第6話 群盗団出陣
セタを責任者にし、各地に向け諜報員を送った。
そこそこの剣に鎧を、少しずつ売却し大判500枚程資金を増やした。
不必要な大量の武器防具は、手入れが大変なだけ、買い叩かれない量を定期的に換金して行く。
空前絶後の大儲け!ガッツいて危険な仕事する必要無いが、実戦訓練の成果『自走火矢』の実戦使用も試してみたい、手頃な戦が始まらないものか。
セタが情報を掴んだ様だ。
「頭、ミノでドウサンが戦を始めるそうだ」
「ミノか…かなり遠いな」
「殿!オウナガがまた戦をするそうです!」
剣術も優れ、セタ並にスバシッコイ、イサが掴んだ情報を言って来た。
「オウナガか、戦場は何処だ?」
「ハザマ山の西、イシ山と予想されます」
「戦いの規模は?」
「オウナガ軍5000、ミヨシ軍7000!噂なので、軍勢人数は盛りがあるやも知れません」
「イシ山か!ハザマ山よりもっと近いな…両軍合わせて1万程…いつ頃合戦になる?」
「3日後、5月14日と予想されています」
「…よし!オウナガ軍に紛れて、窃盗するぞ!!ハンベ!出撃準備総員に徹底せよ!」
「はっ!!」
俺は画期的新兵器『自走火矢』の製産状況を確認に出向いた。
「コブ『自走火矢』はどれ位出来てる?」
「おっ!頭、今500本出来上がった!火炎玉より使用火薬少なくて意外に簡単、後5日有れば1000本以上造れるぞ」
「3日後、5月14日イシ山で実戦試用する!そのつもりで準備してくれ!
サブロにゴンゾ、実戦試用で効果が出れば、特別褒賞与える!確り成果を出せ!!」
「「はっ!!」」
14日早朝4時、イシ山に向け進軍した。
7時にはイシ山を挑む位置に着けた。
「ありゃ?戦が既に始まってる!」
日の出とともに、合戦は始まった様だ。
「ん?オウナガ軍押されて無いか?」
オウナガ軍5000、ミヨシ軍は3倍の15000は居る、数にものを言わせミヨシ軍が、ジワリジワリ勝利に向かっている様だ。
「サブロ、ゴンゾ!『自走火矢』ミヨシの陣に向け発射せよ!!」
コブ達頑張って、800本の『自走火矢』を完成させている。
発射訓練は十分遣らせた。
ミヨシ陣まで凡そ1㎞、高台からの発射なら十分届く。
多少の命中バラツキは有るが、1000㍍の距離にすれば上出来だ。
ミヨシ軍大将が居る後方から、ミヨシが控える陣に700発の『自走火矢』が降り注いだ。
後方に流星が降り注ぐ大異変、ミヨシ軍は浮き足立ち、オウナガ軍が盛り返し勢いが着き、あっと言う間にオウナガ軍の圧勝で終った。
「アズチ٠オウナガが、こちらを指差し配下の者に何か言ってる」
勝敗を左右させる大働き、褒賞を与えるって事になるかな?
「全軍!オウナガ軍に合流!!サブロ、ゴンゾ!オウナガ軍登り旗立て着いて来い!」
ユックリ進み、オウナガ軍に合流した。
「おっ!お主は、モウリ٠ヨリ殿で有ったか!流星を呼び寄せるとは…優秀な陰陽師であったか?天晴れ!!」
「間に合って良かった!ミヨシ軍は7000と聴いていた居た、大殿様の圧勝戦い方を一目見学させて貰おうと、参上しました!余計な横槍入れ失礼致しました」
「謙遜するな、お主の働き無くば、我が軍は敗北して居たで有ろう!この合戦の第一功労者であるモウリ٠ヨリ!言いなりの褒賞を与える!」
(お、おい!言いなりの褒賞なんて、急に言われても答ようが無いぞ)
「以前頂いた、過分な父の香料のお礼です!気にしないで下さい」
「欲の無い事を言う!この場合美徳に成らん!!負け戦を勝ち戦に変えた功労者に、何も無しでは示しが掴ん…では大判1000枚にイシ山周辺ハザマ山周辺を領地に加えよ!!」
「身に余る褒賞、感謝します」
一見何の変哲も無い高原地帯に見えるが、この周辺は硝石の宝庫だぞ!これで大っぴらに採掘出来る。
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