第6話

見つけて下さってありがとうございます!


昨日はもう一本投稿すると言っていたのに、出来なくてすみません!!m(_ _)m


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この話は短いです



―――――――――――――――――――


両者は同時に動いた




ガンッッッ!!!!!




木剣と木剣のぶつかり合う音が響く。




最初のうちは小手調べ、何度か打ち合うと両者は距離を取り、互いの隙を探っていた。




何秒か経ったのち、最初に動いたのはアメリアだ。女性特有の小さな体格を活かして、素早くラウルの間合いに踏み込み下から木剣を振るった。




しかし、ラウルはそれが分かっていたのか慌てる様子を見せずに、後ろに回転してそれを避けた。




追撃するアメリア。ラウルが着地する前に攻撃を叩き込むつもりだ。着地をする所を狙って蹴りを放つ。とても素早い動きだ。ラウルもそれに驚いているのか目を見開いている。




ラウルは空中で身を捻じると、アメリアの蹴りを木剣で受け止めた。普通の人なら木剣に当たった痛みで直ぐには足が動かせないはずだ。




しかし、アメリアは痛みを感じていないかのようにそのまま足を振り切った。






木剣が宙を舞う。






ラウルは着地すると、両手を挙げた。降参のポーズだ。




ウオオオオォォォ!!!!!!




歓声が響き渡る。勝ったのは―――




「勝者、アメリア!!!」と、ロストが審判を下した。




ラウルはアメリアに近づき声を掛けた。




「アメリアって痛み感じねえの!?」


「ほとんど感じません。慣らされましたので」




少し空気が暗くなったラウル。慣らされたという所に思うことがあったのだろう。




「そうか....それにしても、アメリアすげぇ速いな!!」




小回りが利く体格だからといって、あの素早さは尋常ではない。一体どんな訓練を積んだのかラウルは気になった。




「師匠のお陰かと」


「師匠なんていたのか!」


「はい、教会で訓練をさせてもらっていました」




アメリアには師匠がいた。アメリアと同じく不死の聖女である女性だ。不死の聖女は総じて戦闘力が高い。教えてもらうにはもってこいだったのだ。




「その師匠、めっちゃ強いんだな!」


「はい、私よりも強かったです」




強かった、とアメリアは言った。それはどういう意味なのか。既にアメリアの方が強くなっているのか、或いは――――




「楽しかったぞ!俺もアメリアみたいに強くなりてぇし、これから色々教えてくれ!!」


「はい」




そう言った後、ラウルは空に目を向けてその眩しさに目を眇めていた。






だから気づかなかった。アメリアがこの世の全てを憎んでいるかのような表情をしていたことに







―――――――――――――――――――


最後まで読んで下さりありがとうございました。


実は戦闘描写を書くのはこれが初めてです笑


もしかしたら、不自然な所はあるかもしれませんが暖かい目で見て下さい。よろしくお願いします!!

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