第28話 勉強 (表)

ケンゴとフィナを騎士団の試験で、合格できるように勉強をしていた


フィナは辺境伯爵であるため、騎士団に入らなくても良いのだけど、フィナの意志で試験を受ける事になった


プリエルは姫だから入団が出来ない


だから身分を隠して試験を受けようとしたけど、王にばれてしまったので別行動をしている


そして試験の内容は

一次試験 身体検査 魔力測定 技能測定

二次試験 計算 地理 法律 礼儀


一次試験は、二人とも問題ない


二次試験に関してケンゴだけ礼儀に関して問題があった


フィナは貴族なので基本が出来ているけどケンゴは、基本が出来てなかった


私の礼儀を見せるとフィナが質問してきた


「何でミリスは礼儀の基本ができるの?」


私が返答する


「昔、ロイドと付き合ってた時に覚えたの」


「ケンカ別れしてから村外れに引きこもったから、もう必要ないと思ってたけど、この歳になって必要になるとは思わなかった」


ケンゴがなる程と、頷く


ケンゴの様子を見ながら、フィナの計算問題を見てみる


フィナが悩んでいた。


「何に悩んでるの?」


するとフィナが問題を言ってきた


「68の銅貨を89倍だと合計の金額を計算する問題なんだけど、68銅貨10倍を680足す680足す・・・」


区切って足してる計算をしている、それでは時間がかかってしまう


「その計算だと時間がかかるのでこの様にした方した方が良いよ」


私は紙に書き、やり方を教える


  68

X  89

________

+  72

+ 540

+ 640

+ 4800

= 6052

「6銀貨と52銅貨になるね」


フィナが、感心してしていると、ケンゴが質問してきた


「ミリス、かけ算なんて知ってるの?」


私は、懐かしく思い出しながら話す


「私が学園の最下位ランクの落ちこぼれだった頃、同級生の男性と一緒に訓練してた時に教えてもらいました」


「そうなんだ」


「じゃあその人、今は貴族か騎士なのかな?」


ケンゴの質問に私は横に首をふる


「その人は行方不明になったの」


「学園の生徒が、複数人の消息を断つ事件が起きたの」


「その中に、その同級生も含まれていてね、ショックだったわ」


「あの人には、色々教えてもらってたから・・・」


昔の思い出に浸っていると、フィナが質問してきた


「ミリスってその人が好きだったの?」


「えっ?」


「・・・分からない」


「知り合って3ヶ月ほどだったから」


行方不明になってから、かなりの時が過ぎてる


生きてるかもわからないけど、お礼がしたかったよハルト君














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