第2話 体験入部の譲りあい


時は遡ること…数分前


「よし百田バスケの体験入部いくぞ!」

「よし、いいぜ!」

「全力でボールダムダムしてやるぜ!」


到着…体育館か…この学校のバスケはなかなか強豪らしく贅沢に体育館をつかっている

他の部活は外だったり武道場だったりで体験入部中だ


よし…!早速


「すいません!体験入部したいんですけどー!」

「あー体験入部ね…ちょっと待って。先生!体験入部希望の方来ました」

奥から…ごつい体…じゃなく

割と小さめのスピードタイプの人が出てきた…確か体育の先生だった人だな

「体験入部?二人か…」

顧問は首を傾げている

「ごめんよ…最近新型コロナウイルスはやってるじゃん?そのせいで人数を制限してるんだ…」

え?

「じゃあ、俺たちは今日は体験入部できないんですか?」

百田が聞いた

「いや、一人なら枠が空いてる」

一人だと…もっと早くこればよかった…余裕ぶっこいて喋りながらきちまったから…

「…じゃあ、こいつに体験入部やってやってください」

!?

「おい!ざけんな。譲るよ別に他の部活探せばいくらでも…」

優しい奴め…これだからモテるんだなぁ(みつを)

「否、お前がいけ!」

「百田がいっていいって!」

しつこいなぁもぉ

「じゃあ…じゃんけんだじゃんけん!」

「いいだろう…右手が疼くぜぇ」

「何言ってんだテメー!」

「いくぞ!!」

最初はグーじゃんけん…


ポン!


✌️俺


✋百田


どどん

「この疼きは本物だぜえさぁ百田!体験入部しやがれぇ!!!」







何バカのことしてんだ(賢者モード)

百田からの体験入部しやがれを真面目にうけとくんだった。


おかげでどこもあいてない…終わったわ、かっこいい部活モテモテ作戦


「…部空いてます!」

え?何部だって?この際なんでもいいや…

「体験入部します!」

「え?あ、どうぞ!

吹奏楽部の体験入部へようこそ!」

吹奏楽部!?


てわけで…

「次はこの音ね…ここの指をここ!c(ツェー)の音!出たらすごいよ!」

今は楽しむしかない…このほぼハーレム状態を。

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