつぶやいてから、シャワーを浴びて歯磨きをし、押し入れにあったパジャマに着替えて寝ました。
ベッドの側で何かゴソゴソと音がしているのですが、疲れていたひなには気づかれませんでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます