第18話 作戦 (裏)

1勝2敗、フィナとプリエルで勝たなければ負けてしまう


「第4試合、両者前に」


ハイナムの声に合わせてフィナが向かう時


「サクッと倒してくるよ」


ミリスの話では、フィナのポジションが重要だと言っていた


俺はミリスに向けて話す「フィナは大丈夫なんでしょうか?」


「相手がCランクなら大丈夫よ」


「もしAランクが相手なら勝率は低くなってたわね」


ミリスは勝ったも当然と聞こえる


なのか?


俺が不安になるのは、フィナの装備が変わっているからだ


前までは長剣と重装備だった


それが細身剣と軽装備になってるのだ


それだと重剣士から短剣士になった様なもの


慣れてない武具を急に変えて問題ないのか不安になる


「試合開始」


そんな事を考えてたら、試合が始まってしまった


お互い動かない


どうやら相手は、格上のフィナを警戒してる


フィナの方は何かを待ってるようだ


相手の方が焦ったのか、先制攻撃をする「ファイヤーボール」


するとフィナは素早く避ける


すると相手が数発放つが、フィナは楽々避ける


あまりにも避けるので、違う魔法を放ってきた


「ボムクラッシャー」


空中に放った火の玉が爆発し、火の雨が降り注ぐ


さらに速い動きでフィナが回避すると、ストリヌの前まで近づき蹴り飛ばす


「うぁ!」ストリヌは少し吹き飛び、跪く


「フィナってあんなに瞬発力ありましたっけ?」ミリスに声をかけると


「あれは技でラッシュインパクトと言ってるそうよ」


「今までは、力が弱く身体が軽いから、攻撃力を高めるために重い武具を選んでたそうよ」


「だけど移動が困難になり、色々考えたのが、足に風の衝撃を付けて素早い移動をしてたみたい」


「だから軽い細身剣と蹴りを合わせた戦いの方が適正だと思ったの」


「俺の魔法と格闘を合わせた戦い方に似てるな」俺がそんな事を言った時、ミリスが呟く


「最初は嫌がったけど、ケンゴと似た戦闘方法だと言ったら素直に受け入れてたわ」


ストリヌがなんとか立つと、魔法を放つ


「ファイヤーストーム」


火の風は空中に無かった為、フィナがジャンプする


「良し! ボムクラッシャー」


ストリヌが地上からの火と上空のからの火で、フィナを挟み込む形になった


「ファイヤーボール」


空中で身動き出来ないフィナを、火の魔法が重なろうした時


「ソニックインパクト」


フィナが、先ほどよりも早い速度で移動する


しかも空中で、可変しながら移動してるのだ


そしてストリヌの背後に立つと、ストリヌが倒れる


「勝者フィナ」


見物客が、何が起こったのかわからずにいた


フィナが背後に着いたとき、ストリヌの股を蹴っていたのだ


一応、反則にはならない


しかし、フィナがあんなに強いとは思わなかった


「ソニックインパクトは私が考えただからね!」


ミリスがエッヘンと自慢げに言ってきた






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