第13話 本当の強さ (表)

【学園初日】


あれほど迷ってた気持ちが、スッキリした


もう、ケンゴを異性として愛し続ける


私は意思を固め、戦士部のクラスに向かっていた


クラスのドアの前に立ち、ドアを開ける


中に入ると、生徒達が私の事を恐れていた


やはりね


私も自覚はしている


キレると暴走してしまう事を


だけどここで逃げ出せば又昔と同じ


ここで、変わらないといけない


「おはようございます」


「今日からここのクラスを受け持つミリスと言います」


「・・・」


生徒の反応がなかった


たが、聞きなれた女性が話してくる


「先生は魔導士なのに、なぜ戦士部に来たのですか?」


女性はフィナだった


しかも良く見ると、隣にケンゴがいる


さらにプリエルもいる


ケンゴは、フィナとプリエルに挟まれる形で座っていた


その光景に怒りで魔力が高まるが、我慢をする


「正直言ってどのクラスでも、する事が同じだからです」


フィナがさらに不思議がる


「剣術と魔法では、全然違うでしょ」


やはり理解するには難しいか・・・


「では、分かりやすく説明するから来てください」


私は、生徒に訓練所に誘導する



【訓練所】


訓練所に付き、生徒の方を向き


「遠距離の技を誰か習得している人はいますか?」


ある男の子が返事をする


「俺が使えます」


私は、木の的がある方を指し「では、あれに当ててみて下さい」


男子生徒が剣で技を放つと、刃の形をした小さな光が的に少し傷が付く


「では、その剣を貸してください」


ミリスが剣を預かり、的に向けて技を放つと、同等の形をした刃が的に当たった瞬間、的が粉々にくだけ散る


「・・・ちょっと今の魔法じゃないの?」フィナが話す


フィナが疑うので返答する「魔法でもあって、技でもあります」


フィナが不思議がる


「魔力には無から属性の形にする魔法」

「魔力から身体変化の強化をして技を繰り出す方法」

「魔力から弱体、回復する魔法が有ります」


「つまり魔力で自分に合う魔法や技を使う事ができるのです」


全属性と技の複合を使えるのは、ケンゴだけなのよね


ケンゴを見つめながらさらに話す


「ちなみに私の魔力は5000程になります」


ケンゴ以外のみんなが驚く


「本当ですか?」プリエルがさらに話す


「A級魔同士で90000、B級魔同士で6000ぐらいなんですよ?」


「あれほどの破壊魔法を使うのに、それは変ですね」


私がすぐに返答をする


「たしかに私は魔力が5000ほどなのに、S級の威力のある魔法を使える」


「それは皆さんが勘違いをしてるからです」


「ほとんどの人は、魔力で威力を放つから弱いのです」


生徒たちが???のような顔をしている


「・・・先ほどの私の技は、どのくらいの威力がありました?」


「Cクラスの技はあると思います」生徒が疑問に思いながら話した


「そうですか・・・」


「ちなみに先ほどの技は見様見真似で、初めて使いました」


!? 生徒が驚く


「しかも私は、魔法が得意で、戦術は、あなた達よりも素人」


「私が教えることができるのは、スキルの威力を高める方法なのです」

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