第12話 今度のチョッカイは何処のバカだ?
残りの村も、モウリ女衆が指導に回った。
タキさん達は、親父が頭時代の貧乏で、色々工夫して暮らして居た。
それが役に立って居るのか、物凄く優秀だ。
タグサ村は、芋デンプンと麦芽で水飴製造を指導した。
ミツゴイチ村は麦焼酎醸造、ミツゴ二村は芋焼酎醸造の指導して居た。
ミツゴ各村に、稲作より酒の素材、芋や大麦小麦の生産に勤め酒造りを奨励した。
ミツゴサン村は、小規模養蜂していた。
丁度良いので田畑の土壌改善と養蜂の為、総作付地の半分に
蜂蜜酒の製造法を指導、蜂蜜収穫が少ない内は全て酒にして、付加価値を付け収益が上がる様にした。
ミツゴ3村は、稲作よりも収益が上がり、稲作を止めて米を購入しても尚、金銭が残る状態になった。
いずれの村も、普通の暮らしが出来だしただけで、裕福とは言えない状態だが、凄く感謝された。
まだまだ、発展とはほど遠いが、上手く行ってると噂でチョッカイ掛けて来る、バカは何処にでも居るようだ。
天守閣っぽい物が建っても、住み慣れた砦で寝る事が多いヨリは、今日も早朝と言うか、深夜2時半に起床身仕度済ませ外に出た。
「雨か……親父が死んでから、雨が嫌いになった…こんな煙る様な雨の日だったな親父が死んだの…」
その時、鳴り子がガラガラなった。
咄嗟に、槍薙刀と偶然隣に有った爆裂玉の袋を腰に付け、鳴り子が鳴った方向に駆け出した。
「頭!賊の様です!」
ハンゾも、外を眺めて居た様だ。
鳴り子の罠は、取り餅が付いて居て絡まる様になって居て、ガラガラ何時までも鳴る。
ハンゾの顔を見て思い出した「頭!陰陽師らしく呪文を言う様に」といってた。
ガラガラうるさいので、大声で言った。
「賊ども!陰陽道、爆裂の術だ『アブラウッテンジャネェ!』『
賊の方向に、爆裂玉を2連投「「「ギャ!!」」」尚も音の鳴る方に2連投、耳を澄ましても鳴り子の音は止んだ。
騒ぎを聞き付け、カンベ、キヘイ達が、松明を持って駆け付けて来た。
「殿!凄いと言うか、下手と言うか、20人の賊全員無傷爆風で気絶して居ります!!」
カンベも遠慮が無くなった。
⦅頭、呪文は『アブラウンケンソワカ』術の終わりは『
コッソリ、小声でお節介ハンベが教えてくれた。
「こまけぇ事!似た様な呪文だっただろ」
「そう言う大雑把な所、ゴゴ頭目とソックリですぞ!」
何処の手の者か、聞き出すのはアケミツが「殿!お任せを!」と言うので、任せてみた。
悲鳴が雨の中響いてる。
意外に早く聞き出せた様だ。
「殿!襲撃はイケイケ衆でした」拷問をやった様で、アケミツが掴んだ情報を報告して来た。
イシ山戦、ミヨシの関係集団、オウナガが手こずって居る『イケイケ一揆』イケイケ宗、長引いている宗教絡みの百姓一揆だ。
イシ山の流星の噂で、モウリ砦にチョッカイ、と言うより、俺を暗殺でも出来たらと、やって来たので有ろう。
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