第35話 エッチュウに向け行軍
大急ぎマルコ達用に150㎝鬼の金棒を鋳造させた。
中空にしたが、それでも10㎏ある重い武器だ。
マルコに持たせると、軽々振り回す怪力を見せた。
戦準備が整いエッチュウ富山目指し進軍を始めた。
案内はマルコと二人の弟子、三人はお揃いの鬼の金棒を装備いている。
マルコが一番長身だが、弟子の二人もコウモウ人で180㎝位かそれより少し高い巨体だ。
※この時代の男の平均身長は157㎝位でした。
ヒダ荒瓦の里まではナオ達甲賀衆の先導で進み、後マルコ達が引き続き先導している。
険しい山岳、
髭モジャで170㎝程の筋肉質の男が立ち塞がった。
「我が
後方に居たマルコが進み出て声を掛けた。
「おぅ!
「おっ?
「こちらのお方が、モウリ大殿です!仕官できました、ノホキリ▪ヤオウ殿も家臣に
※山莪衆は高天が原族が渡来する以前から土着していた、南方系海洋民族やアイヌ等の末裔で、険しい山岳で狩猟生活している民族の設定です。
「サパサパ▪マルコ、折角の誘いだが我がウタリは自由な山人、誰かに仕える気は無い…ウタリはモウリ大殿に敵対はしない」
「そうか残念だ、大殿は近い内に世界を統べるお方、気が変わったら私を訪ねて来てくれ…では通る」
暫く行ってナオがボソリと言った。
「大殿、山莪衆は狩猟だけじゃ無いよ、山賊もやる危険な奴ら」
「そうか?マルコと気さくに話て居たが?」
「マルコ達を鬼と思って恐れて居たから、丁寧な対応だっただけ」
「山莪衆が見ても、コウモウ人は鬼に見えるか…」
「顔は美形ですが、風貌が昔話の鬼その物ですね!」
険しい山道の行軍は捗らず、20日を費やした。
ヒダを抜け、エッチュウ▪カガに到着した。
「ここからなら2日でトヤマに着きます」
山道と違い、商人から食糧調達出来る楽な行軍になる。
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