応援コメント

未来へ」への応援コメント

  • 今は拍手を
     旋律を奏で終えた彼らに、支え続けた彼女に、守り続けた優しき父親に、慈愛を掛けた優しき魔女に、そしてこの物語を書き終えたあなたに
     レビューや感想はもちろん書きますが、今はこの感動に浸らせてください

     とても素晴らしき始まりに、彼らの未来に
     どうか皆が望んだ、花が咲きますように

    作者からの返信

    最後まで読んでくれてどうもありがとうございます。

    あとがきの様になってしまいますが、この物語で描写したかったものは、子どもから大人へと変わろうとする、灰色の一瞬です。
    僕らが子どもでもあって大人でもあった時、思考は両極端であったり突飛であったり矛盾したりしていた事を覚えています。そんな極めてあやふやな霧の様な一瞬を切り取りたかったのです。

    繰り返し続けるその村は、私達が今生きているこの世界の事を言っています。
    大人になると、ふとした時に同じ行動を繰り返し続けている生活に気付きます。それは自分だけでなく、ほとんどの人たちも同じだという事も。
    私ははじめそれが虚しいものだと考えました。
    しかしそれは違いました。繰り返し続けるその平穏の中にこそ、ほとんどの人たちの幸せがあると気付いたのです。

    この世界の繰り返しは、現実世界のオマージュだったのですね。

    ……しかし時に、大人たち(霧の魔女)はその繰り返しの世界に、子どもたちを無理矢理誘おうとする事があります。
    ですがそれは決め付けられた幸せでしかなく、どう生きるかは、子どもたち自身で選択するべきであると、私はそう伝えたかったのですよね。
    イルベルトや、時を経た霧の魔女の様にね。

    編集済