第3話 巨漢の魔術師と臨時パーティー
「彼は最近首都に出てきた冒険者で、しばらくギルドの訓練を受けていました。同世代で共に経験を積める仲間を探していたので、ご紹介させていただきます」
「……ヒイラギだ」
身長は190を超えているんじゃないだろうか。
スキンヘッドの頭に、いかつい顔。低い声。身体の横幅も厚みもすげぇ。ワタルが和装とか言っていた、藍色の前開きのワンピースっぽい服を着ている。
「お、おう」
思わずタケルがビビッて声が引けてる。
『ビビんな!一応リーダーだろ!』
『びびってねえし!』
腰も引けている。気持ちはわかる。
師匠のパーティーにはこういうタイプいないし、あたしもちょっとビビるわ。
「侍のタケルだ。成人して3カ月、今はレベル8だ。あんたは?」
「……魔術師のレベル2。成人して半年ほどでだ」
「「そのなりで!?」」
「二人とも失礼だよ~」
いや、同い年でこの体格差は何よ。タケルは160くらいで、それでもあたしより背が高い。ってか、コノハだってあたしより高い。ついでに出るところも出てる。この差はなんだ!?神の所為か!?
「……すまない。お届かせたようだ。……こんな外見だから、いつも怖がられる」
「あ、ああ……いや、すまん。ちょっと驚いただけだ。最近冒険者になったのか?」
「そうでもない。……荒事はあまり得意じゃないんだ。魔物と戦うのも怖くてな。何とか
「「そのなりで!?」」
むしろ語り口はベテランの落ち着きぶりだろ!
「まだ魔術もほとんど使えない。刃物も旨く使えないし、持つのも怖いからなんとかこのメイスで戦ってレベル2にはなったんだ」
「「それは金棒ってんだよ!」」
むしろそっちの方がこえーよ!その自称メイス、あたしの太ももくらいあるぞ!
ギルドは何考えてこいつ育成したんだよ。
「年末からいくつかのパーティーに紹介したのですが、強面で……いえ、レベルがなくても怖がられて……いえ、断られてしまいまして」
……取り繕えてないからな?
「3人のパーティーには魔術師が足りていないと思いますが、いかがでしょう」
「いや、いかがでしょうって言われても……」
タケル、こっち見るんじゃねぇよ。リーターはお前だって言ってんだろうが。
『……ギルドが紹介してくるって事は、そんなに素行に問題があるとも思えないし、強面でごつい魔術師ってだけだと思う』
『わ、わるい人ではないのかなぁ』
『い、いざとなったら、魔術師なら腕っぷしでどうにかなる。ダメって言うほどの理由は無いよな』
『毎日狩りに出てるペースに着いて来れるなら、様子見ても良いとは思う。どうせ魔物を狩って稼いでるんだから、戦える人数が増えるのは別に損じゃないぜ』
『……よし、とりあえず。今日は一緒に連れてってみよう』
外見のインパクトがでかいが、きっとそれだけだ。
「いいぜ!うちは魔物討伐が多いから大変だけど、着いて来れるかくらいは見てやるよ!」
魔物討伐メインになったのはあたしの所為だ。
でも、採取より魔物討伐の方が稼げるから、足りない職業の人数が増えるのはありがたい。魔術師は装備費用も掛からないし……筋骨隆々の魔術師は荷物持ちとしてもアリかな。師匠はどの職でも筋肉とスタミナは正義、とか言ってたし。
「……ありがとう」
「それじゃあ、臨時パーティーメンバー追加の手続きをしますね」
ヒイラギをメンバーに向かえる手続きはタケルがやってくれるから楽でいいな。どうも、コノハがせっついてやらせているらしい。この二人の関係もよく分からない。暇な時に聞いてみようかな。
手続きを終えたら正門を抜けて、広場の片隅を借りて準備運動のストレッチをさせる。今の時間は9時半くらい。ちょっと遅くなったけど問題無いだろう。
「いっちにーさんしー、ごーろくしちはちっ!」
掛け声に合わせて身体を動かす。師匠に教わったメニューで、これをするだけでその日の身体の動きが違う。二人は最初怪訝な顔をしていたが、問答無用でやらせている。怪我を避けるにはこういうのも重要らしい。
ヒイラギも黙って真似している。あの体格でブンブン動かれるとめっちゃ迫力あるな。
「それじゃあ、軽くランニングな」
今日は街道を少し進んで、昨日よりも街から離れた所で森に入る予定。正月休みで活動していなかった冒険者たちが動き出しているので、近場で競争が発生するのを避けるためだ。
「いきなり走るのか?疲れて動けなくなったりしないか?」
「うちの師匠は、それで動けなくなるなら鍛錬が足りねぇ、って言ってる」
疲労を取るための詠唱魔術も覚えているから、いざとなったら
動けなくなるようなペース配分で走るなって話でもある。
あたしが一番体力があるようなので、3人を追いかける形で街道を走る。
若干奇妙な目で見られるが、あたしにしたらいまさらだ。なんだかんだ、体力はタケルが一番あるかな。ヒイラギはデカいからかちょっと遅い。コノハは体力も速度も無い。これはステータスのせいもあるから仕方ないな。
小一時間も走ると、街道の周りは植林された森へと完全に変わる。
周りの冒険者の気配も減っている。この辺から森に入って、探索をするのが良いだろう。幸いにも冬で草が少ないので、どこからでも奥へ進める。
「……すごいな……ほとんど息を切らさずに。獣人だからか?」
「日ごろの訓練のたまものだね」
「アーニャちゃんの師匠は、なんか有名人ですごい人らしいよ」
「……その師匠も獣人なのか?」
「ん、いや、師匠は人間族だな」
「……都会では種族なんか関係ないってのは本当なんだな」
「それはどうなんだろう」
冒険者ギルドなどに居ると気にならないが、あたしの国でも種族によってなんとなくの区別みたいなのは存在したからな。積極的に難癖をつけてくる奴はいないから、特に問題は感じていない。
「難しい話は良いから、さっさと進もうぜ。多分もうすぐレベルが上がると思うんだ」
タケルは連日のレベルアップに魅入られている気がする。
パワーレベリングって言うほどでもないけど、後で釘は挿しておこう。あたしはどうせ臨時のメンバーだし、同レベル帯の斥候とパーティーを組んだ場合、今ほどうまく行くとも限らない。
「最初はヒイラギの腕試しからな」
森をちょっと進むと、いつものようにおあつらえ向きの大鼠。
「……ぬんっ」
力をわきまえず飛び掛かってこようとする大鼠は、ブォンと音を立てて風を切る金棒に打ちのめされて、吹き飛ぶ前に魔力の泡となって消えた。
……魔術師って何だっけ?
「……ふぅ。……怖かった」
「俺はお前の方が怖いよ?」
タケルが引き気味のツッコミを入れる。何だろう。紡がれる言葉だけ違和感が凄い。
「……僕は本当は一般職に成りたかったんだ。でも、こんなガタイだから親父は侍になるしか認めないって。うちは御家人だから、何とかして侍集の中で出世して、一家に恩を返せって」
「侍集って?」
「ああ、アーニャは外国人だから知らないのか。帝人に使える……えっと、侍の集団だな」
「まんまじゃねーか」
「大陸語だとグンジンサンって言うらしいよ」
「ああ、騎士階級なのか」
国によって呼び方が違うのはやっぱわかりづらいな。師匠は方言って言ってたっけ。
「首都から実家はかなり離れた領地なんだが、居づらくて
「
「いや、頭を丸めただけだ」
「そーいうのは、出家じゃなくて家出って言うんだよ」
なんだろう、あたしには分からない、くだらないやり取りがされて居る気がする。
「さっさと次行こうぜ。少なくとも10Gぐらいの相手じゃないと張り合いがねえよ」
「過信は禁物だよ~」
気配を探りながら森を進んで、弱い魔物を狩っていく。
大鼠に加えて、虫系や犬系の魔物がちらほら。数Gの弱い奴だが、ヒイラギが金棒を振るうと皆一撃だ。
ギルドでは飛び掛かって来る魔物を金棒で叩き潰す訓練ばかりさせられたらしい。……一芸特化、一撃必殺。強いな。100Gとかの魔物だって、金棒で頭を殴られれば死ぬ。しかし魔術師の戦い方じゃない。
そんな事をやっていたら、ヒイラギのレベルが3に上がったようだ。
魔術師は1回のレベルアップで覚える魔術・スキルが多いんだっけか。まだMPが低いから数は撃てない。こういう場合、試す機会を与えたほうが良いんだっけかな。
……森の中でやるのも違うか。訓練場に連れて行こう。
「……魔物のくる方向やタイミングが分かってると、すごく、楽だな」
「……おかげで俺たちはやることがねえ」
「タケルも金棒振らせてもらう?師匠も、重さは力とか言ってたぜ」
「アーニャちゃんの師匠、よくわからない金言を残してるね」
言ってたと言うか、叫んでたのを聞いただけだけどな。
「お、それ良いな。貸してもらっていいか?」
「良いけど……触れるのか?」
「侍なめんなよ」
タケルが金棒を借りて持ってみると、ちょっと
「うぉりゃ!……っと、っと」
ブンッと音がして、勢いよく金棒が風を切る。
振るのは問題無いけど、その後にふらついた。再度、ぐっと下半身に力を込めて振りぬくが、やはり上半身はブレる。あれはダメだな。
「持つだけなら大したこと無いのに、振った後がよくないな。なんかコツがある?」
「STRが高くても、重い物を振り回した時の……反動、が受けられないから、みんなが大きい武器を使えるわけじゃ無い。これが使えるのも才能だって、教官殿は言っていた」
なんか師匠も同じようなことを言ってた気がするな。
えっと……
「……体重が軽いと、武器を振った時のカンセイが相殺できないから、力が強くてもふらつく、らしい。師匠が似たようなことを言ってた。物理限界とか呼んでたはず」
記憶の中の師匠は『ステータスが上がれば普通よりはるかに大きな力が出せるけど、地面と身体を繋ぎとめてるのは重力と摩擦しかない。だから反作用が大きいと、力の反動を抑えきれずにふらついたり飛んだりしちゃうんだ』とか言いながら、ぶん回した鉄塊の反動で宙を舞っていた。
あの時は気持ち悪いって感想しかいだかなかったけど、そういう事か。
「上から振り下ろすだけならい行けるな!」
「タケルは自分の刀でちゃんと相手を切れるようになることに集中」
たまに斬るんじゃなくてぶっ叩いてるのをあたしは知ってるからな。
魔物が居るところを転々と、森の中を進みながら狩りを続ける。
少々傾斜があるが、まだみんな足を取られるほどではない。魔物の戦いはヒイラギがメインだが安定している。
ヒイラギは基本、突っ込んでくる魔物をひたすら金棒で叩き潰すための訓練を受けていたらしい。十数Gくらいまでの魔物は、基本的に近接攻撃しかしてこない。近づく魔物を一撃で倒すヒイラギのスタイルは安定する。
50Gを超えるくらいになって来ると、投石などの遠距離攻撃や、鱗粉や花粉による状態異常を使ってくる魔物も現れるが、こちらも人数が居るから問題ない。ヒイラギのスタイルだと、遠距離は魔術、近づいてきたのを金棒で潰す、で一人である程度完成するな。体格が恵まれている奴はそれだけで強い。
「よっしゃ!レベルが上がった!」
角うさぎ3匹の群れを倒すと、タケルがレベルアップ。これで9レベルか。そろそろ遠距離攻撃を覚えたりするかな。
「僕も4に上がった。アーニャさんが支持してくれると、すごい戦い易い。ありがたいな」
「アーニャちゃん凄いよね!」
「次はコノハが倒せるように、みんなでフォローな」
たまに索敵範囲内に他の冒険者らしき一団が入って来る。
向うは気づいてない様なので、こちらが避けてバッティングしないように注意を払う。大丈夫だとは思うが、魔物と間違われて矢くらい射かけられる可能性が無くはない。
森に入ってから2時間ほど奥に進むと、植樹林と天然の森の境界までやってきた。
こっから先は足場が悪く、斜度がきつい所も出て来る。気を付けないといけない。
「……すこし休憩にしよう」
ヒイラギは初参加であるが、今日は少し奥に踏み込んでみたい。休憩するならこのタイミングだ。
「なんだ、俺はまだまだいけるぜ」
「リーダー、全体見ろよ。それに、疲れを感じる前に休憩するのが正しいらしいぜ」
メンバーの中で一番余裕が無いのは、ステータスでも体格でも劣るコノハだ。彼女が疲れを感じない程度の移動でとどめておくのが良いだろう。
開けた場所を選んで
「シートを敷くから、泥だけ軽く落としてから座ってくれ」
平たい場所を選んで、リュックから師匠に作ってもらった断熱・防水魔術が込められた布を引っ張り出してを敷く。
さて、小腹も空いたし飯に使用。
「ん、どうした?ヒイラギも座ったらどうだ」
「……ああ、この布は?」
「アーニャの師匠が作った使い捨ての御座みだいなもんらしいぜ。地面に座っても濡れないし、冷たくもない。すげぇよな」
「うっかり座って冷たい思いをしらからな。話したら手持ちの布で作ってくれたんだ。一度使うと1日と経たずに効果は消えちまうけどな」
「……とても高価なものなのでは?」
「価値としては大したことないって師匠は言ってたぜ」
うちの師匠の金銭感覚はおかしいから、話半分で訊くべきだとは思うけどさ。
あるものは使うべきだ。
「おう。っと、休む前にみんな手を出して」
詠唱魔術で
土埃から垢まで効果範囲内の汚れを除去してくれる便利な魔術だ。
「今のは……」
「とりあえず食いながら話そうぜ」
あたしの飯はおにぎりとかいう米を握って丸めた携帯食。師匠が笹と呼んでいた植物の葉で包まれている。具はあたしが大好きなから揚げと、焼いた魚の解し身だ。姉さんが作ってくれた。
「……アーニャの飯は豪華でいいよなぁ」
タケルが物欲しそうな目でこちらを見ている。
二人は冒険者向けの携帯食。味気ないクッキーのようなものだ。ヒイラギは……昼飯を食う想定が無いか。
「……一つ3G、二つは5G」
「やり!俺は二つ!」
「わたしも一ついただいていいかな」
「ヒイラギは食べるか?」
「……そんなに配って平気なのか?」
「あたしのリュックの中は、水と食い物とこのシートしか入ってないぜ」
むしろ食料はもっと有ったりする。
あたしは師匠の教えのおかげで、
1キログラムごとに最大MPが常時1下がるというデメリットは、事実上無いに等しいと思う。あたしは10キロ分くらいの水食料と、その他小物や隠し武器を持ち歩いている。多少おにぎりを振舞ったところで問題ない。
いざという時が無ければ、勿論3人にもナイショだ。
「……すまない。一つもらっていいか」
「もちろん」
3食ちゃんと食べるって、やっぱり珍しよなぁ。師匠はこれが普通と言っていたが、すごく贅沢だ。
「うめぇ!肉が入ってる!」
「もう!落ち着いて食べなよ~」
タケルが速攻でおにぎりにがっついている。
なんだろう。飯を前にしたタケルの背後に尻尾が見える。狼系獣人のあたしが言うのもなんだけど、こいつ人間のくせに犬っぽいよなぁ。
そして相変わらず姉さんの料理はうめえな。あたしも練習してるけど、姉さんほど安定しない。
「さっきのは詠唱魔術な。こないだ二人には教えそこなったけど、練習すればだれでも使えるようになるらしいぜ」
詠唱魔術は、魔術師が使う魔術を、くそ長い詠唱を行うことでどんな職の者でも使えるようにしたモノらしい。
戦闘には不向きなのであまりメジャーでは無いが、
「……覚えるには結構な時間がかかったはずだが?」
「そうなのか?」
タケルは覚える選択肢に入らなかったから知らないかな。
現在主流の教え方だと、1つの魔術を使えるようになるまでにひと月ふた月かける。
「素質の有無で変わるけど、ちゃんと詠唱魔術を理解している術師について、毎日小1時間も練習すれば数日で身に着くぜ」
復唱法とかいうらしい。一対一で覚えたい魔術が使える教え手に続いて、ひたすら詠唱を復唱するという方法。これで素質があれば数回、ない場合でも何日かに分けで繰り返せば、対象の魔術が発動できるようになる。
魔術の研究者たちが集まった魔術師ギルドが、魔術の価値を高く維持するためにこの方法を秘匿しているとかで、あまり普及して居ないらしい。
「……アーニャさんは凄いな」
「すごいのは色々教えてくれた師匠であってあたしじゃねぇよ」
「ちゃんと覚えて、実践できるのはすごいんじゃないかな」
……どうだろう。
飯を食うに困らず、旅をしながらとは言え1日中鍛錬と勉強に時間を費やさせてくれる環境なら、みんな同じように生長するんじゃないだろうか?
「なんでアーニャさんがリーダーじゃないんだ?」
「なんだ、俺がリーダーなのに文句あるってのかよ?」
「タケルがリーダーなのが悪いとは思わない。果敢に魔物に向かっていく度胸は、僕にはない。だが、全体を見ているのはアーニャさんだろ?一緒にパーティーを組むようになってまだ日が浅いと聞いている。役割にも理由があるのかと考えていた、思い当たらなかった」
「ああ、そりゃあたしがひと月ちょっとでボラケを出るからだ」
あくまでこのパーティーは臨時。
あたしにはあたしのやるべき事があって、師匠について国を出る。ずっとこの東群島で冒険者を続けるわけじゃ無い。
「臨時パーティーだからな。しっかり稼いでもらって、稼がせてもらって、あたしは途中で居なくなる。ヒイラギが紹介されたように、後一人か二人はメンバーに加わるかも知れないけど、リーダーが居なくなったらまずいだろ」
「そうなのか」
「私たちも最初おどろいたけどね」
「実際戦い易いしな。他の斥候がどうかわからないけど、しばらくは一緒にやろうって事になってる」
「だから、あたしのやり方に染まり過ぎないほうが良いぞ。あたしが知ってることは出来る限り教えるけどな。学ぶなら、ほんとはもっとベテランの、ギルドの教官に話を聞いたほうが良いかも知れないから、ほどほどにな」
あんまり非常識な事はしないつもりで居るけど、師匠のせいであたしもだいぶ常識がおかしいと思ってる。あたしの目的は冒険者ランクを2にあげる事だけど、あたしが居なくなった後、あたしと一緒に居た所為で二人が危ない目に合うようなことは無くしたい。
冒険者なんて危険な仕事をしている以上、リスクはゼロには出来ないけど、それはそれだ。
後、人にモノを教えるのは楽しいらしい。
あたしはまだ良くわからないけど、師匠はいつも『調子に乗らない様に』と自分に言い聞かせていた。あたしも気を付けないと。
「……そうか。他人のプライベートに踏み入る気は無い。だが話してくれてありがとう」
ヒイラギはそれで納得したようだ。
「まっ、先の事より目の前の探索に集中しないとな」
タケルは調子がいい。ガンガンレベルが上がって楽しいのだろう。
程々に苦戦する相手をぶつけても良いかも知れないけど、まずはコノハのレベル上げだな。今日出来ることからこなしていこう。
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