第27話 決断(裏)
俺はミリスに言われて、フィナの病室に向かっていた時、虎マッチョとの戦いを思い出す
フィナが攻撃を受けて倒れた時、俺は怒りの感情を押さえることが出来ず、力任せな攻撃をしてしまった
あの時、凄い魔力を放っていた事を考えるとラブパワーのスキルには、おれ自身の感情にも影響する事になる
そうなると俺はフィナ事を・・・
歩きながら考えてるうちに俺はフィナの病室までたどり着く
・・・一瞬迷うが、ミリスの言葉を思いだしノックをする
「どなたてすか?」プリエルの声だ
「ケンゴです」緊張のあまり敬語になった
数秒のあとドアが開くとプリエルが目の前にいる
「私は外に出ますので、フィナさんとしっかり話して下さい」
俺はプリエルと入れ替わり部屋に入る
「・・・怪我は大丈夫なのか?」
俺に目線合わせないようにフィナが返答する「うん、明日には退院出きるけど、しばらくは安静にするように言われた」
・・・この後どうすれば良いのだ? どのように話しをするか困ってしまった
「ケンゴ、私の事どう思ってる?」
フィナの問いに俺は言葉を詰まらせた
俺にはミリスがいる
だが俺は・・・
「居てくれ・・・」
「フィナ!俺と一緒に居てくれ」
俺はフィナに抱きつくとフィナがにっこり微笑む
「じゃあどんな事があっても離れないからね」
「ケンゴ、頑張ってね」
頑張る?何を?
しばらくするとフィナは安心したのか眠ってしまったので病室から外に出ると、ミリスとプリエルが話していた
俺が近づくとミリスが話をして来た
「フィナとはどうなりました?」
何か分かってるような目線で見つめてる
「・・・告白しました」
はぁーため息を付きながら、ミリスがはなす
「こうなるとは思ったけど、何か複雑な気持ちでいっぱいです」
すぐにプリエルが話す
「でもこれが平和的な方法ではありますよ」
最初は怒られると思ったが、話の意味が分からない
ミリスが俺の顔を見て、理解したのか説明してくる
「ケンゴ、庶民は一夫一婦制なの」
「だからこのままだと私とフィナのどちらか選ばないといけなくなるのよ」
「貴族になれば特別な権力者になり一夫多婦になれるの」
そうなのか
国の法律など勉強してないから今後覚えないといけないようだ
「それで貴族になるにはどうすれば良いのだ?」
プリエルが答えてきた
「国の騎士に入団して功績を出せば、なれます」
「なので、最初は入団試験を合格してからになります」
どうやら俺の進路希望は選べないようだ
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