第17話 作戦 (表)
【3週間後の闘技場】
私は、控室で不安だった
もし負ければ、他国で暮らすことになるが、今までの様なギルドで稼ぐことはできなくなる
ギルドは世界中に拠点があり、情報の依頼もあるため、ルガールに捜索されて捕まる可能性がある
だから、負ければ生活水準が非常に悪くなる
そんな事にならない様、勝たなければならない
そんな事を考えてると、ハイナムが来た
「そろそろ試合開始だ」
「審判は俺がすることになった」
ハイナムが審判・・・
不安になる
公平なジャッジができるのかな?
【闘技内】
ハイナムから紙を渡された
「それは対戦表だ」
「そこに空欄の枠に名前を書いたら渡してほしい」
私は書いてハイナムに渡す
するとハイナムはリガールの方に向かい紙を渡していた
リガールが紙を見て、書き始める
書き終わったら又ハイナムに渡してた
「今から対戦発表をする」
第1戦 ケンゴ:Aランク × ダイト:Dランク
第2戦 ベイド:Bランク × リリス:Aランク
第3戦 ファルトン:Cランク × チャウス:Bランク
第4戦 フィナ:Aランク × ストリヌ:Cランク
第5戦 プリエル:Dランク × ザウナ:Aランク
「以上、対戦で3勝上げた方が勝利となる」
「勝敗は戦意消失の判断した時・意識を失ったとき・降参した時となる」
やはりね、対戦に合わせてケンゴとフィナには弱い人を入れてきた
これで勝率が高くなった!
「じゃあ、行ってくるね」ケンゴが対戦の方に向かう
「では第1試合開始」
ハイナムが開始の合図をした瞬間、目に見えぬ速さで相手の溝に打ち込む
相手は開始2秒で気を失う
「・・・!? 勝者ケンゴ」あまりの速い勝利にハイナムが一瞬驚く
すると気軽に戻ってくるケンゴが来て「まずは1勝」
次の対戦に向かうペイドに対して助言をする
「深く考えず、私の言ったことをしてください」
「それだけでランクの高い相手でも遅れはしません」
「わっ わかりました」緊張したペイドがうなずく
「第2試合開始」
ハイナムの合図と同時にペイドが技を放つ
「
遠距離技を出したペイドに対してリリスも似たような魔法を放つ
「ウィンドカッター」
お互いの技と魔法がぶつかり合い相殺される
ペイドはすかさず同じ技を放つ
リリスも同じ魔法で相殺する
それを何度も繰り返してると
「そんな事を繰り返してると魔力が低い戦士は、尽きて動けなくなる」
「リリス、そのまま耐えてろ」リーガルの言葉に反応してリリスが頷く
だが、40発ほど放ってても衰えない
「おかしい、なぜ尽きない?」リリスがつぶやく
確かに戦士は魔力が低いので、10発程で魔力が尽きる
それに対して、魔導士は元から魔力が高いため、50発ほどは使える
そこで私は魔力の消費を抑える技術を見つけた
通常は右手に魔力を込めて発動するが、ペイドには両手に小さな魔力を込めて発動するようにした
2左手×2右手×技10=威力40 魔力消費14
それに対してリリスは40右手×1魔法=威力40 魔力消費41
それに戦士として技術を鍛えるには時間がなかった
だから初手で技を使えば、対応が必要になるので相手に攻撃のチャンスを与えないようにしていた
そして、ペイドが55発目を放つと「ハァハァ・・・ 参りました」
ペイドが負けを宣言した
「勝者リリス」
リリスの方を見ると、息を荒くして顔が青覚めていた
数発撃てたら、勝てたかもしれない
「次は、第3試合両者前に」
ファルトンにはスキルも剣術も無いから、基礎体力訓練しかできなかった
時間があれば、何とかなったのだが
「試合開始」合図と同時にファルトンがチャウスに間合いを積めていく
するとチャウスが魔法の呪文を唱える
「ファイヤーストーム」
自分を中心に範囲魔法であった
範囲内にいたファルトンがまともに食らい倒れる
「勝者チャウス」
ルガールが喜びながら
「よし、良くやった」
「予定通りだ」
これで1勝2敗、もう負けられない
だけど予想してた戦いをしている
私はニヤリと笑う
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