第5話

ボクは私立の女子高を受験して、合格したから、春から女子高生になった。

ずっと女子高に行きたかったけど、中3の修学旅行から帰ってきてから、自然と女子高生になれた。

中高一環の女子校だったけど、高校でも数名を募集していたので、受験してみたら合格出来た。


「憧れてた女子高生になれて、オメデトウ」

って、部屋の香絵ちゃんも喜んでくれている。

高校の制服も可愛い感じ。

チェック柄のスカートも、めっちゃ可愛くて気に入ってる。

ブラとショーツは、アディダスとかのスポーティなのをはいて学校に行っている。


女子高で、女子ばっかりなところは、ボクにめっちゃ似合っている。


自転車通学でも良いので、ボクは高校まで自転車に乗って行ってる。

空飛ぶ自転車の乗り方にも、だいぶ慣れてきた。

空里に飛び方を教わった。最初は、なかなか上手く飛べなくて、ひっくり返ったりしてた。何度も練習したら、だんだん上手く飛べるようになった。


中学生の時の修学旅行で、善光寺に行ったけど、その帰りのバスから、バスも普通に空を飛んでいた。

驚いていたのはボクだけだ。

家に帰ったら、空里も自転車で空を飛んでた。


高校で美術部に入った。

先輩2人のことを、どこかで見たことあるなあ~って思った。もしかしたらYouTubeで見たのかな。そしたら

「あれ~?善光寺にいたあやめちゃん?」

って先輩のほうから声をかけてくれた。

もう1人の先輩も

「きゃあああ、ほんまや!あの時の、あやめちゃんやん!可愛い女子中学生だったのに、もう女子高生なんやなあ」

って2人で、再会をめっちゃ喜んでくれている。

ボクも2人と、また会えて嬉しくて

「高校でも、よろしくお願いします~」

って、あいさつした。

「よろしくね~。あやめちゃん」

って先輩も言ってくれた。


日曜日に、空里は

「人魚の小学生に、水泳を教えてくるーっ」

って言って、自転車に乗って、出掛けようとしてたから

「えーっ、人魚の小学生?」

って思って

「わたしも、いっしょに行くーっ」

って言って、空里といっしょに自転車に乗って空を飛んで、海まで行った。

海に行ったら、可愛い人魚の小学生、いっぱい集まっていた。

「せんせい、おはよーっ」

って、空里にあいさつしてた。

「はいっ、おはよーっ」

って言って、空里は海にカッコ良く飛び込んだ。

「せんせいの飛び込み、めっちゃカッコいいわ~」

って、人魚の小学生たちは、空里の飛び込みを眺めてた。

それから、空里は、可愛い、ちっちゃな人魚たちに水泳を教えていた。

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