第16話 決闘 (裏)

ミリスが半泣きで、俺の手を握ってきた


「ケンゴどうしよう、ルガールと結婚させられる!」


職員室で何かあったようだ


「何があったの?」


ミリスが起きた事を話す


「先程、ルガールと決闘をする事になったの」


「その決闘に負けたとき結婚しろと・・・」


俺がすぐに返答をする「断れば良いのでは?」


だがミリスは横に首を降る


「決闘を断るのなら、ルガールの屋敷を破壊した弁償として黒貨4枚払えって言ってきて」


黒貨4枚とはすごい額になる


銅貨で元世界の金額が100円


銀貨で1万円


金貨で100万円


黒貨で1億円になる


今現在のミリスの所持金が銀貨30枚になるから、とても払える状況ではない


「なら、決闘をする方が良いのかもしれない」


「ミリスなら簡単に倒せるでしょ」


ミリスがさらに泣き出す


「それが、私との戦いではなく」


「生徒同士の戦いを申し込んでいるの」


なるほど、直接対決では勝ち目が無いから、生徒同士で戦わせる事にしたのか


「なら俺が戦うよ」


だがさらにミリスが話す


「ケンゴだけではダメなの!」


「試合方式が団体戦」


「しかも星取線」


「さらに私のチームを選んでから、相手が出てくる方式」


その話を聞いてたフィナが言ってきた


「それ、後出しじゃん拳になるじゃない」


「こっちが不利な条件でしょ」


フィナからじゃん拳の話が出た


こっちの世界にもあるのか


「フィナ、グーチョキパーの遊び?」


フィナが返答する「そうよ、20年前から流行った遊びよ」


20年前か、多分転生者が教えたのかもしれない


その時ミリスが呟く


「ケンゴ、一緒に逃げよう!」


「他国で暮らそう」


その言葉にプリエルが反応する


「ケンゴ様がいなくなるのは困ります」


「私が代わりに支払います」


姫の地位なら払うのは難しくないのだろう


「それは無理なの」ミリスが返答する


「他の人から硬貨を受け取らないと言ってきてる」


これは厄介だ


ルガールの性格はひどいが、頭脳は優秀のようだ


・・・・沈黙が続く


「なら、戦うしか無いわね」フィナが言ってきた


「ミリス、あなたは先生なのでしょ」


「だったら私たちを強くさせなさいよ」


「もし負けてケンゴがいなくなるのは、許さないからね」


ミリスが苦笑いをする「試合は3週間後、正直時間が少ないのよ」


「頑張ってみるけど、勝率は50%です」


どうやら決まったようだ


この勝負は、俺の見立てでは勝率0%だと思ったが、ミリスには50%まで勝率を上げることができると判断してる


「よし頑張ってみるか!」


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