第22話 転生者 (歪)

俺はハルト、過労により死んでしまった


そして、今際の狭間で女に出会い、お願いをされた


「ハルト様、どうか救ってください」


何だ?急に表れて、いきなりお願いをしてきた


「お前は誰だ?そして救ってほしいとは何だ?」


女が返答する


「私は銀河を管理する女神です」


「そして救ってほしいのは星になります」


「星には多くの生命があり、その生命が失うと星が維持できなくなることで、星か消滅してしまうのです」


「星の消滅を防ぐために失った生命を転生させて星の生命を防ぐのですが、戦争や大災害などで急な生命が無くなると、星が維持できず消滅する恐れがあるため防ぎたいのです」


なるほど、星の管理の為に従者になれと


「神様が、直接管理すれば問題ないのでは?」


だが女神は横に振る


「神は肉体を持ちません、なので星に直接関与できないのです」


正直、神の言いなりはめんどくさいのだが・・・


「もし監視役になったら何か特殊な能力でも貰えるかな?」


女神が答える


「あなたの望むものがあるのなら能力だけでなく、姿も変更できます」


「他の従者には、大樹・ドラゴン・フェンリル・魔王などもいます」


なるほど姿も変えられるのか


「なら逆に断ったらどうなるのだ?」


女神が困りながらはなす


「もちろん断っても問題ありません」


「その時は通常の転生をしてもらう形になります」


縛りのある人生は嫌いだ


「なら断る、通常の転生でお願いする」


「あと、転生先は裕福な家族とか出来ないのか?」


すると女神が苦笑いをする


「従者や特別な転生者以外は、自然転生になり、選んで転生は出来ません」


「しかも人になれる可能性が低く、ほとんどが植物に転生する事になります」


植物になりたくねえな


「やっぱり従者にしてくれ」


「・・・」女神が少し無言になる


「分かりました」


「では貴方の望むスキルを教えてください」


俺は答える


「俺の望むスキルは」

【完全鑑定】

【召還】

【合成進化】


俺の転生前にテイマーコレクションのアプリゲームにはまり、ランキング1位をキープしていた


得意なアプリで一番知識があり、テイマーの必要なスキルと言えばこの3つになる


俺が要望すると女神が話す


「気を付けてください」


「貴方の元いた星は高い知能と技術がある代わりに、他の星と比べて基本能力が低いので無理はしないでください」


俺は返事をする


「あぁ、分かった」


すると俺の周りが光はじめて徐々に視界が暗くなる


そして意識が戻り、ゆっくり目を開けると、目の前には20人は住めそうな建物がある


その建物から人が出て来て、俺のところで立ち止まる


「大きな音がしたから出で来たら、赤ん坊がいる」


目の前に立ってる男性は40歳前後と思われる人は、周りを見ながら俺を持ち上げた


「捨てられた子なのか?」


「どちらにせよここに置いておくことは出来ない」


男性は俺を連れて行くと建物の中には子供が大勢いた


見た目が貧しい身なりをしていて、裕福な感じをしない


多分ここは孤児院だろう


・・・なんて事だ


こんな所で人生スタートは、難易度ハードではないか!


【5年後】


孤児院で暮らして5年がたつ


俺自身の鑑定をする


 力:30

魔力:400

属性:無し

ユニークスキル

完全鑑定・召喚・合成進化

コモンスキル

テイム


赤ん坊に比べて力と魔力が上昇してる


そして院長を鑑定する


 力:60

魔力:100

属性:水

ユニークスキル

身体強化(精神)

コモンスキル

回復(小)


院長の水魔法の体制が有るが、魔力が低いので効果が低くなる


ほとんどの人がユニークスキルがあるのに、効果が低かったり、組み合わせが悪くてスキルが発動しない状態だった


それに対して自分のユニークスキルには、有効に使えた


属性に無しとはあるが、属性に特化してない分、すべてのテイムをする事ができて、すべての合成進化ができる事になる


召喚はテイムをした魔物を自由に自分の所に呼び出すことができて、逆に指定した場所に召喚もできる


ただ召喚の距離は、魔力によって距離が変わるようだ


テイマーとしては問題ないが、それでも不便はある、魔法を使った攻撃・回復・支援が覚えないのだ


つまり自分が強くなれない


影響は無属性にある


属性があればコモンスキルで中級魔法までは使えたはず


だがそんな事を悩んでもしょうがない


とりあえず村はずれの一番弱い魔物、ホワイトキャットをテイムしたのでこの魔物を強くさせてみよう


【5年後】


俺は10歳になった


今は村周辺の見回りをしている


テイマーの能力に、魔物を引き寄せるスキルと、逆に追い出すスキルが有り


今は、魔物が村に近寄らないように覇気を出している


圧倒的な魔力差がなければ、たいていの魔物は森の奥深くに戻る


そして見回りを終えてから俺は村長に行きお金をもらう


「いつもご苦労さん、村の安全の為にまたよろしく頼む」


村長から金受け取り、孤児院に戻る


「院長戻ったよ」


俺はお金を院長に渡す


「いつもすまないね」


「疲れただろう、食事が用意ができてるから食べてきなさい」


ちょうどお腹がすいてたので食堂で食事をする


すると食堂の隅に小さな男の子がいる


あんな子いたかな?


疑問に思いながら鑑定する


 力:15

魔力:150

属性:水・風

ユニークスキル

変身


子供にしては魔力がやや高いが、ユニークスキルに変身がついている


俺は非常に気になり声をかける


「おい、お前の名前何て言うのだ?」


小さな男の子は驚く


「え! ぼっ・・僕ですか?」


驚く男の子に対して俺は「お前以外に、この食堂にいないだろう」


少し黙ってたが呟く


「・・・僕の名前はザウナです」


「今日来たばかりで、先ほど食事をいただきました」


食べ終わっても、行き場所がないから、ここに居たようだな


「そうか、俺はハルト、よろしくな」


俺は握手すると、ザウナが頷く


そしておれは気になるスキルを聞く


「ザウナ、お前のスキル面白いな」


「いつもどんな事をしてるんだ?」


ザウナが不思議がる


「何のこと?」


どうやらスキルの事を知らない様だ


「多分、一番思う人を想像してみろ」


ザウナは目お閉じて、言われたことをした


するとザウナが光に包まれながら、形状が変わっていく


光が消えるとザウナに似た大人の女性に変わると、服装が子供様なので、服が破けそうになっている


「まずい!」


俺は急いで毛布と鏡を持ってきて、ザウナに毛布を壁せて、鏡を映す


「お前の変身した女性は誰なんだ?」


ザウナが鏡の中を見ると驚く


「え? これ僕なの?」


するとザウナが泣き出す


「うっ・・お母さん・・・」


非常にまずことになったので、俺の部屋に移動すると、しばらく時間がたちザウナは元の姿に戻っていた


気まずい雰囲気に俺は謝る


「何も考えずに言ってしまってすまない」


するとザウナが話す


「僕の母さんは、先週病気で亡くなりました」


「だから、また母さんに会いたくて思ってしまったのです」


そうなのか・・・


しかしこのスキルはスパイ行動には優秀なスキルだよな


いや暗殺もできるかもしれない


あまり良いことには使えないスキルだが、職に困らないだろう


【5ヶ月後】


いつもの見回りをしながらザウナを連れて、狩りをしている


俺とザウナは、身を隠しながら待ち構える


すると野生の動物ウサギが飛び出てくると、俺のテイルしたホワイトキャットがウサギを追い詰めていた


そこに俺は言う「ザウナ今だ」


ザウナが魔法を放つ「ウィンドカッター」


ウサギを切り裂き動かなくなる


前の世界よりウサギは大きく魔物に近いが、魔力を持たない為、動物になる


魔力を持つ動物の事を魔物と種類が分かれていた


「やった」


「今晩の料理が楽しみです」


ザウナは初級魔法を覚え、ウィンドカッターとウォーターボールを使える


俺には使えない魔法


自分の強さがない事に不満を感じていた


だから13歳になったら隣の国サハマに向かい、学園に入学して俺が強くなれる方法を探そうと思う

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