4話まで

 3話から徐々に話が動き出しています。

 でも、まだやっと動き出したという感じで、4話もスピード感に欠けるなぁ。

 で、1シーズンが8話までと聞いて、え??? 

 もう半分まできたんですかぁ? まだ、全然進んでいないでしょ? と、驚いてしまいました。


 今回は、ハーフットの話が丸々なかったので、若干、それぞれの話が進んだかに思えます。が、ストーリー的には平々凡々でワクワク感に欠けます。


 まずガラ様のヌーメノールの話。

 このドラマを見続けようと思った理由のひとつが、やはり、映画で見た指輪の世界の踏襲、ヌーメノールはミナスティリスを彷彿させるし、津波の夢は迫力がある上に災害でありながらも美しい。映像美です。

 船に乗るガラ様が立ったまま、これは映画で白鳥の船に乗って出てくるシーンを思い起こさせます。

 つまり……このドラマには、映画へのオマージュを感じる場面がたくさんあるんですよね。それが楽しくて見てるのかも知れません。

 と、同時に、そこまでやるなら、どうして配役にも映画を踏襲してくれなかったんだ? と思えてきます。その中途半端さが、私の中でしこりになっていて、このドラマを評価しきれないでいる。

 そして、とことんダメなのは、やはりストーリーなんですよね。

 女王としてヌーメノールに訪れる災害を防ぐため、エルフの訪れを災いとして遠ざけようとしていたのに白い木が散る美しいシーンのみでミーリエルがガラ様と手を結ぶ……は、映像美に頼り過ぎていて中身がないように思います。

 ガラ様の説得も、なんだか力技で能がないようにも感じてしまうし。


 それと同じことが、アロンディルの話でも言えます。

 アダルがサウロンの別名である、というのはミスリードだったかも知れません。

 でも、エルフっぽい容姿から、「元はエルフだったものが引き裂かれて」が現実味を帯びたような? そんな話が語られるのかも知れません。

 テオを救うタイミングが良すぎる。(笑)

 ましてや、アダルの使いとして放たれた彼が……ですよ?

 そして、ボロミアが亡くなった戦闘シーンのようなスローモーションで戦いが描かれ……って、誰か死ぬのか? と思ったら、逃げ切れた。

 ちょっとモリアの坑道からガンダルフの犠牲で逃げおうせたシーンとも重なるのだけど、スローモーションにするほど感動的な場面でしょうか?

 ここでも、映像美に頼って色々端折っている感が半端ないんですよね。


 そして、エルロンドの話。

 うーん、、、エルロンドといえば、ドワーフのことをあまりよく言っていなかったし、ホビットではドワーフを助けたには助けたけれど、友情というよりは大人の対応みたいな感じだったし。

 ドゥリン4世との友情は、なんとなく、偽りのような感じがして気持ちよくない。

 ポリコレターゲットになっている妻のディサについては、ドワーフの設定からすると変なのだけれど、これはこれでいい味は出していると思う。歌も良かったし。

 ただ、エルロンドとの嘘のやりとりも、後々、なんで秘密にしておく必要があったの? と思えるような展開になり、なんだかパッとしない。

 多分、これから裏切りがあるのかもしれないけれど、もう最初から口だけの友情っぽい匂いがしていて、それでいて、やたらと友情を強調するあたり、なんか気持ちが悪いです。

 ミスリルを友情の証にプレゼント、というのも、ホビットのオマージュなのかな?


 ということで、4話は映像は綺麗たっだ、でも、脚本が悪いというか、ストーリーにひねりがないというか……綺麗な映像でイメージだけで話が進んだ、っぽい感じがしました。

 映画ファンには、時々、ニヤッと思うシーンが楽しかったかも?



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