第5話 姉さんと旅支度
「どういうことだよ!」
冒険者ギルドの奥にある小さな商談スペースで、あたしは思わずテーブルをドンッと叩いた。叩かれたテーブルがミシミシと軋む。それを見て、話を持ってきたビックっと震える。
……いけない、いけない。落ち着いて話をしないと。
「ギルドも
「そうは言っておりません。関係各所への通達は既に行いました。捜査も直に始まるでしょう。ですが……被害者の護衛はギルドには担当部署がありません」
昨日、森の奥で縛り上げられた少女二人を救出した後、あたしたちは首都カサクに戻っていた。
二人ともリス系獣人で、13歳のスミレと9歳のヤエ。
スミレは深い紫色に近い髪の少女で、獣人としては平均的くらいな背格好。既にあたしより背が高い。
ヤエは栗色の髪をした小さな少女で、もふもふのまあるい尻尾が特徴。捕まっていた割には元気いっぱいだ。
二人とも村の近くの山で山菜取りをしていたところをさらわれたらしい。怪我は無く、おそらくそう言うための商品だからだろうが乱暴をされることも無かったのが幸い。
ただ、二人ともかなり離れた地域から連れて来られたらしく、首都や近隣の村に知り合いは居なさそうだった。
「捕まえた見張りの男は雇われた冒険者崩れでした。あの場所で3日間、
冒険者ギルドの対応は標準的だ。
犯人の尋問に真偽官――嘘を見抜くスキルを持った役人――が出てきているなら、あたしが捕まえた奴が大した情報を持っていなかったのは事実なんだろう。
根こそぎふんじばって獄門台に並べてやりたいが、それはあたしの仕事じゃない。
この手の実行犯は外国人が多いから、国外逃亡されたら追うのが難しい。二人が助かったので良しとすべきだ。それは良い。
「けど、自分の村まで帰る護衛も出せないって、どういうことだよ。未成年だぞ」
「侍集の仕事は治安維持と対魔物防衛ですから。ギルドも職員が余っているわけでは無いですし、規約上タダ働きは出来ませんよ」
問題は彼女たちを家族の元へ送り届ける方法だ。
攫われてきたから所持品も無いに等しく、そうなると少なくとも1週間ほどかかるであろう故郷への旅路の路銀が無い。彼女たちは未成年、神の加護も受けておらず、魔物と戦う力はないから護衛も必要。
首都で泊る場所は臨時で冒険者ギルドが面倒を見てくれているが、あまり優遇は出来ないのでそれもいつまで続くかと言った所。
「教会か、孤児院に行けば飢えはしのげると思いますが……」
「それは根本解決に成らねぇよ」
孤児院は未成年が生きるのに必要な場所や仕事を提供してくれるが、はっきり言って金欠だろう。彼女たちがまともにお金を稼ぐのは難しい。そもそも孤児じゃ無いのに孤児院に居るのもどうかと思う。
教会はダメ。どうせ囲い込みに走るに決まっている。
「二人とも農民の娘さんなので、支払いの可能性が低い依頼を発行することは出来ません。近くまで行くボランティアを募ることは出来ますけど」
「そんなん、また攫われるに決まってるじゃねぇか」
タダで働く冒険者なんか、あたしだって信用しない。
本当は国に動いてもらうのが良いはずなのに、この国の騎士である侍集は動かないという。犯罪者に狙われた未成年二人を連れての旅となると、普通の兵なら3~4人は必要か。
「……はぁ……結局あたしが面等見るしかないって?」
「納得いくようにするならそうでしょう。リターナー殿に相談されては?」
「……師匠はなぁ。過保護だし力業で解決するから」
師匠に相談すれば二つ返事で引き受けてくれるだろう。車を出せば彼女たちの村までも1日足らずだ。だけど、それってこっちの事情に彼女たちを巻き込むことに成るからあまりやりたくない。あたしがタケルたちを師匠に紹介する気が無いのもそれが理由だし。
それに、人さらいに狙われるだけあって二人は可愛い。これ以上姉さんたちの危機感をあおるのはいただけない。師匠は子供に激アマだしだから、連れて行ったらとりあえずホットケーキ辺りを焼くことから始めるだろう。多分イチコロだ。
むしろその懸念の方が大きい。
「あたしはランク1だから護衛の仕事は受けられないんだけど、勝手にやって構わないのか?」
「報酬が発生しないなら問題ありません。ランクにも関わらないので、ほんとにボランティアですが良いのですか?」
「門で止められない様にしてくれるなら、もうそれでいいよ」
姉さんに相談して、幾つか装備を借りていくか。街道を旅するだけなら、それで多分何とかなる。
タケルたちから離れることに成るけど……仕方ない。二人をほっぽり出すのは、あたしの夢見が悪い。
あたしは腹をくくって三人に合流したのだけれど……。
………………。
…………。
……。
「それなら、僕はアーニャさんについて行く」
ギルドに併設された食堂で、今後の話を切り出したところ、真っ先に沿う回答したのがヒイラギだった。
「マジかよ?」
返答によどみがない。あたしが抜けると宣言する暇も無かった。
「理由はいくつかあるけど、彼女たちの住んでいたカイケの邦は、僕の故郷であるヤスギの邦の隣だ。二つとも小さな邦だから、人さらいの一団が活動しているなら故郷の確認はしたい」
「家出して来たんじゃないのか?」
「親父は苦手だけど、故郷に嫌いなわけじゃない。平民の友達もいる。もちろん、ほんとに人さらいが居たら僕が役に立つとは思えないけど、街道の魔物くらいなら、彼女たちの壁くらいは出来るから」
ヒイラギは自分の家に出入りしていた商人に頼み込んで、王都までやってきたらしい。
「臨時パーティーの方はどうすんだよ。あたしが抜けても、戦闘は今でも形になるだろう」
「それについてはタケルに申し訳ない」
「いや、俺を差し置いて勝手に話を進めんじゃねぇよ。俺達で送り届けりゃいいだろう」
「はぁ!?」
「そんなに驚く事かよ?」
「いや、だってさ。下手したら2週間以上タダ働きだぜ?」
あたしは師匠のパーティーでの稼ぎがあるから余裕があるけど、3人は違う。ヒイラギは良い所のでのようで懐が寒いなんてことはなさそうだが、タケルとコノハの二人はそうは行かないだろう。
「道中で魔物を倒しながら行けば行けるだろ」
「そりゃ出来なくは無いけど……未成年二人も連れてちゃ、積極的に狩りは出来ないぜ」
「斥候が居なきゃ効率よく魔物を見つけられないし、二人だけ首都に残ってもしかたないだろ」
「それに、アーニャちゃんがいくら凄くても一人で旅をするのは大変だよ」
コノハもタケルの言い分に賛成らしい。
まいったな。3人が一緒に行くって言いだすと思ってなかった。……この国の街道ってどれくらい危険なんだ?ヒイラギの例は当てに成らないし、連れていって平気なものか。
……考えても分かんない事は相談だな。危険は冒険者をやってる限る付きまとうし、断る積極的な理由は思いつかない。
「分かった。それじゃあ4人で旅をする想定で相談してみる。師匠の力を少し借りられるかもしれない」
頼れば助けてくれるだろうけど、頼りすぎもよくない。二人に意思を確認して、先ずは姉さんに相談だ。
そうと決まれば、早速ギルドの診療室に向かう。
普段は訓練場で出た怪我人等が運び込まれる部屋だが、助けたスミレとヤエは昨日からここで寝泊まりしている。
「あ!アーニャお姉ちゃん!」
部屋に入るとすぐにヤエが駆け寄ってきた。もこもこのしっぽがユラユラと揺れて愛らしい。
今はかわいらしい一点張りだけど、将来は結構な美人になると思うんだよね。
「アーニャさん、昨日はありがとうござい居ました。ちゃんとお礼も言えず、失礼しました」
スミレは現在進行形で美人だ。落ち着いた雰囲気で、農家の娘とは思えないほど線が細い。
……にもかかわらず、出るところはちゃんと出ているし、引っ込むところはちゃんと引っ込んでいる。
もこもこの尻尾はヤエと変わらず、女のあたしが言うのもおかしな話だが、抱きしめたくなる。
助けた時は二人とも憔悴していたが、ご飯を食べて一晩休んで、顔色はだいぶ良くなったようだ。
「そんなかしこまらなくていいよ。ヤエはいい子にしてたか~?」
「あたりまえだよ!わたしはいつもいい子だもん!」
元気があるのは良いことだ。
現状二人は縛られて納屋に転がされている状態から、ギルドの一室に軟禁されている状態でそう変わりはない。
彼女たちにしてみれば、誘拐犯も冒険者ギルドも知らない相手って意味で変わらない。早いとこ落ち着ける環境を準備してあげないとな。
「昨日の今日で落ち着かないと思うんだけど、今日は二人にどうしたいいか聞きに来たんだ」
「どうしたいか、ですか?」
カスミが首をかしげるしぐさが愛らしい。
タケルが黙ってコノハに耳を引っ張られている。ヒイラギはヤエが怖がるからと入り口で待機中。話はあたしに任されてしまったから、あたしから話すしかない。
「二人が住んでた邦は、首都からだと一週間はかかるらしいんだ。帰ろうと思っても簡単に行ける距離じゃない。侍集は動いてくれないってことで、もし村に帰るなら、あたしたちが送り届けることになる」
「アーニャさん達がですか?」
「他人に任せておけない性格なんだ。それで、まずは確認。生まれた村に帰りたいか?」
大前提は、彼女たちが帰りたいか否か。次に返して問題ないかを調べる必要があるけど、とりあえずは本人の意思が一番だ。
カサクにとどまる場合、成人まで孤児院か教会の保護を受けることになること。その場合の今後についても、簡単に説明する。
「帰る!お母さんとお父さんに早く会いたい!」
ヤエは即断だ。
「……はい。帰れるなら、帰りたいです」
カスミも一瞬思案した後、こちらの目を見てそう頷いた。
「おっけー。じゃあ帰る方向で話を進めよう。1週間旅をするとなると準備も必要だし、すぐに出発ってわけにもいかない。今ギルドにあたしの仲間がいるから、いろいろ調べてもらおう。それと、二人とも旅をする格好じゃないから、それも何とかしないと」
一番の問題点は靴かな。二人とも草鞋を履いているけど、長距離移動には向かない。あたしの国よりだいぶあったかいけど、今は冬の盛りだ。昼はともかく、夜はそれなりに冷える。
あたしとヒイラギは革ブーツ、タケルとコノハは滑り止め付きの草鞋に足袋だ。4人は何とかなっても、二人は旅用の衣服をそろえないと。ヤエの足だと日数はもっとかかるだろうし、野営用の装備も必要だ。非常識にならない範囲で用意しよう。
「あ、でも私たちお金が……」
「それについては心配しなくていいよ。あたしの師匠は慈善事業やってるくらい金持ちだし」
この間、姉さんと二人で金を稼ぎ過ぎたとぼやいているのを聞いた。そっちは何とかなるだろう。
「とりあえず、うちの姉さんに紹介するからついてきて」
「そういえば、お前の仲間ってどこで何してるんだ?」
「今日はここの2階で瞑想してるよ」
ぞろぞろと引き連れていくことになるけど仕方ない。
ギルドの職員に話を通して、2階の個室に通してもらう。あたしがタケルたちと臨時パーティーを組んだのと同じタイミングで、うちの姉さんがギルドの臨時職員としてバイトしている部屋だ。
「タリア姉さん、居るか~」
話に聞いた扉をノックすると、中から『ちょっと待って』と声が返ってきた。
少し待つと、中からかぎが開けられる。
「お待たせ。ちょうどアナタが見つけた山小屋の周囲を調べていたところだったんだけど……ずいぶん大所帯ね」
「ああ、ちょっと相談が」
「椅子、足りないわね」
「……それなら僕が借りてくる」
「あ……」
ヒイラギが早々と階段を下りていく。いいや、任せよう。
「それじゃ入って。お茶も出せないけど、それは我慢してね」
「お邪魔しまーす」
部屋の中には簡素なテーブルが一つ。その上には何枚もの地図が広げられていて、新しく書かれたであろう書き込みが多数見受けられた。
席の真正面にあるのは、あたしたちが昨日探索したエリアかな。
ヒイラギが戻ってくるまで、姉さんは机を片付ける。
カスミとヤエは初めて見る地図に興味があるようだが、タケルの様子が明らかにおかしい。そしてコノハの顔が険しい。
『アーニャちゃんのお姉さんって……すっごくきれいな人だね。髪の毛つやっつっや』
そんなメッセージをこっそり送ってきた。うん、その気持ちはわかる。
師匠が姉さんの美容に気を使ってるから、素面の姉さんはめっちゃキラキラだ。コノハは大変だな。
ヒイラギが椅子を抱えて戻ってきたので、一通りの状況を説明する。
「状況は分かったけど、ワタルに相談しなくて良いの?」
「きっと餌付けから始まると思うんだけど、この二人をワタルに会わせたいか?」
「……ライバルは少ない方がいいわね。良い判断よ」
『……アーニャちゃんのお師匠様って気が多いタイプ?』
『どっちかっていうとその気も無いのに一から十まで構って、その気にさせるタイプ』
『……それも大変そうね』
一番大変なのはタリア姉さんが酔った時だけど、それは黙っておこう。
「大人で歩いて一週間くらいね……ヤエちゃんはいくつ?」
「9歳よ!もうすぐ10歳になるの!」
「それは凄いわね。それじゃあお祝いしてもらうためにも、お父さんとお母さんのところまで頑張って帰らないとね」
「うん!」
「……さすがにMPが無さ過ぎて、エンチャントアイテムで移動の効率アップは難しいわね。ヤエちゃんのペースに合わせるなら、良く見積もって10日。野宿も増えると思うわよ」
「ああ、わかってる。事件が事件だし、襲撃されることも考えなきゃいけないよな」
街道で野盗まがいの事をするほど愚かかは分かんないけど、気を付けるに越した事は無い。
なにせ人攫い何てリスクの高い犯罪を犯す連中だ。油断はできない。
「一応、二人を担いで走るって選択肢があるけど」
「ワタルの非常識行軍を、このパーティーでもやる気はないよ」
師匠がギルドに売っている移動速度を上げるエンチャントアイテムを使って走れば、一週間の工程を3日くらいにすることが出来るだろう。
あたしとタケルかヒイラギが手分けして二人を背負い、移動速度を上げた状態で走れば多分出来なくはない。
姉さんもあたしの故郷へ来るときに走ったらしい。非常識過ぎてちょっとやりたくないな。目立つし。
……あたしのステータスなら、二人を担いだまま走ることも出来るかな?さすがにスタミナが
『姉さんに二人の家族の様子を確認してもらいたいんだけど、できる?』
今回の誘拐事件が、口減らしを兼ねていないとも限らない。
子供を捨てる親はどこにでもいる。ましてこの国は奴隷の取引を禁じていない。本人たちは誘拐だと言っているけど、帰る前に確認しないと。
『おっけー』
「二人の暮らしていた村を教えてもらえるかしら?」
「ああ、それなら俺が説明します」
二人に変わってヒイラギが街の説明をしてくれる。彼はある程度地図の見方が分かっているらしい。大まかに場所を特定したら、姉さんがスキルで現地の様子を確認する。
「私は千里眼、千里耳ってスキルを持ってるんだけど、これはかなり遠方の様子を見ることが出来るの。それを使って、貴方たちの村の確認をするわね」
そう言って姉さんは目を閉じる。
千里眼、千里耳は距離によって制約の違うスキルらしい。二人の村までは200キロ以上の距離がある。その距離を見ようとした場合、目を閉じて、足を止め、さらに移動しない状態じゃなきゃならないとか。
個室が割り当てられているのはこのスキルを使って、首都周辺を調査するためだ。
「えっと扉は南向き、東と西に窓。井戸がある広場は西側で、家の南と東は畑ね。うん、たぶんこの家」
一つ一つ確認しながら現地を特定し、耳を澄ませて視覚と会話から状況を把握する。
「……ヤエちゃんの街には冒険者ギルドの派出所があるわね。捜索の依頼が掲示されているわ。お母さんと御兄弟は居て、お父さんはいないみたい。探しに出てるようね」
更に近くの村、街も含めて調べてもらう。どうやら街の冒険者ギルドにも捜索依頼が出ているようだ。そこからさらに飛んでスミレの村も同様に調べる。
「……二人とも問題ないと思う。ちゃんと捜索依頼も出てるし、立ち聞きした話でも、捜索隊が編成されてるわ」
一時間ほど時間をかけて調査した結果、姉さんは問題無しとの判断を下した。
よっしゃ、これでほっと一息つける。
「それじゃあ、後は旅支度だな」
少なくとも二人の外套と、旅用靴くらいは揃えないとままならない。
「3人は旅慣れしている?」
「俺とコノハは近くの村から出て来ただけですが、ヒイラギは彼女たちの邦の隣から一週間かけてここまで出てきてます」
タケルが代表してちょっと前のめり気味に答える。
ヒイラギがめっちゃ頷いてる。コノハは不機嫌になりそうだ。
「私もアーニャも旅の基準がおかしいから、そうなるとヒイラギ君だけが頼りね。夜は寒い時期だし、よろしくお願いね。アーニャ、野営用の装備は私からワタルに言っておくから、服は自分たちで何とかしなさい」
「いいの?」
「ワタルなら商品化のためのサンプルとして作るでしょうから、大丈夫よ」
断熱効果が付与されたシートや毛布が借りられれば、きっと野営はかなり楽になるはずだ。
「明日の昼には準備させるから、一度外で使って問題が無いかを確認して、その感じを見て出発日を調整しなさい。それくらいの日数はギルドの部屋を使えるように、私からも頼んでおくから」
「……助かる」
「ありがとうございます!」
「構わないわよ。それより、今日の内に装備を見に行きなさい。手直しが入ったら日がかかるんだから。店は受付で訊くと良いわ」
姉さんに言われた通り、その日のうちに店を回って二人の旅用の足袋と草鞋、それに雨具を兼ねた草のコート――蓑と言うらしい――を揃えた。
あたしのお小遣いで賄える程度の金額だったけど、タケルとコノハは蓑を購入するための手持ちが不安そうだった。
……あたしの金銭感覚も、だいぶ師匠に毒されてきてるな。気を付けとこ。
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師匠たちが活躍する↓と合わせて応援よろしくお願いいたします!
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