恋奏!(こいかな!)

第1話 夢がある

夢がある

「彼女がほしぃぃー!!!!」

そう…

カノジョホシイ

思春期になるとほぼ全男子思うことだろぉ?

だから俺は!

モテそうな部活に入る!

「静かにしろ…もう中学生だろ?彼女欲しいなら落ち着け」

いつも一緒に登校してるやつ

こいつは百田…こいつは

ライバル(発音良く)

顔いいし頭いいしモテるモテる

悔しいよちきしょ

「なぁモテそうな部活ってなんだと思う?」

「その話したら戦争始まるぞ?」

「そんなやばい話題だったのか」

「あ、ちなみに俺きのこの山派」

「はっ?許さん」

「おー怖いこわいwwwwwwwwwwwwwwwww」

「お前ぇうぜえ…!w」

「ははw」

「へけっ(?)」


いや、結局モテる部活なんなんだ

サッカー…?野球…?バスケ…?

「俺はバスケにするぜ?」

「ほう…」

バスケか…バスケだな

ぜってぇモテるぜ

よしまずは仮入部だ!




って言ってたけど…なんで俺今クラリネット吹いてんだろ…

「B♭吹いてみて?あ、分からないか」

仮入部中です

B♭ってなんすか…

ってか可愛いなぁこの先輩…2年生か

褐色で小さな子

横にすらっとした先輩もいる

ロングの大人びた笑顔が素敵な元気な人

横にちょっと太った先輩…

奥に優しい笑顔の小さな先輩

もっと奥にお淑やかな清楚な先輩

やはり人が多い

「!?」

「この指を〜…」

「さ、さわっ」

「大丈夫緊張しなくていいのっ楽器はそんなに簡単に壊れないよ」

楽器壊しそうって言う緊張より…

  「この指ここね。下唇少し入れて…」

  「ふぉんなかんじで」

屈みながらみないで…

  「吹いてみて」

すぅー…   


       B♭〜〜♪


「出た…」

お、おー…すげー

「すごーい!ねぇ!サクラちゃん!」

太い先輩呼んできた…

「どしたのトワ」

「この子の音きれーい!恋したかも…


      この子の音に


「ねぇ?君…向いてるよ?この部活に入らない?」









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